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偏愛片道切符〜FOREVER Ver.|大好きなクリエイター様の紹介


noteを開けるいちばんの愉しみは、

色とりどりのクリエイター様の

記事を読むことです。


Vous savez(そうでしょう)?



パリのクリニャンクールに

行ったかのように、

同じものは一つとしてなくて。



じっくり見ると、

職人の技巧クラフトマンシップ

凝らしたものばかり。



さあ、貴方はクリニャンクールで

どんな素敵なnoteが

見つかりましたか?



蒐集した大好きなnoteを、

クリエイター様に

極私的なイメージの音楽や画像を

添える趣向
で、

ご紹介させて頂きます。



今回は、

この試みが末永く続くことを

こいねがって、

FOREVER Ver.です。



Regardez 5 note, s’il vous plaît ?

(5つのnoteをご覧下さい)







✢梅崎幸吉先生


われはわれにあらずわれわれにありてもわれにあらずわれとわれわれはわれにありわれはわれをわすれわれにあらずわれわれをわれとおもうことでわれをわすれわれをすくいわれをうしないわれわれのなかにわれつづける われのはてにありてもわれにあらずわれわれのなかにとけてもわれにあらずわれをわれわれのなかにとかしてわれわれのなかのわれをしるしぬしるわれわれのなかのわれはわれをわれわれのなかのいちぶとしてぜんたいとしてわれわれははてしなくわれているわれをしるかんじるみるわれのわれわれはわれわれのわれをおもうおもうわれはわれのはてにありわれのなかにありわれわれはわれであるとわれとわれわれはとけてとけずわれをしりさらにわれはわれわれのなかにわれとわれわれわれわれとわれはわれであるとしるわれはわれになりてわれとわれわれとわれのわれをむすぶこんなんをしりわれははてしなくわれをわれていくのをわれわれのわれとしるわれはわれにあらずわれはわれにあらずわれはわれにありわれはわれわれにあり

『われとわれー友へ』


以前、夢野久作のドグラ・マグラより、「キチガイ地獄外道祭文」で文章のリズムが類似するのを読んだことがあります。


 ▼ああア――アア――あああ。右や左の御方様おんかたさまへ。旦那御新造ごしんぞ、紳士や淑女、お年寄がた、お若いお方。お立ち会い衆の皆さん諸君。トントその後は御無沙汰ばっかり。なぞと云うたらビックリなさる。なさる筈だよ三千世界が。出来ぬ前から御無沙汰続きじゃ。きょうが初めてこの道傍みちばたに。まかり出いでたるキチガイ坊主……スカラカ、チャカポコ。チャカポコチャカポコ……
……サアサ寄った寄った。寄ってみてくんなれ。聞いてもくんなれ。話の種だよ。お金は要らない。ホンマの無代償ただだよ。こちらへ寄ったり。押してはいけない。チャカポコチャカポコ……
……サッサ来た来た。来て見てビックリ……スチャラカ、チャカポコ。チャチャラカ、チャカポコ……

夢野久作『ドグラ・マグラ』


しかし、極私的には、この梅崎先生のnoteを拝読して本当に面食らいました。


夢野久作よりずっと平易なことばなのに、こんなに深く難解な詩が出来るのかと、本当に目から鱗でした。

梅崎先生のnoteは、噛めば噛むほどに
読み手の学びにつながるものが多く、崇敬いたしております。

是非とも、noter様に思索の旅へ歩みを進めて頂きたく存じます。


梅崎先生には、
ここ数日で嵌まりに嵌っている
「東京ゲゲゲイ」のMIKEY(マイキー)の、
万華鏡のような冴えたパフォーマンスを捧げます。

すべて独りでMVを展開しています!!


〜偏愛イメージ切符〜


東京ゲゲゲイ(MIKEY)/DESIRE





先月1月は、三羽 烏様の
『私のこと好き?』にまつわる企画が一大センセーションを起こしたのではないかと思います。

投稿は、100本以上を記録したそうです。(終了済)

↓ ↓ ↓

▶三羽 烏様 『私のこと好き?』




余談ですが、この企画に私も参加させて頂きました。


▶BRILLIANT_S


『手紙〜好きの向こう側』

(作品世界のイメージ切符です)

小田朋美/Angelic



それでは、企画したご当人の出番です。いつも小粋なセンスが素晴らしくて、心躍らせて頂いております。


✢三羽 烏様


「墜落するぞ」

「ダメです制御できません」

「なんとかならんのか」

「脱出するしか残る手がありません」

「またあの方に迷惑をかけるのか」

「しかしこのままでは我々が全滅します」

「それも定めだ。今までご苦労だった」

「提督!」

『迎え』


このショートショートのnoteについては、語ると面白さが半減してしまいます。是非とも、三羽 烏様の素敵なスペースファンタジーをお愉しみ下さい。


三羽 烏様には、アニメーション界で名を轟かせる、菅野よう子の代表作をfeatureさせて頂きます。


三羽様、春には京都でオフ会いたしましょうね😊


〜偏愛イメージ切符〜


菅野よう子/COWBOY BEBOP

(鬼格好良いアニメです✨)





はい、ここからは企画を離れて通常モードで。


こちらもショートショートです。


タイトルを拝見して、「あ、港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカだ♪」と
小躍り(ファンなのです)して読み始めたのですが、出てくるすべての対象に切なくなりました。


大人のお伽話です。

✢wsd983320987様

(あんな、いい女はもう二度と……)

