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「しあわせな結婚とは、ちいさなしあわせを積み重ねて、自分たちで作っていくもの」 田中祐次さん✕田中亜希子さんご夫婦

様々なバックグラウンドをお持ちの方の「しあわせな結婚ってなんだろう」に対する想いを伺うインタビュー連載。記念すべき第一弾はヘアサロンを経営される美容師 田中祐次さん(以下:祐次さん)とビューティープロデューサーである田中亜希子さん(以下:亜希子さん)ご夫婦をお招きしました。お二人はInstagramにアップされるハイセンスなコーディネートの数々、そして穏やかな家族の風景で多くの方のあこがれを集めています。

偶然にも結婚10周年という節目にご縁があり、今回特別にお二人の結婚観をお話いただけることになりました。ますますご夫婦共に輝きを増すお二人は、結婚とどう向き合ってきたのでしょうか。今まで語られることがなかった、素敵なご夫婦の秘密に迫ります。

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結婚したのは「結婚したかったから」じゃない

BRILLIANCE+:
まず早速、お二人の馴れ初めを教えていただけますか。

亜希子さん:
友達を介してなんですけれど、それで知り合いになって。でも最初から何か「予感」みたいなものはありました。

祐次さん:
そうですね。付き合っている期間も長かったんですよ。

亜希子さん:
10年。なので付き合って結婚して、もう20年になるんです。

祐次さん:
僕から「結婚してください」ってプロポーズしたんですけれど、プロポーズした決め手は僕の仕事の基盤が固まって、彼女に対しての時間をちゃんと作れるようになったからです。けれど自分のサロンを構えた現在も忙しいので、今考えるともっと早く結婚しておいても良かったかなとは思いますけれど。

亜希子さん:
私は、心の準備ができたから結婚したという感じです。

祐次さん:
そもそも僕は、結婚をしたいとは思ったことがないんですよ。
結婚をするということ自体よりも、誰と一緒にいるかの方が大切だと考えているので。

亜希子さん:
結婚するために結婚相手を探すということを、たぶん二人ともしていないと思うんですね。
私も今彼と結婚していなかったら、結婚自体していないだろうし。お互いそういう感じだったから、結婚はなんだか自然にね。

祐次さん:
プロポーズはレストランでしました。僕がマイクを付けていて、プロポーズが上手くいったらピアノの音が流れてスタッフ全員から祝福されるという計画で。でも僕が「生涯大切にします、結婚してください」って言った時に、彼女が声を発さず「うん」と言ったんです。だからスタッフさんは無言だと思って「プロポーズ失敗か?」と凍りついてしまって…。何回もプロポーズのフレーズを言わされて、彼女が声を出して返事してくれたから、ようやくみんなでお祝いできました(笑)

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仕事をするお互いを尊敬してる

BRILLIANCE+:
現在お二人はそれぞれ美容師、ビューティーアドバイザーという肩書をお持ちですよね。近いフィールドで活躍されているお二人、お仕事に対する想いをぜひ聞かせてください。

祐次さん:
僕らはリンクしているので、向かうところは一緒なんですよ。「世代美を創造する」つまり現代に合った、女性の美のニュースタンダードを作るということが二人の共通テーマなんです。人生100年と言われる時代にどう美しく年を重ねていくか、それを自分たちで上手く体現していけたら、それは確実に社会貢献に繋がると思っています。
そして僕は髪を通して、妻は洋服やメイクを通してその人達の理想をデザインするということをしていますが、デザインを通して「人をしあわせにする」というところまで持っていかなければいけないと思っています。
もし美容師が髪を切るだけの職業を指す言葉であるなら、僕は一緒にして欲しくないです。髪を切ることはあくまでも手段で…僕はこの仕事に命掛けてるんで。

亜希子さん:
ふふふ、こわい(笑)

祐次さん:
仕事の話は彼女に聞いた方がいいと思う。僕は想いが強く出ちゃうから(笑)

