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生まれた喜びの日|エッセイ


誕生日は、
あたたかな思い出ばかり。


子どもの頃は、
おじおば、従姉妹いとこたちも
近くに住んでいたため、
みんな集まってくれました。

とびきり素敵な、
苺を飾ったホールケーキ。
チョコレートプレートには、
自分の名前とお祝いのことば。

カラフルなろうそくに
火がともり、
暗くすると、顔を照らされて
スポットライトが
当たったみたい。


ドキドキしながら、
”HAPPY BIRTHDAY“の歌を聴いて
そっとろうそくを吹き消す…



一年に一度、主人公になれる。
何とも言えない幸せな瞬間です。


「みんな、私を喜んでくれてる」


そう実感できるのは、
生命いのちを受けた誕生日ならでは、
なのです。



夫の実家は、あまりそういう習慣は
なかったようで、
誕生日に
張り切っている私の様子を、
不思議そうに見ていました。


娘が少し大きくなった時。
夫の誕生日に、
どうやったら喜んでくれるか、
一緒に考えました。

「とことん盛り上げてみよう!!」


まずは、100円ショップツアーを
することに決定!!


善は急げです。




✢購入したもの


①メッセージグラス

「メガネをかけてるから、
こんなの良いんじゃない?」

「そうだね、
黄色のメガネにしよう!」

②とんがり帽子


「やっぱり頭はこれだね!」

「お父さんは何色?」

③クラッカー


「わあ、いっぱいあるよ!!」

「何種類か買ってみよう」



④ナンバーキャンドル


「お父さん何歳だっけ?」

「同じ数字あった!」

⑤モンキーマスク



「これ、着けてみて!」

「びっくりされるよ」


✢デコレーションバルーンなど


 

「いっぱい飾ろうね!」



✢✢✢


✢お帰り!!


待ちきれないほど
ワクワクした家族のもとに、
今夜の主人公が帰ってきました。


ダークスーツで
リビングに入った夫は、
パーティーモードの部屋に、
ちょっと居心地が悪そう。

「着替えてきて!ごはん食べよう」


娘が元気よくうながして、
さあ、パーティーの始まりです。




途中、猿の惑星ほど
モンキーマスクがハマっていた娘に、
椅子から落ちるくらい
大笑いしました。
(ボブヘア)


とんがり帽子と
バースデイグラスの夫は、
ゴッドファーザーの
マーロン・ブランドより
似合っていなくて、カオスな雰囲気をかもし出していました。


ともあれ、今日はめでたい
HAPPY BIRTHDAY.

うやうやしく
ケーキをテーブルに置き、
ろうそくをたてて
ケーキセレモニーをします。

暗い部屋の中。

Happy Birthday to You,
Happy Birthday to You,
Happy Birthday  Dear  PAPA,
Happy Birthday to You …



家族に歌われて、
黄色いバースデイグラスの
夫の眼差まなざしは、
キラリと光っていたようでした。




その日以来。
わが家のバースデイイベントは、
工夫をこらして盛り上げるのが
恒例の行事になりました。



もしかしたら、今では夫の方が、
張り切っているかもしれません。


✢✢✢


神様から縁を頂いた家族。

その家には、青い鳥が

帰ってくるはずです。


素晴らしい功績より、

勇者として

あがめられるより、

身近な人の温もりを

大切に生きていきたい。


笑顔だと、もっといい。




noter様は、

どんなふうに

生まれた日を

お過ごしですか?



✢✢✢



このno+eは、小牧幸助様の
#シロクマ文芸部の課題、「誕生日」に
インスパイアされて執筆しました。



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