こんな力って必要?


60歳になる自分に人生を振り返ってこんなこともあったなぁ!と思い出しながらノンフィクションのお話

目に見えるものと目に見えないもの。見えないものに対して人は、理解しづらいので現実を見て判断するのが当たり前だと思い知らされた出来事が以前ありました。
A子さんは大学の友人で私の紹介で主人の友人と結婚しました。
同級生なので家族同士で仲良くしていました。
 彼女が2人目を出産した頃、親との同居が決まり実家を増築してもらい引越す事になりました。私も2人目を妊娠中なので軽くお手伝いに参加。
彼女の家で片付けを手伝っている時に、足元から何やら嫌な気配。
下の部屋にはおばあちゃんが住んでいました。ちょっと気になったので彼女にはそれとなしに心配だからと話してはおきました。
それから少ししておばあちゃんが亡くなったと連絡を受けたのでお葬式に参列。
A子の家に戻ったその時、またしても嫌な気配が。
今度は声まで聞こえた「それだけじゃすまないから」
彼女に伝えたが「そうなんだ」で終わってしまって信じてくれなかった。
 そういえば以前、A子夫婦とは、私が1人目を妊娠中に一緒に旅行に行ったことがあった。その時にも変な体験をしました。
彼女は、子供がいたので広めの畳の部屋、私たちは隣のベットの部屋だった。
夕食後、恒例の飲み会が隣の部屋で始まったが、私はお腹の痛みが出てしまいひとり部屋に戻り休んでいた。いつの間にか寝てしまっていたようで、ふと目が覚めた。主人が戻ってきたのかと思い体を横に向けようとしたが動かないが目は動く。
主人は横で寝ているのが見えた。
その時廊下の方からドアを開けようとしている音が
入ってきた!
え?3人も。でも人じゃない。
何やら探し物をしているようにカバンの中をあさっているように見えた。
少しするとスーと消えていった。
身体が動くようになったので時計を見たら2時半。
夢だなきっとと思い寝る事にした。
朝、主人が先に起き、部屋が散らかっていることに気づいた。そのまま寝たの?って言われた時に昨夜の出来事を思い出し主人に話した。しかしそんなことってあるかなぁって反応だった。
ホテルをチェックアウトし帰路に帰る途中のラーメン屋で、A子が「昨夜窓から白い霧みたいながスーと入ってきて廊下の方に消えて行ったんだよ。なんだったんだろう?」と言い出した。
「それって2時半だった」と聞くと
「そうだよ!なんで?』
「私の部屋に入ってきたよ」
昨夜の話を友人たちにも聞かせた。その時主人は鳥肌全開だったらしい。
 話が少しそれてしまったので元に戻す事にします。
だんだんA子家族との距離が開いてきたある日、旦那と別居しようと思うと相談された。理由は、すぐ喧嘩になり旦那が家の物にあたるようになった。
そんなタイプの人ではないが夫婦のことは当事者しかわからないものだ。
ふと、あの言葉が”それだけじゃすまないから”
このこと!なら家を清めれば何とかなるかもと思い彼女に提案してみた。
でもやはり聞いてはくれなかった。
お節介とはわかっていたがもう一度と思い家に電話をかけた。
出たのは彼女の母親で「あんたのせいで娘がこんな事になったのよ!あんたが紹介なんかしたから!あんたが余計なことを言うから!もう二度と電話してこないで」と言われて切られた。
彼女が学生時代遠回りして実家まで車で送って行った時、何度か夕食を作ってあげたりもしていたし、就職先も紹介したので母親とも面識はあった。結婚式の時もあんなに喜んでいたのに。
何もできない自分と余計なことをしたと罵られた寂しさで涙が止まらす玄関で泣いていたら、主人がきて「お前は悪くないよ」と肩を抱いてくれた。
結局二人は離婚しそれぞれの道を歩むことになった。
その後彼女とは数年後にとある温泉で見かけるがそのまま声をかけずに終わった。
人にとって私の感じるものは余計なことなのかと心に刻んだ出来事だった。
これに懲りて数年間私はこの力を沈黙することに決めた。



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