亜希子さん:
本当に仕事熱心でね、一生懸命やっている人なんです。私は出産を機に辞めるまではずっとエステティシャンとして働いていたんですけれど、その次仕事をするとなった時に、彼とより関わりを持てる仕事をしたいと思って。ヘアモデルから始めました。今はお互い同じ場所で、やることは違うんですけれど仕事をしていて。日常でももちろん尊敬していますけれど、仕事をする姿を間近で見てより尊敬の想いが強くなって。さらに魅力を感じることができたなと思っています。

祐次さん:
彼女は妻でもあるんですけれど、恋人でもあり、友人でもあり、同志でもある。それで自分と彼女は本当にブラックジャックの世界観だと思っているんです。僕がブラックジャックで...。

BRILLIANCE+:
あ、亜希子さんがピノコなんですか...!?

(一同爆笑)

祐次さん:
そう、彼女の方が(頭の上に手をかざす仕草)座っていると分からないんですけれど、立つと結構身長差もあるので。もう長男は同じくらいの背になってきて。だからほんとにね、そういうところ気をつけないと、遠目から見ると子どもを3人連れてるみたいになっちゃう(笑)

僕も息子二人も常に彼女が笑っていられるような環境を作ることに一生懸命なんですね。息子にも言ってるんです、いかにママを笑顔にするかをいつも考えて欲しいって。それが田中家のしあわせの秘訣です。

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何でもない毎日の小さな積み重ねがきっと大切

BRILLIANCE+:
お二人はしあわせ感いっぱいの、とても仲の良いご夫婦だという印象があります。その秘訣はどこにあるのでしょう。
例えば「いい夫婦の日」や「結婚記念日」などのアニバーサリーに、コミュニケーションを深めるような特別なことをされているんですか。

亜希子さん:
毎年来る記念日に関して、我が家は盛大にお祝いしないですね。するのは誕生日ぐらいです。

祐次さん:
僕も彼女も仕事柄、記念日だからと言って休みが取れないのもあるんですけれど。仕事に対して覚悟を持っているので、お互いにね。だから本当に毎日に伝えてますよ、感謝の言葉とか。今日もありがとうございますって。

亜希子さん:
ちゃんと言ってくれるんですよね。

祐次さん:
僕が結婚生活でしあわせを感じるのは…彼女は家に帰ってきた時に、あまり寝ているってことがないんです。結構遅くなってしまっても、ちゃんと「おかえり」と待っていてくれるんです。朝出かける時も「いってらっしゃい」と言ってくれる。それはしあわせなことだなと感じますね。

亜希子さん:
私は彼が帰ってきて、ちゃんと顔を見てその日あったことを話さないと寝られないタイプなんです。それがしたいから起きている。今日も無事に帰ってきてくれたなとか、無事にみんな元気に起きられたとか。そういう安心感を感じながら、一日の終りに彼と話せる瞬間がしあわせです。

祐次さん:
たぶん僕らの妄想は戦時中なんですよね(笑)だから普通のことがしあわせなんですよ。大それたことがあったからしあわせとかじゃなくて。

亜希子さん:
普通のことをしあわせだなって思うことが、やっぱり毎日しあわせでいられる秘訣なんじゃないかな。

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「しあわせな結婚のかたち」は自分たちで作るもの

BRILLIANCE+:
う〜ん、素敵ですね!お二人のように素敵な夫婦になるにはどうしたらいいんでしょう。
ご結婚前から理想の夫婦像やしあわせな結婚のイメージを明確にお持ちだったのでしょうか。あればぜひ教えていただきたいです。

祐次さん:
理想の夫婦像は僕はないです。そもそも結婚するつもりがなかったので。

亜希子さん:
私は結婚してからのことはあまり考えていなかったですね。

祐次さん:
そういうものを結婚前にあまり作らない方がいい。一緒に作っていくんですよね、そうすると良くなります。
彼女との結婚生活を経て今思う「しあわせな結婚」は「尊敬のある関係」でしょうね。さっき感謝を言葉で伝えることは大切だとお話しましたけれど、お互いを敬い認めていないと、本当の感謝の気持ちって伝わらないと思うので。表面で「ありがとう」と言うのと、本当に気持ちが乗っている「ありがとう」はきっと違う。心と頭で考えていることと言葉が一致してぶれずに気持ちを伝えることが大切だと思います。

