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姫乃いつき Photo Walk ~野蒜海岸~

2024.1.27
東北ポートレート主催、姫乃いつきフォトウオークに参加しました。

冬の青空。
少しばかり、暖かく感じる。
野蒜は、東松島市の海岸地区で、奥松島と言った方が分かり易い。
合併前は鳴瀬町野蒜、海水浴場として多くの人に愛されている野蒜海岸。
仙石線が海岸沿いを走るのと並走するように、松島へと、県道27号は伸び、渋滞がほとんどない分、地元の人間は時間の近道として使う。私もその一人であるが、起伏に富んだ道を、横目に海、ドライブすることが楽しい。
かつて仙石線野蒜駅は、単線区間の間にあったため、通過待ちで快速電車が止まる駅だった。

仙石線はもともと私鉄で、直流電車。石巻線は、非電化。最近仙石線の一部が松島で乗り入れている東北本線は、交流電化区間。
だから何?という話である。日本三景松島のイメージの最寄り駅は、仙石線松島海岸駅。松島の住宅街は、仙石線高城駅。松島町役場最寄りは、東北本線松島駅。ちなみに、今もあるのかな、松島駅の向かいにある喫茶店のナポリタンは、絶品である。
仙台駅から石巻駅への最短時間ルートは、東北本線経由の仙石線東北ライン、多分、通常の仙石線とホームが違う。松島海岸経由、本来の仙石線は普通電車。色んな列車に乗りたければ、仙石線東北ラインで松島で下車。東北本線で小牛田駅まで行き、そこから石巻線で石巻へ。少しレアなルートは、東北新幹線で古川駅下車。陸羽東線で小牛田駅、そこから石巻線で。

とかいいながら、めっきり列車に乗らなくなって、もっぱら三陸道か45号線か、利府街道か。野蒜海岸までは、三陸道鳴瀬インターで下り、国道45号線から県道27号というルート。


前々日に珍しく積もった雪。とうに溶けていたのだが、筋肉痛は残雪状態。
歩くのは覚悟していたが、午前の部は諦めて、午後の部のみ参加。午前は松島海岸での撮影だったようだ。

良く来るわけではないが、ドライブを含めれば、年に数回は通っている場所。
少し早く駐車場に着いていたのだが、車の中で待機することにした。暇つぶしのインスタ投稿。定禅寺通り撮影会の時の姫乃さんの写真で、リールを。


前日に撮影準備を終えていたが、待つ間も、だいぶ迷っていた。
まず、歩きながらの撮影。カメラ一台でレンズ一本が理想。できれば軽くしたいものだが、今回は多人数での撮影。ほかの方の邪魔にならないようにするとしたら、中望遠が望ましい。ポージングとか場所とか、ほかの方が声をかけてくれるだろうから、離れて撮影するのもあり。何より、中望遠の練習中。ということで、70-200。ただ、50でも撮りたく、持ち歩くかどうかで悩む。

結局は、70-200一本に決める。
レンズがわりと濃い色なので、ナチュラル設定、ホワイトバランスは晴天。後処理はフィルターで調整するつもり。

そんなことを頭で自問自答しているうに、みなさん集まってきたようだ。
私は時間ぎりぎりまで車内に居ることにする。さて、どうしたものかと。


みなさん、代表、そして姫乃いつきさんが集まりだした。
なんと、綺麗。そして、紅い髪が、眩しいほどに輝いている。

落ち着いて撮ろうと決意していたのに、それはもろいもの。いつきさんを前に、撮りたい欲求が増していく。

今回は、海沿いを歩くということは、分かっていた。砂浜にあるオブジェが、目的地ということだった。

夏と違って、昼といっても日差しは斜光ぎみで、思っていたよりは撮りやすそうだった。標準なら。
堤防を目指してみなさん歩き出し、早速撮り始めている。全身を入れようと、私は、だいぶ後方からついていくのだが、最前線でなにが起こっているのか、さっぱり分からない。とにかく、フレームに入れていくだけ。

追いつけば追いついたで、収まりきらない。

とりあえず70で撮れる範囲で。



とりあえず駐車場から県道27号へ上る。
そこから堤防へと道を横断する。風が、出てきた。

それぞれに目線とポージングをしていくいつきさん。
私のレンズにも気づいて、ポージングを始める。



それにしても、風が。
風上にポジションを取るべきである。横は、一番難しいのでは。
この場所で風上だと、逆光か半逆光。それは分かっているが、とりあえず撮ってしまっている。体やお顔が半分影になってくれたらラッキー、ぐらいで撮っているのだが、先を急ごうと思っていたからだろうな。
まだ、20m進んだぐらいなのだから。


ビーチバレーのコート、なのか。知らなかった。
一面浜かと想像していたから、葦かなんかだろうか、雰囲気がよいではないか。砂浜というより、砂利のほうが多いような印象の水辺で、砂に足を取られることは、なかった。
想定といい意味で違っていた。いつきさん、流石である。

35mmを使っている時だと、歩きながら打ち合わせして、ちょっと離れて撮り始めてしまうが、途中で私は止まり、距離をおいてから、さて、どうなる、どうすると、一歩も二歩も引いて、周りを見渡していた。
中望遠の効能か。

ズームレンズを使用する時のスタンスは、私の場合、広角側で全身が写る距離を基準にしている。より引きを撮るときは、望遠側で全身が入るぐらい、離れる。その両方とも、だんだん近づきながら撮るからで、それはまぁ、当たり前か。今回は、前者。立ち位置はあまり変えないで、全身、腰上、バストアップ、アップを撮る。そんなに時間を掛けられないからだ。

他の方が撮影しているところも、横から撮る。
そういう表情するんだと、感心しながら、客観的になっていることにはっとする。他人事(ひとごと)になっている。いつもの私だと、どうしても視野が狭くなってしまうのだが、今回は、少しばかり違うようだ。


望遠、こういう時は本当に良いと思えた。撮影者の邪魔にならない。そして、撮影者を入れない構図が作れる。理屈で分かっていても、体感と実感は、説得力が違うというものだと、納得。それと、少しの背徳感。


一応私の番、ということか。視線だけでのコミュニケーションも、悪くない。判断に苦しむときも、あるのだが。

すごい連射シャッター音が聞こえてくる。代表のショットだった。すごいなと思いながら、なんだかんだ一秒に2枚ペースで撮っていた。
反省を活かし、AF-Cで、スポット測距。レリーズ優先。やはり、こちらのほうが撮りやすい。偶発的意図で、ぼかすのも容易い。



開始15分ぐらいだろうか。場所に慣れてきた感じがしてくる。
いつきさんの空気が、満ち始めている。
慣れ始めたのはレンズもそうで、アングルポジション制限域を、体で理解していく実感。狭く撮っているのに、広く見えている。これが違い。
35は、広く撮っているのに、いつきさんしか見ていない。

そういう違い。


つづく。










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