10年ほど前に
仕事で葛飾区を担当したことがあり
亀有、金町、そして柴又あたりの
お客さんを回っていました

こち亀の両津勘吉巡査長や
フーテンの寅さんが生まれ育った
下町は人情味溢れる街でした

私が訪問するのに合わせて
わざわざシフォンケーキを焼いて
待っててくれる喫茶店のママさんや
趣味のステンドグラス細工で
ペンスタンド作ってくれるおばあちゃんなど

正直なところ「商売」という意味では
あまり実績に直結しないことも多かったけど
訪問するだけでも楽しかったことを覚えています

自分のことは後回しにしてでも
人にお節介を焼かないと気が済まない
フーテンの寅さんは
だらしないやつの象徴みたいな
キャラクターでしたが
今の時代に必要な存在のようにも感じます

両さんも寅さんも
私にとってはカッコいいヒーローです

今、聴いているのは
玉置浩二さんがカバーしたバージョンの
「男はつらいよ」
この人が歌うとこの歌ですら
哀歌（エレジー）になりますね


俺がいたんじゃ　お嫁にゃ行けぬ

わかっちゃいるんだ　妹よ


いつかおまえの　よろこぶような

偉い兄貴に　なりたくて



奮斗努力の　甲斐も無く

今日も涙の　日が落ちる

日が落ちる



ドブに落ちても　根のある奴は

いつかは　蓮の花と咲く


意地は張っても　
心の中じゃ
泣いているんだ　兄さんは


目方で男が　売れるなら

こんな苦労も　かけまいに

かけまいに


男とゆうもの　つらいもの

顔で笑って　腹で泣く

腹で泣く