彼女は一番近くにいて、一番自分を見ている人。一番近くにいる人に好きになってもらえなかったら、僕はだめだと思う。職場とか一回だけ会う人にはいくらでもいい顔できるんですよ。でもやっぱり最も近くにいる人から信頼されたり尊敬されたりということが、僕にとって一番。結婚にとって、人生において必要なことだと思いますね。

亜希子さん:
私はやっぱり「自然でいられること」が「しあわせな結婚」のイメージです。だけど自然だからって何もかもがいいというわけじゃなくて、ちゃんと気を使うところは使う。尊敬しているからこその気遣いは大事なのかなと思いますね。毎日しあわせを感じるためにはそれが必要です。

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祐次さん:
でも彼女トークショーに出ていても家にいてもいつも一緒なんです。変わらない自分を見せてるだけっていうか。それってすごいことですよね。

亜希子さん:
スイッチの切替がないって言われることもたまにあるんですけれど…緊張感がないのかな(笑)

祐次さん:
でもそれってすごいことだと思うんですよ。

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BRILLIANCE+:
お二人の「しあわせな結婚」のイメージ、心にすっと落ちてきます。お二人で作ったそんな夫婦像を形にするために、心掛けていることはありますか。感謝や尊敬の念を持つことはすでに挙げてくださったと思うのですが、他にもあればぜひ!

亜希子さん:
う〜ん、健康でいることだね。やっぱり元気じゃないと何にも実現できない。

祐次さん:
そうだね、だんだんおじいちゃんとおばあちゃんになってきてるんですけど(笑)
あとは相手に安心感が伝わっているのがすごく大事なのかなって。例えば節目の、本当に何かあった時に一番最初に駆けつけなきゃいけないんですよ。いくら覚悟を持っている仕事があるとは言え。
一回子どもが迷子になったことがあるんですが、彼女から泣きながら電話がきたので「仕事してる場合じゃない」とすぐに動きました。

亜希子さん:
本当にすぐ来てくれました。あの時はね、本当に本当に、私怒られると思ったんですよ。怒られたことは一度もないけれど、その時ばかりは。でも彼はすぐに「大丈夫」って落ち着かせてくれて。

祐次さん:
極端な話、それで子どもが事件に巻き込まれたとしても絶対に責めません。でもそれは根底に本当の信頼の気持ちが築かれているから。きちんと信頼関係ができていないと、その小さなひずみが表面に浮き彫りになってくる。すごくつまらないことでケンカしちゃったりすると思うんですよ。そういうことが絶対にないようにした方がいいんじゃないでしょうか。

どんなことがあっても味方でいるという信頼関係がすごく大事だと思っています。僕や家族、そして周りの人に対しての彼女の愛情の深さを信頼しています。僕も一生懸命やっているし、妻も一生懸命だから、例え上手くいかなかったとしてもそれは一生懸命やっている先のことなので。「何で」「どうして」とか、信頼していればそういう言葉にはならないですよね。必要なのはやっぱり感謝の気持ちです。

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番外編:素敵な結婚をしたい人に伝えたい、自分を磨くことの大切さ

お仕事柄、たくさんの方の人生相談を受けるという祐次さん。特に女性からの結婚相談は後を絶たないそう。今回は特別に多くの方に伝えたいという、ちょっぴり辛口な「素敵な結婚をする秘訣」を教えていただきました。「そろそろ結婚した方がいいのかな…」そんなモヤモヤを抱えている女性の皆さまは必見です!

