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田島貴男弾き語りツアー2024@東京国際フォーラムホールC

今年も行ってきましたー!田島貴男弾き語りツアー東京公演!

田島さんははじめの方に「会場が大きいからちょっと緊張してます」というようなことを言ってました。確かに最初出てきた時の表情、めちゃ硬かった気がします。バンドと違ってこれだけ大きい会場のお客さんの目線が自分に一点集中するプレッシャーはきっと半端ないよねえ〜。私だったら絶対無理!(ってそもそもそんなことがあるわけないんだけど(笑)。

さて、今回自分の席に着いたのは開演の15分前くらい。そこから今回の開演前BGMを聴いていて、知ってる曲じゃないけどなんとなくルー・リードっぽいなあ〜と思いながら聴いていました。映画『PERFECT DAYS』を観てからルー・リードのアルバム『Transformer』をちらっと聴いたりしていたので。そしたら本編のMCで田島さんが今回の開演前BGMはルー・リードがいたヴェルヴェット・アンダーグラウンド、と言っていたのでやった!合ってた!!と思いました(笑)

BGMはいつもいろんなミュージシャンの曲がかかるものなのに今回はルー・リード一色だったっぽいところをみると、かなり映画『PERFECT DAYS』から影響を受けての弾き語りツアーなんだなあ〜と思いました。田島さんとしては珍しくインスタにその映画の感想をあげてたし(それがなんとネットニュースにもなった(笑)、ルー・リードの「Perfect Days」のカバーもやってくれたし。私も公開当初から『PERFECT DAYS』は気になってたので田島さんの投稿の後に観に行きましたがこれが本当に良い作品でした。私もついつい長文の感想を書いてしまいました。

ということで本編の感想レポートいきます!今回は曲順を先に書きます。

  1. アクロバットたちよ

  2. スーパースター

  3. 春のラブバラッド

  4. バイク

  5. 海が見える丘

  6. ZIGZAG

  7. SAYONARAMATA(カバー曲)

  8. Perfect Days(カバー曲)

  9. 四季と歌

  10. お題コーナー「初恋」

  11. 接吻

  12. 冗談

  13. Music,Dance&Love

  14. ソウルがある

  15. 太陽を背に

  16. ゼロセット

  17. 帰りのバス

  18. Bird

  19. 好運なツアー(アンコール)

いつものことですが、間違いあったら教えてください(カンチガイしてる可能性は大いにあるので)。ちなみに個人的に特にここ良かったぜ!と思ったのは2曲目と12曲目。そしてカバー曲2曲&お題コーナーも良かった!

弾き語りツアーを観に行くようになって何年経つか忘れましたが、クリスマスのライブでは必ず「Winter's Tale」が聴けるように、弾き語り公演では「春のラブバラッド」が聴ける感じかもです。また、アンコールの「好運なツアー」ではワイゼンボーンを弾いてましたが、ワイゼンボーンを弾く田島さんも他の公演では観れないと思います(多分)。これも弾き語り公演ならでは!(おそらく弾かないでいるとワイゼンボーンの弾き方を忘れちゃうからツアーでやってるのかなあ〜と←あくまでも想像)。

こうして曲目を並べて見てみると数曲昔の曲もあるけど、あとは2011年に出たアルバム『白熱』以降の曲がほとんどでした。自分のことを省みてもそうだけど、20年以上昔の自分なんて自分のようで自分じゃない、みたいなところもあるから、やっぱりじっくり歌を聴かせるにあたって最近の曲の方が歌いやすい、みたいなところはあるのかなあ〜と想像してみたり。

往年のファンというか2,30年前くらいにはよく聴いてて最近になってライブ来てみた、みたいな方だと「月の裏で会いましょう」とか「朝日のあたる道」とか「プライマル」とかを聴きたい、というのがあるかもですが、夏のバンドツアー及びひとりソウルショウではその辺も聴けるかもしれないです(保障はしませんけど)。弾き語りとバンドツアーあるいはひとりソウルとはまたぜんっぜん趣きが違うので、とりあえずひと通り行ってみることをおすすめします!

さて、本編の内容について。まずいつも思うことなのですが、座って歌ってるのによくあそこまで声が出るなあ〜と。私は発声とか習ったことないので、立って歌う方が声が出るんじゃないかというなんとなくのイメージからそう思うのですが、座って歌っていようと立って歌っていようと相変わらず良い声の田島さんなのであります。そんな風にポヤーっと思いながら聴いていたら2曲目の「スーパースター」の気合がすごくて目が覚めました!(いや、別に寝てたわけじゃないですけど(笑)

この曲は『エレクトリックセクシー』というアルバムに入っているのですが、このアルバムはリフというかフレーズとか音的に面白いのが多く、歌詞の内容じゃなくて音の方についつい気がとられがちになります。なのでこういう弾き語りとかで歌っているのを聴くと「あれ?この曲こんな歌詞だったんだ!」と思ってしまうのでした。今回の「スーパースター」も改めて歌詞とタイトルをちゃんと知った感じ。ライブに来ると音源で聴いてるだけではわからないことに気付けたりしますね。

さて、今回の弾き語りは結構MCもしていたのでその辺も書きとめておきます。羅列しますが一字一句合ってる訳じゃないです、雰囲気で!

