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絵の世界のティータイム。自給自足の暮らしを愉しむ。


お気に入りの場所や人生の転機となった出来事、あんなことやこんなこと思い出はいつも鮮明のようで曖昧で。
日常のひとこまだったり、何気ない会話だったり、カメラに収めてこなかった普段の出来事は記憶の中の片隅にあるだけなので新しい日常に更新されていきます。

人生100年時代と言われている今、時はどんどん変化していき、過去の常識もどんどん更新されていきます。あんなに日常的に傍にあったのに今ではその事柄が消え去ってしまうことにも驚きます。

半世紀前の主婦は”家”と”庭”を守ることが最も大事な人生計画でした。仕事と言えば掃除、洗濯、料理、育児、裁縫、庭仕事、節約、歳時記など主婦の日常は日々家庭を守る事に大忙しでした。それはグランマ・モーゼスの絵からも伺えます。


グランマ・モーゼスの生い立ち


モーゼスおばあさんの愛称で知られるアメリカの画家アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは、幼き頃の古き良き思い出を絵にかいています。
村中の人々が集まってメープルシロップを作った事や、キルトや石鹸、ロウソク作り、作物の収穫、季節ごと近所のみんなで行事をこなしていた事が描いています

1860年アメリカの生まれで1930年頃から暮らしたバーモンド州で絵を描き始めます。この時なんと70歳です。もともと刺繍やキルトなどの針仕事が好きでしていましたが、リュウマチで出来なくなり、リハビリを兼ねて油絵に打ち込むようになりました。

101歳で亡くなるまでの30年間で描いた作品は1600点にものぼります。写真など残っていない当時の何気ない日常の暮らしを描いた作品は、幼い頃の記憶と想像を頼りに描いているのでしょう。その描写はなんとも愛くるしく、懐かしい。



作品シュガリング・オフ


2月に雪がすっかり消え頃、楓の木から樹液を採取してシロップと砂糖をたくさん作りました。
野外の大きなアーチ形のやかんで樹液は煮詰められ、夜は家の調理用ストーブで仕上げられました。
朝はそば粉ケーキで、夜はバター付きのホットビスケットにシロップをかけて食べました

グランマ・モーゼス -The Year with Granma Moses-


特に好きな作品 ”シュガリング・オフ” は楓の木メープルからシロップを採取して、煮詰めて灰汁をとっていきます。そんなシンプルな作業ですが、大きなかまどで薪をくべてグツグツ煮ている様子と、雪の上にシロップを流しキャンディーを作り、それが出来上がる様を子供たちが楽しみにしています。
自給自足の暮らしを知ることはなんとも楽しいことです。
自分の出来る限りの知恵と経験を生かしてあれこれ試行錯誤する事もまた思い返すと楽しい思い出となっていきます。

ブロカント307では



”今”を愉しんでいるとそれが”過去”となった時、とても大切な出来事になっていくのかもしれませんね。ブロカント307では、昔の暮らしを描いた絵や絵本、小説などから自給自足やおうち時間が楽しくなるお手伝いが出来きましたら幸いです。

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