薄汚れたベンチで姿勢を変える、彼女の手や体が好きだった。彼女の腹に頭をつけて丸くなって眠れた。俺から離れたのは、俺とは無関係な事だと思う。最後まで俺を愛いとおしく触れてくれた。

(未練たらしいな……)

『SS 港のヨーコ』


このお話に出てくるヨーコに、すっかり感情移入してしまいます。


はかなく切ない仔猫のようなヨーコ。

捨てられた仔猫は、箱に入れられて
どこからそんな力が出るのか分からないくらい大きな声で飼い主になってくれるひとを鳴いて呼びます。


そんな仔猫のヨーコよりちょっと気まぐれなイメージの、この曲を捧げます。


〜偏愛イメージ切符〜


椎名林檎/私は猫の目

(最後のアニメーションも美しい)





はい、切ないnoteはまだまだ続きます。


甘野充様。

個人的に、同世代で趣味が似ているのか、偏愛しているのが松田優作だったり、片岡義男だったりして、
作品世界でも「おお…」と感銘を受けることが多い方です。このnoteをセレクトしました。


✢甘野充様


とてつもなく恥ずかしくて、僕は君に花束を買うことなんてできなかった。

 花束を買うという事、花束を持って歩くということ、君に花束を渡すこと。それらすべての行為が、僕には照れくさかった。

 君はいつも不満そうに僕を見る。

「いつかきっと、花束をくださいね」

『君に花束を』


・・・分かる、分かります!!と
膝を打ちたくなりました。


男性は花束を買うのは気恥ずかしいでしょうし、だからこそ女性はそれを乗り越えて、「自分のために」選んでくれた花をプレゼントしてほしいのです。


甘野様のお話は、甘々で終わりません。是非ともお読み頂いて、その美学をご堪能下さい。


甘野様には、同世代ならば懐かしくて堪らないこの曲を捧げます。



〜偏愛イメージ切符〜


Whitney Houston/I Will Always Love You




では、このnoteでの大トリです。

最近、拙記事にコメント頂いた
ご立派な方で、またしても深堀りして
多くの記事を拝読するうち、父親のことがぶわっと甦ってきました。


✢福田尚弘様


とっつきにくそうな文学作品・作家を中心に、広く・浅く・時には深く、、、その「入口」を分かりやすくご案内します。

一見、難解そうな作家や作品でも、なじみやすい「入口」から入ってみると、その世界への視界が案外スムーズに開けてゆくことがあります。

『1千万年後のどこかへ』



読み手に分かりやすく、馴染みやすいように示して下さるそのご姿勢が、

むかし父が(高級果実店でした)私に、果物を味見するのにいちばん良いところを切り分けてくれた記憶とがっちり重なったのです。


拝読した貴noteの中で、最も感動して胸を熱くした純愛の話がこちらです。


↓ ↓ ↓

▶原人にだけ見える風景
 〜梶井基次郎『檸檬』(他)

私は何度も何度もその果実を鼻に持っていっては嗅いでみた。(中略) そしてふかぶかと胸一杯に匂やかな空気を吸い込めば、ついぞ胸一杯に呼吸したことのなかった私の身体や顔には温い血のほとぼりが昇って来てなんだか身内に元気が目覚めて来たのだった。

(18頁)
――つまりはこの重さなんだな。――
 その重さこそ常づね尋ねあぐんでいたもので、疑いもなくこの重さはすべての善いものすべての美しいものを重量に換算して来た重さであるとか、思いあがった諧謔心からそんな馬鹿げたことを考えてみたり――なにがさて私は幸福だったのだ。

『原人にだけ見える風景〜梶井基次郎『檸檬』(他)』


檸檬に希望を見出した梶井基次郎は、
宇野千代との純愛を心に秘めていたそうです。


ーーー大阪の街で梶井と会ひ、ときには一緒に街を歩いたりした。

「宇野さん、僕の病気が悪くなつて、もし、死ぬやうなことがあつたら、僕の家へ来てくれますか」と、例によつて、眼を糸のやうに細くして笑ひながら言つた。

「ええ、行きますとも」と私は答へた。「そして、僕の手を握つてくれますか」と重ねて梶井は言つた。「ええ、握つて上げますとも。」と私も重ねて答へた。(中略)梶井はそれからぢきに死んだーーー

宇野千代『私はいつでも忙しい』
~中央公論社(1982)



福田様は、梶井基次郎の人柄、
宇野千代との関係についても、まるでドラマか一篇の映画のように克明に引用なされています。


読後、確かな重みが感じられます。
是非お目通し頂きたく思います。


福田様には、
ナット・キング・コールを父に持つ、ナタリー・コールの一曲、あたかも父娘でデュエットしたかに聴こえるこちらの曲を捧げます。


〜偏愛イメージ切符〜


Unforgettable/
Natalie cole and Nat king cole





以上、

5名の偏愛noter様の

ご紹介でした。




他にもたくさんいらっしゃいました

が、今日はここまで。




手前勝手な感想とイメージです。




もし、添えた言葉や音楽などが

不如意であれば、

どうぞお許し下さいませ。




今後も月一度ほど、

クリニャンクールで

素敵なnoteを見付けて

ご紹介出来ればと思います。



À très bientôt!

(近いうちに

またお会いしましょう!)



✢✢✢



お読み頂き有難うございました。


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また、次の記事でお会いしましょう!




🌟I am a little noter.🌟



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