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親知らずを抜いた2023 2話

ついに右上の親知らずを抜く日が来た。気持ちは意外と落ち着いていた。
今回は前回のような個室ではなく、小さなブースで治療を行った。

まずは麻酔の投入から。すべてはここから始まる_____

結果的に言うと、今回一番痛かったのは麻酔の針を挿す瞬間だった。麻酔が効いてる状態はどうも好きになれん。口が変な感触になるし、うがいが上手くできなくなる。

処置を行う直前に、医師が二人で何やら話していた。
「…"せっかい"も必要になると思いますので…」
"せっかい"???
これが"切開"なのか"石灰"なのかで今後のビビり度合いは大きく変わってくる。いいのか?ワイがビビっても。

いよいよ「痛いときは左手を挙げて」という伝達とともに、処置が始まった。タオルを顔に被せられた状態になり、怖いので目も閉じた。ここからは抜歯ASMRだ。
ガリゴリという音と、シュコーーーーという空気を出してんのか吸ってんのかよく分からん音が口の中に入ってくる。向こうの方のブースで年配の患者と医師が入れ歯について話してるのを聞きながら、口を開けたり開けたりしていた。

そして。

「歯茎を切っていきますね」
ひゃーーー"切開"だぁーーーーー
ビビり度MAX。親が昔、親知らずを抜くときに歯茎を切ったと言っていた。なるほどね。歯茎を切るってこういう感じなんだ。ふーん。おもしれー歯茎。麻酔でなんも分からんけど。

「斜めになってた歯を起こしました。これから抜いていきます」
おっ。ここから本編か。楽しみだn「抜けました」
はっや。

「縫っていきますね」
!?そうだ、切ったから今歯茎に穴空いてるんだった…

ピンッ
こっっっわ!!糸の音怖っっっ!!!あひ~口の端に糸の感触ぅ~
でも針の感触な~い。どうなってんの?怖いから見ないけど。

その後、口の中にガーゼの塊を入れ、止血を待つ。その状態で抜歯後の注意事項を説明され、質問コーナー。

Q:くしゃみしたら傷口って開くの?

ガーゼと麻酔の連携プレーで、見事にフゴフゴとした発音になった。しかしちゃんと聞き取ってもらい、「くしゃみなら大丈夫ですよ~」との回答をもらった。

抜けた後の親知らずは、意外と大きかった。根っこが斜めになってた。
「虫歯でしたね」ほんまや。ど真ん中に大穴空いてる。

一週間後に糸を取るとのこと。

翌日、消毒のためにもう一度歯医者へ。
「診察していきますね~」 「はい終わりました~」
…?……??
「本日の診察代は180円です」
……?………?????診察RTAかな。

そこから一週間、徹底的に抜歯した側ではものを食べないよう心がけ、注意事項を守り続けた。

一週間後。

「では糸抜きしますね~」
今日も麻酔とか使うんだろうか…どういう感覚なんだろう…
「はい終わりました~」
その間、わずか一分程度。まさかこんなあっけなく終わるとは。

ついでに注意事項はいつまで守るべきか聞いてみた。
「ああ、それは抜歯当日だけですよ」
Wow!じゃあ今日から辛いもの食べよ。

次は最後に残った右下の親知らずを抜く。神経に当たってないといいが。

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