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海外一人旅のすすめ

先日、Akiさん(https://note.com/necoma)が、note にこのような記事をあげていました。

私が海外に行くときは、ほぼ一人です。それは特別なことではなく、多くの人が当たり前にやっていることだと思っていました。しかし、周りの友達からは「また一人で行ったの?」「よく一人で海外行けるよね」と、言われることがあります。そう考えると、Aki さんのように、海外一人旅をしたことがない人も結構いるのかも……と思いました。
でも私は声を大にして「海外一人旅いいですよ!」と言いたいです。自分の経験とともに、一人旅のメリット・デメリットと、私がソロ旅をお勧めする理由を紹介したいと思います。

「自分次第でどうにでもなる」醍醐味を知った初めての一人旅

私が初めて海外一人旅をしたのは、20代半ばです。ニュージーランドの北島にある北部地区 Northland を、レンタカーで2週間回りました。ルートは、東側から海沿いをぐるっと回って、出発地点のオークランドに戻ってくるものでした(トップ画像は旅の途中の1枚です)。

行きたい場所をいくつかと、大体の宿泊エリアを決めて、あとはほぼノープランで出発しました。これがすごくよかったです。気持ちよさそうなビーチが見えると、道を外れて寄り道しました。可愛らしいカフェを見かけて、予定外の休憩をすることもありました。

宿は、バックパッカーズホステルの個室を利用しました。本当はドミトリーに宿泊するつもりでしたが、現地の友人に「お願いだから個室に泊まって!」と言われたからです。結果的に個室にして正解でした。移動日は結構な距離を運転するので、1日の終わりにはだいぶ疲れが溜まったからです。ですので、個室でゆっくり休めたのはよかったです。部屋は個室でも、共有スペースのラウンジやキッチンで、宿のオーナーや滞在中のゲストと交流することはできました。旅の中盤に利用した宿では、宿泊客が私だけということがありました。ここの子供たちと仲良くなって遊んでいると、夕食に招待してくれました。一人旅の途中で、思いがけず家族団欒に交じることができて、すごくほっこりしました。

立ち寄った先々で、さまざまな出会いもありました。90マイルビーチ(一部が国道になっているビーチ)では、中華系の家族と一緒に、砂にハマってしまった車を押し出しました。ふらっと入ったカフェでは、隣に座った女性と会話が弾んで、オススメの観光地や洋書を教えてもらうこともありました。自分の親よりも少し年上に見える彼女は、ドイツからの旅行者で、一人旅を楽しんでいました。

ちょっとしたアクシデントもありました。でも、想定外の出来事が起きても大抵のことを「面白い!」と思える性格のおかげで、ネガティブな思い出は一つもありません。それどころか、日に日に経験値が上がっていく一人旅に、一発でハマりました。

海外一人旅のメリット

そんな私が考える、海外一人旅のメリットをご紹介します。正直あげればキリがないので、今回は厳選して3つに絞りました。

1)旅程を自由に組むことができる
同行者がいないので、全てを自由に決めることができます。いつもより豪華なホテルに泊まるのも、バックパッカーが集う安宿に泊まるのも自由です。めちゃくちゃローカルな食堂で、誰にも気兼ねなく地元の料理を堪能することもできます。私は予定をキチキチに詰めるのがあまり好きではないので、旅程はいつもほぼ白紙です。出発前にやることは、治安が悪くなさそうなエリアを調べて、その周辺で宿を探すこと。それから、旅行先に美術館があるかを調べます。現地に着いたら街歩きをして、小道に入ったり、地元の人しかいないような施設に立ち寄ったりします。

2)現地の人や旅行客とコミュニケーションを取ることができる
複数人の旅行でも、現地で出会う人とコミュニケーションを取ることはあります。しかし私の経験では、一人のほうがよりその機会が増えます。困ったことやわからないことがあれば、自分から話しかけなくてはいけないからです。英語学習中の方は、普段の学習の成果を試すいい機会にもなります。言いたいことが伝わらなくて、相手にしてもらえないこともあるでしょう。また、緊張してなかなか声をかけられないかもしれません。でも他に頼る人がいないので、自分でどうにかするしかありません。そうこうしているうちに、どんどん度胸もついてきます。