祐次さん:
職業柄女性の方と話すことが多いんですけど、みんな自分の理想の結婚像を持ちすぎていると思うんです。結局一生懸命生きていれば道は開けるみたいな、そういう感覚を持った方がいいと思うんです。

亜希子さん:
この方、お客様の結婚相談を受けることが多いんですよ(笑)

祐次さん:
そう、多い(笑)
実は権威のある霊能者やタロット占いの方から紹介されて来るケースが多いんです。髪を切りながら話してもらいなさいって。僕は占い系じゃないから止めてくださいって言ってるんですけど…。

理想と現実は違うじゃないですか。まず、理想の結婚像はこれって決めつけない方がいいです。例えばドアを閉めた閉めてないでケンカなんて、それが解決されたところで自分以外誰もしあわせにならないじゃないですか。自分にベクトルを向けるのではなくて、相手が心地いいかも考えて。そんな感覚ですよね。あぁ、むちゃくちゃ説教になってる!お客さん来なくなるかな(笑)

BRILLIANCE+:
重要なところなので、続けてください!

祐次さん:
結婚において大切なことって、人生全体においても大切なことですよね。世の中の原理・原則は変わらないわけだから。結婚は今の人生とは別の「第二の人生」とかではないと思います。

亜希子さん:
私は結婚する前は第二の人生だと思ってたんですよ。これで仕事がやっと辞められるって。

祐次さん:
そんな人支えたいと思う男性はいないからね、そもそも。結婚して仕事を辞めたいと、そこから逃げようと思っている人を誰が覚悟を持って受け止めるのか。そういうことをすると、そういうレベルの男性しか見つけられないんですよ。生涯を通して尊敬できる相手を見つけるとなると、とにかく自分を磨くことが大切だと思います。

磨き方にも色々ありますけれど「女性は料理を習ってね」とかそういうことではなくて。自分の仕事、その道で結果を出したり、後輩や上司から尊敬されていたら絶対に「いい男いるんで今度会わせます!」ってなるんですよ。絶対になるんです!本当に素敵に輝いていれば素敵な人と結婚できるから、心配せずに思いっきり仕事した方がいいよってよく言っています。これは本当に多くの方に伝えて欲しい…!

亜希子さん:
私も25歳ぐらいの時は、結婚して仕事辞めたいなっていう思いがありました。しんどくてね。でも彼はそれじゃダメだって言うの。だから私はその後5年間頑張って、お店の責任者になって働いて。責任ある立場で大変でしたけれど、そういうことをやって自分も成長できた。ね、感謝しています。その時そう言われていなかったら、仕事を辞めてまた違う仕事をしてっていうことを繰り返していたかもしれない。彼がいたから仕事も頑張れたし、結果それが今すごく役立っている。尊敬と感謝ですよね。

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田中祐次(たなかゆうじ)
1980年11月8日生まれ。
株式会社k.e.y(キイ)代表取締役
ヘアサロンオーナー
サロンワーク、外部セミナー、撮影ヘアメイク等多岐にわたり活動中。
多くの著名人からも信頼を集めている。
アラサー女子のカルチャーを生み出す存在として注目を集める。
田中亜希子(たなかあきこ)
1979年12月25日生まれ。
株式会社エイディ 代表取締役
ビューティプロデューサー
Instagramフォロワー22万人、Amebaオフィシャルブロガーで
数々の女性誌、TV、ラジオに出演するインフルエンサー。
世代美の創造のために、ファッション、アクセサリー等のコラボアイテムを発売。
さりげなくニュアンスのあるヘアアレンジやすっぴんに見えるほど美しい肌感のあるメイク、シンプルなワードローブを何通りにも着こなせるファッションで注目を集めている。
著書に「akiico hair diary」「akiico 100 looks 」「akiico HAIR ARRANGE BOOK」「akiico Beauty」「大人の可愛げは抜け感でつくる」がある。

【お二人の「今ならこれを着けたい」BRILLIANCE+のブライダルジュエリー】

婚約指輪

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一つでもしっかりと存在感を感じられる事と、重ねて着けられるデザインが素敵です。

結婚指輪

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(上段が女性用、下段が男性用です)

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BRILLIANCE+は毎年「いい夫婦の日」に、ご夫婦がじっくりと向き合える「いい時間」をお贈りしています。
2019年はレストランでの素敵なディナープランです。

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