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アフターコロナに格安航空券でロンドンに行ってみた 8日目 ナショナルギャラリー

少し遅めの18:31発パリ行きユーロスターが公式ホームページの早割で6千円台と格安だったので、ロンドン往復の格安航空券に加えて購入しました。ちなみに当日とかだと5万円以上することもあります。それを思うと新幹線はいつでも定価で安心かも?二泊の予定で今日からパリに足を伸ばす予定です。

発車1時間半前の17時くらいに改札に来ることを推奨されているので、それまで今日の自由時間です。まだ行っていない無料展示の大物、ナショナルギャラリーに行ってみることにしました。

開館の10時まで時間があるので今日も少し朝の散歩をします。チェックアウト、といっても鍵をテーブルの上に置いてオートロックをかけるだけです。スーツケースは邪魔なのでお土産を詰め込み近所に置いていきます。パディントン駅近くでradicalstrage.comというサイトで探すと駅近くのホテルが二泊三日で預かってくれることになりました。一泊5ユーロが相場でどこも一律です。でも営業時間や駅からの距離は大きく違うので注意が必要です。

ホテル街の中の一軒が荷物置き場

身軽になったので、少し離れたところから散歩しながらナショナルギャラリーを目指します。まずはバッキンガム宮殿まで地下鉄で行き、そこからビックベンまでを歩きます。バッキンガム宮殿は昨日と反対側に回ってみましたが昨日の門が正門のようで同じ門の反対側に出ました。

トンネルと地下鉄の屋根がスレスレ
古い駅構内も風情があります
バッキンガム宮殿

早速、ビックベンに向かいます。建て替え中のビルや、古風なビルも目を楽しませてくれます。だんだん大きく見えてくるビックベンとウェストミンスター寺院も迫力があります。ビックベンの角を曲がると官庁街です。霞が関みたいな場所でしょうか。でも、建物が本当に凝っていて普通ではなく、どこを見ても目を奪われます。

左右が倒れないようにつっかい棒?
豪華なビル
ウェストミンスター寺院
官庁街
官庁街
官庁街の装飾
騎馬隊博物館の入り口
正面がナショナルギャラリー

そういえばロンドンは街にゴミ箱も多く、そのゴミ箱も清掃車の高圧洗浄で毎日綺麗にしていて、綺麗な街並みにたくさんお金をかけています。納税者もそれを望んでいるのですね。

各ブロックにおしゃれなゴミ箱があります。おじいさんが、道のゴミを拾って捨ててたり、すれ違う時はお互い必ず道を譲ろうとしたり、さすが紳士を目指す国です。


上を見上げてキョロキョロしながら歩いていくと騎馬隊の博物館の前で大きな馬二頭と騎馬警察を見つけました。1人は小柄な女性でした。直立不動を馬もしないといけない様で大変そうです。嫌がる馬をなだめるのに苦労していました。馬も直立不動、訓練したらできるんですね。

土曜日に多分LGBTQ関係と思われるコンサート会場になって大騒ぎしていたナショナルギャラリー前のエリアはすっかり落ち着き、すぐに並ばずに入場できました。金属探知機のゲートをリュックを背負ったまま通過。適当すぎて本当に検査してるのかは謎です。

入ると内装の豪華さに目を奪われます。そしてどこまでも続く名画。入って右側が印象派とのことでまずは右へ。有名画家の大作が並んでいます。驚くのはガラスがなく、手を伸ばせば届く距離に近づけること。そして自然光が窓から入ってくること。メンテナンスも完璧でどの絵もいい色艶で輝いています。

あまりにもたくさんあるのでとても小さなフォントで添えられている作者名や作品名を見るのが大変です。これだけフォントを小さくしているのは、こんなもの見ないで作品を見て、というメッセージでしょうか?

なるほど、この中でどれが1番自分が好きか、どれに感心したか、とかを選ぶ感じで回ることにしました。

どの絵も大きな大きな絵を破綻させることなく馬でも人でもよくここまで大きく描けたものです。顔とか手とか、あえて大きさ調整したり、遠近感を意識しながら工夫していることを感じます。

お客さんは写真もスケッチも自由で好き勝手にやってます。どんな有名画家の絵も1人、2人、順番を待つことはあってもすぐに正面を陣取れて、気に入ったらどの絵の前にもソファーがあるのでいつまでも座って見ていられます。日本の展覧会と比べ信じられないくらい贅沢な環境です。

地下の無料の特別展も含め、昼過ぎまで見ていましたが少しお腹がすいてきました。そういえばLGBTQのパレードで大混雑していたホームズのパブがすぐ近くなので行ってみることにしました。

店内
ステーキサンド
ホームズの部屋
別室

のぞいてみると今日は幸い、2階のレストランに空席がありました。愛想のいいお姉さんが、ハイ、ダーリン、と呼びかけてメニューの説明をしてくれます。ようこそパブのお仲間さん、という感じに聞こえ、下町風の呼びかけ方みたいです。

軽食を希望して、ステーキをミディアムでパニーニのサンドにしてもらうことにしました。ジンジャエールとセットで10ユーロくらいと有名店のレストランなのに意外と手頃で味もとても美味しいです。元ロンドナーの友達は、そんな観光客向きすぎるとこには行かない、と言ってましたが意外と空いている日はいいお店でした。

日本から何か博物館っぽいお土産が欲しい、とのリクエストのメールが届いたので残りの時間で自然史博物館にお土産を買いに行くことにしました。1番手前の入口と思って入ると別館のSF展の会場でした。特別展で5ポンド。別館なので存在を知りませんでしたが、ワットの蒸気機関、宇宙船の実物などとても面白い内容でした。上には飛行機や医療の展示も充実していました。

自然史博物館の建物
人が小さく見える巨大な蒸気機関。これがたくさんの旋盤を同時に回し、高精度のシリンダーやヘッドを大量生産してエンジンの現代社会を切り開いてくれたんですね。産業革命を目の前で実感できました。これを見た時は、数々の見もののあるロンドンでも印象的な瞬間でした。
飛行機が飛んでる

お土産を買って駅に向かいます。キングスクロス駅にはハリーポッターの杖を持った子供がたくさん。ここは魔法学校への入り口の聖地でした。ユーロスターの改札には乗車時間の札を持った人が立って呼びかけています。まだみたいなので構内にサンドイッチを買いに行きました。ちょうど2時間前に呼び出され、列に並んで自動改札、手荷物検査、自動出国手続き。かなりスムーズです。中の待合室で出発20分くらいまで待たされ、ホーム番号の案内がありました。

ヨーロッパを代表する最大時速300kmの高速鉄道、ユーロスター。その主要路線である英仏海峡トンネルを通りロンドンとパリを結ぶ路線は人気が高く、多くの観光客やビジネスマンが利用しているようです。

ロンドン-パリ間は492 km、東京-京都間の513.6kmと同程度です。最短所要時間が 2 時間 16 分程度というところもほぼ同じです。

シートはとても高さがあり綺麗です。ガラスはイマイチ透明度がありません。イギリス側は丘が多くて耕地も狭くトンネルも多いのに、ドーバートンネルを抜けるとフランス側は急に平地ばかりになって暖かいのか実り豊かな小麦畑が遥か彼方まで広がっていて面白いです。携帯も山がないせいかフランス側の方がよくつながります。なおパリのホームはレール周辺にたくさんゴミが散乱しているのも違います。地下鉄の切符を買ってホテルへ。イビスホテルは朝5時から朝食を出してくれるとのこと。明日はベルサイユ宮殿の予定です。

外国人に日本のシートは高さが足りてないのかも?



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