3)判断力と事態を受け入れる力が身につく
旅にちょっとしたアクシデントはつきものです。いくら下調べをしっかりしていても、行きたかったレストランが臨時休業することはあります。悪天候で公共交通機関が運休になることもあります。また、海外では日本では起こらないような出来事も起きたりします。そのときにどう動くかは、自分次第です。そしてその判断が引き起こす結果もまた、自分の決定によるものです。自分の決断を後悔することもあるかもしれません。ですが、特に1週間以内の短期旅行という限られた期間では、あーだこーだと悩んだり、くよくよして過ごすのは時間がもったいないです。パッと決断して、その結果が悪いほうに転んだとしても、「あー、こうなったか。仕方ない」と、気持ちを切り替えて事態を受け入れるしかありません。すると次第に、ちょっとしたことでは動じないようになります。むしろその状況も楽しめるようになっていきます。

海外一人旅のデメリット

逆にデメリットはほとんど思い浮かびませんでした。どうにか絞り出した2つをご紹介します。ですが、結局は捉え方次第です。私は最終的にこれらもメリットになると思っています。

1)その瞬間に共有できる人がいない
美味しいものを食べたとき。面白い出来事が起きたとき。衝撃的な場面を目撃したとき。そういった瞬間に共有できる人がいないのは、デメリットの一つだと言えるでしょう。でも実は、その場にいる現地の方や観光客と目が合って、お互いにリアクションを取ることが結構あります。美味しいものを食べたときなどは、お店の人に「めちゃくちゃ美味しかったー!」と伝えると、会話が広がったりします。そして、それら全てが最高のお土産話になります。

2)食堂に入るのを躊躇する
国にもよりますが、複数人での食事が当たり前になっていることが結構あります。そういった地域では、1人前にしては多い量が一皿に盛られてきます。せっかく海外に来たのだから、あれもこれも食べたいと思っても、あまり種類を注文できません。そんなときは「誰かと一緒だったらなー」と、思います。でも実はこれも、ちょっとしたコツがあります。海外では割とどこでも、食べ残したものを持ち帰ることができます。なので数種類頼んで、食べきれなかった場合は持ち帰り、翌日の朝ごはんにすることができます。これで1食分の食費が浮きます!

初めての海外一人旅、オススメの国は?

初めての海外一人旅にオススメしたい国は、台湾、香港、シンガポールです。その理由は、日本からの移動時間があまりかからず、時差もほとんどないからです。
見知らぬ土地に行くのですから、それだけで不安と緊張でいっぱいになります。なので、身体的負担を少しでも軽くすることが大事だと考えます。それに、フライト時間が短くて、時差も少なければ、限られた滞在時間を十分に活用することができます。また、この3カ国は空港から市内まで移動しやすく、市内も地下鉄や鉄道が発達していて便利です。
さらに中華圏だと、言葉はわからなくても、文字を見てなんとなくイメージできることも理由の一つです。全く読めない言語だと、食事のオーダーの難易度が一気に上がります。建物や公共交通機関の表記もなんとなくわかるので、不安が少し和らぎます。
またそれぞれ、観光客が多く訪れる国なので、現地の方々が観光客に慣れています。そういったことも、初めて海外一人旅をする方にオススメしたい理由の一つです。

でも結局は、自分が行ってみたい土地に行くのが一番です! フライト時間がめちゃくちゃ長くても、現地の言葉が一切わからなくても、行きたい国があればぜひ勇気を出して行ってみてください!

出発前にやっておくべきことは?

初めてだと、いろんなことを不安に感じると思います。ですので、思いつく限りの懸念事項を書き出して、事前に調べておくといいと思います。

例えば、現地の気温(服装)、チップの有無、現地通貨の入手方法、一人で立ち入らないほうがよさそうなエリア、現地でやってはいけないこと、SIMカードの入手についてなどです。他にも気になることがあれば、事前に確認しておくことをオススメします。

あとは、日本とは異なる文化、習慣の国に出かけるので、現地の方々の生活をリスペクトすることが大切です。その気持ちを忘れなければ、ちょっとしたアクシデントも楽しめますし、相手にも受け入れてもらいやすくなります。

Akiさんのように、海外ソロ旅に憧れている多くの皆さまが、それを実現させる日が訪れるのを私も楽しみにしています!

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