個人の時代だ。つながりよ、つながれ。

メルカリのとあるmeetupに参加した話だ。

メルカリが今年6月、上場した。

グローバルオファリングという、外国の投資家からも投資を募ったということは初めて知った。

ユニコーン会社が、本気、冷静、かつ大胆に海外進出を考えていることを肌で感じることができた。

メルカリの従業員数は約1400人だそうだ。

これほどの大きなユーザーを抱えるサービスの会社の従業員数として、少なすぎるとも思った。

私は企業分析専門家でもなんでもないが、メルカリの活躍の理由は以下三点ではないかと思う。

◼️捨てるものに価値を見いだす。というミッションに対し、多くのユーザーの共感を得られたこと。

◼️スマホファーストで、メルカリの出品者がお金を得て、その手数料として主に経営がなりなっていること。
つまり、メルカリの従業員は1400人だが、ユーザーがお金を生み出すことで、爆発的に手数料収益が増えていることだ。

メルカリの従業員は物を売らない。
電波も売らないし、アプリも売らない。

プラットホームの仕組みを売り、ユーザーに働いてもらっている。

メルカリの従業員は1400人だが、メルカリの理念に共感した日本中のメルカリファンも、メルカリの従業員と言えるのではないか。

◼️未来を見据える山田進太郎さんの着眼点
山田進太郎創業者は、世界一周した後に、メルカリを立ち上げたという。

世界を周り、思考することで、今後企業がモノを売る時代から、スマホを利用して個人がモノを売る時代が来ることを確信したのだろう。

メルカリは、爆進した。

メルカリの社員自身も、急増するユーザーに対処するべく、サポート体制、サーバー増強、ユーザーエクスペリエンスを常に強化しなくてはならず、それこそミッションのために働いてきたのだろう。
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ここからがタイトルの「ブロックチェーンとメルカリ」の考察である。

メルカリは、当初決済を仮想通貨で行うことを検討していたという。

仮想通貨であれば、世界共通の銀行を通さないやりとりが可能であり、
送金手数料の削減によって、ユーザーの費用負担が減る。

さらには、国を越えた「捨てるものに価値を」が達成できるからだ。

きっと、その構想はさまざなしがらみにより、実現することはなかった。
(メルカリの中の事情は私にはわからない)

しかし、メルカリは虎視眈々と世界進出を企み、アメリカ展開し、イギリス展開し、おそらく英語圏への進出を次々と行うだろう。

次に、ブロックチェーンについて。
バズワードと化しているブロックチェーンだが、その本質は「分散化」にある。(お金2.0やブロックチェーンの軽い学習をした方なら、説明不要だろう)

ブロックチェーンについて様々な本が出ており、様々な議論がされているが、
少し学習した人が「ブロックチェーンって何?」と小学生に聞かれたら、一人一人違う表現をすると思われる。「分散型台帳技術」なんて日本語にしても意味不明だ。

他の記事に多くのブロックチェーン説明はあるが、私が思うのは、「管理者のいない組織」という発明だと思う。(「DAO 組織」と呼ばれる)

メルカリは、究極的にはブロックチェーンを利用して、管理者不在のプラットホームを作ろうとしている。
最終的には、メルカリという会社をなくして、NPO団体になるかもしれない。



近い未来、いつになるかはわからないが、管理者不在の組織やプラットホームが台頭し、個人がよりエンパワーメントされる時代が来る。

僕らは、そんな時代を生きていく。

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