めんつゆは元々はその名の通り、麺のつゆを作るための調味料として開発された。

それが今では様々な料理に活用されている。

本来の目的である麺のつゆ作りはもちろん、煮物、鍋、天つゆ、さらには納豆など色々な料理に使える。

まさに今、料理には欠かせないと言っても過言では無いだろう。

その理由は明白である。

めんつゆは醤油の他に砂糖やみりんなどが入っている。

普通料理の味付けをする時は、醤油や砂糖などは分けて入れなければいけないが、めんつゆだとこれを入れれば一度で済む。

これだけ見ても、めんつゆが万能であることはお分かりいただけるだろう。

しかし、僕がもっと褒めなくてはならない点がもっとある。

それは、名前だ。

さっきも言ったが、めんつゆはかなりの料理に使える万能調味料である。

それなのに、名前は「めんつゆ」のままである。

普通こんなに引く手あまたなら、少し調子に乗って「万能つゆ」などと改名しがちだ。

しかし、めんつゆはこんな状況でも、「めんつゆ」と名乗り続ける。

その姿は、いくら売れようと初心を忘れず控えめに頑張る人としてあるべき姿のように見える。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはこのことである。

僕達はこのめんつゆの姿勢を見習うべきである。

どんなに偉くなろうが、自分の立場を理解し、謙虚でいる。

その姿勢はめんつゆから十分に学ぶことができる。