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ヤフオクを初めて使う人へ

 ヤフオクはAmazonやaliexpressなどの通販サイトや、メルカリやラクマなどのフリマアプリとは文化が決定的に異なるので、参考までに注意すべきことをまとめた。

欲しくてもすぐ購入できない場合がほとんど

 その商品がどれだけ欲しくても、金額の横に「即決」と書かれていない場合はオークションの終了時刻を待つ必要がある。商品ページに記されている「◯/◯ ◯◯:〇〇終了予定」が、そのオークションの終了予定時刻だ。
 当然それまでの間に他のユーザーにもその商品は見られるし、他にもほしいユーザーが現れる可能性は十分にある。
 しかし、即決価格が設定されている場合はその値段を入れた瞬間購入できるので、予算と相談して決めるとよい。

購入金額はそこに表示されているものとは限らない

 オークションである以上、高い値段を言った者勝ちである。さっきまで現在価格200円だったのに、再読み込みすると3000円になっている、なんてことも有り得る。
 特にオークションの終了数分前になると入札合戦が始まり、物欲に目が眩んだ人間達の泥仕合が見られる。
 困ったことに、ヤフオクには残り5分をきった状態で入札すると終了時刻が10分延長される「自動延長」という機能があり、これを有効にしているオークションはいつまでたっても終わらないおそれがある(残り4分で入札→延長→残り2分で入札→延長→…)。自動延長が有効かどうかをよく確認しておくと良い。
 逆に、自動延長を無効にしているオークションは残り数秒になってからが本番である(筆者は残り6秒の時点で入札し、競り勝ったことがある)。

商品の状態

 フリマアプリでは普通の中古品に「目立った傷や汚れなし」がついている場合が多いが、ヤフオクではこういった場合、大抵「やや傷や汚れ有り」になっている。苦情対策だろうか。
 ヤフオクの「目立った傷や汚れなし」は、結構きれいめな商品か、商品の状態を正しく判定できない出品者に多い。

商品の写真

 ものすごく丁寧に撮影する出品者と、この上なく雑な出品者の差が極端。実店舗を持つ中古品店などが出品している場合は、白背景にスタンドを使って綺麗に写していることが多いが、個人出品の場合は液晶などに出品者が映り込んでいることや、商品を汚れた手で鷲掴みにしている写真なんかがざらにある。中には反射などによってガッツリ顔が映り込んでいる場合もあって笑える。

商品の発送

 ヤフオクの送料は、基本的に「落札者負担」である。しかも送料が明記されていない場合が多いので、自分で調べる必要がある。ちなみに理由は不明だが、ゆうパックを利用するユーザーがかなり多い。
 あと、商品にもよるかもしれないが、メルカリでは信じられないようなレベルで梱包が雑な出品者も結構いる。据え置き型ゲーム機を落札した際、破れたダンボールを適当にテープ(ガムテープですらない)で張り合わせ、緩衝材として中に丸めたチラシを2,3枚入れた状態で届いたことがある。
 その他にも、小さい物ならくしゃくしゃの紙袋に入れた状態で届いたりもする。

評価

 ヤフオクでは、落札者が商品の受け取りを確認した時点で取引が終了し、その後の評価(よい出品者、よい落札者など)は任意である。
 こっちが評価しても相手がしない場合もざらにある。「評価は絶対しない」と公言してるユーザーもいたりする。
 ちなみに、一人のユーザーから何度評価を受けても評価は1個しかつかない。10回評価を得たい場合は別々のユーザー10人と取引を行う必要がある。

新規ユーザーに異常なまでに厳しい

 ヤフオクではそのユーザーがどれだけ信用できるかが重視されているため、判断基準となる評価が無い新規ユーザーが入札しようとすると拒否される場合がある。これは後で述べる「吊り上げ」が関係している。
 最初は新規ユーザーでも入札を許可している出品者に入札するなどして評価を増やし、信頼を得るところから始まる。

吊り上げ

 ヤフオク特有のゴミ文化。サクラのようなもので、不必要に現在価格を吊り上げるユーザーのこと。厄介なことに、出品者自身が別垢でこれをやってる場合もある。
例)
1,悪質出品者が1円で出品(実際は10000円で売りたい)
2,入札が繰り返され、現在価格が更新される
3,オークション終了一時間前になっても現在価格は5000円(目標には届かない)
このときに「吊り上げ」が発生する。出品者(あるいは出品者のグル、あるいは無関係の暇人)が急遽別垢を作り、別垢で現在価格を8000円まで吊り上げる。
4,その商品を純粋に欲しい一般ユーザーが、それに対してさらに入札を繰り返す
 ここまでくれば吊り上げの思うつぼである。結果、強制的に売上目標に達する。
 ここまでやっても届かない場合、出品者が出品を取り消してまた1円からスタートさせる、なんてこともある。
 吊り上げは全ユーザーから敵視されているが、ヤフオク側は吊り上げがいたらいるだけ儲かるので何の対処もしない。

業者の存在

 フリマアプリにはほぼ存在しないが、ヤフオクには大量の業者アカウントが蔓延している。
 ヤフオクを出禁になった人物や海外の物好きがこれに委託し、入札を代行するのだ。
 こいつらは評価件数が異常に多い(普通に4桁、5桁いってる)ので分かりやすい。そして、こいつらには資金が大量にあるので、見つかったら終わりの可能性が高い。
 業者は自動入札ツールを使って大量のオークションを管理しているため、自動延長有りでもお構いなしに残り1分などで入札し、延長させることが多い。業者が多数いるオークションではこれが延々と繰り返されて、終了時刻を3時間超えてもまだオークションが終わってない、ということもある。こうなったら終わりである。
 業者相手に競るのは完全に時間の無駄なので、複数の業者が入札してきた段階でその商品は捨てて、別の商品を探す方が得策である。

以上、ざっくりとしたヤフオクの注意点をまとめた。ヤフオクはPayPayフリマとも連動しているので、そこで探すのも有り。

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