  • 最近の有楽町は異国人の人が増えた(異国って…!)

  • ライブ行ってね!他のも。僕のだけ来てもいいけど

  • 弾き語りは身体に負担がなくて良いツアー。ひとりソウルは身体に悪いツアー

  • 相変わらず車にハマっててドリフト出来るようになった

  • 「バイク」って曲はバイクにハマってる時に書いたのでそのうち「Car」って曲書くかも?

  • 父親とは最近仲良くなった。音楽やるのすごく反対されてたけどなぜか自分はやっていけるという謎の自信があった

  • 横浜の金沢区や神戸の海が見える丘に住んでて、「海が見える丘」はそのときのことを思い出して書いた曲。その時は音楽なんて全然やるつもりじゃなく野球が好きだった。当時のヒーローは王・長嶋

続いてはカバー曲について。一曲目のカバー「SAYONARAMATA」はエピフォン150年記念ライブでコラボした角舘さん(Yogee New Waves)の曲(Yogee New WavesはOriginal Love主催のフェスにも出たことあります)。その時角舘さんはOriginal Loveの「微笑みについて」のカバーをやって、田島さんはこの曲をカバーしたそう。その時の観客のウケがめちゃくちゃ良かったのでこの弾き語りツアーでもやることにしたみたいですが、この曲は私もたまたま知ってて好きな曲だったので嬉しかった。田島さんの声にも合っててすごく良かったです!また聴きたい!!

続いては映画の話題へ。田島さんはかつてゴダールとかの映画を観に有楽町のミニシアターによく来てたそうなのですが(「ショウマン」はその頃に書いた曲なのかな)、それ以降あんまり映画館に行ってなかったようです。でも最近映画を観るバイブス(?)が来ていて、ジブリの『君たちはどう生きるか』や『PERFECT DAYS』を観に行ったそうです。最近テレビでやってた『魔女の宅急便』も初めて観て感動したらしい(えっ、今さら?!と思いましたが(笑)。

ということで記事の始めの方にもあげましたが、このMCのくだりから次にやったカバー曲はルー・リードの「Perfect Days」。歌う前に歌詞の解説などもしてくれました。何気ない日々の幸せを歌っている歌だけど、最後の繰り返しのフレーズには深い意味があるようです。映画のシーンなども思い出しつつじっくりと聴いていた私でした。これまた良かった!また聴きたい!!次の曲はオリジナルの曲に戻り、「四季と歌」。この曲は田島版「Perfect Days」みたいな曲なのかもなあ〜と思いながら聴いていました。

さてお次は昨年から始まった、観客からもらったお題をテーマに即興で歌を歌う、というコーナー!東京公演でのお題は女性からのリクエストで「初恋」。決めたはいいものの「初恋」という今の自分から遠い彼方にあるお題に最初は苦戦していたようです。"初恋"とか"桜"の曲は作らん!タイアップなら作るけど、とかいろいろ言ってましたが、最終的に初恋=心が動くこと、と位置づけてからはうまくまってきたみたいで、いくつになっても心も身体も動かせば動くよ、初恋みたいに、という感じの曲になりました。田島さんはタイアップ来たら初恋の曲もちゃんと書くそうなのでテレビCMを流してる企業さん、タイアップのお話よろしくお願いします(笑)

続いての曲は「接吻」。今回のお題コーナーは良かったけど、もしお題コーナーが大コケしたとしても「接吻」はそれを帳消しにする力があると思います(だからこの曲順なのかも??)。しかし先ほどのお題コーナーで「初恋」みたいなテーマの歌は自分じゃ作んない、というのを聞いて、そうか!「接吻」はタイアップじゃなければ存在しない曲だったんだ…!と思いました。タイアップがあって良かったです(笑)

そして次の曲。今回のスーパープレイと言ったらやっぱり「冗談」ですよね…!これがすっっばらしく良かったです!この曲は『ムーンストーン』というアルバムに入っていて原曲も長い曲なのですが、いつまでも聴いていたかった。最後の歌唱はすっごい迫力でした!!なんかウワンウワンっていう感じの音の響きもすごくって、これをもう一度聴けるなら千秋楽の公演も観に行こうかな…!と思うくらいでした。

さて、「接吻」からラストまではMC無しのノンストップでの弾き語りで、最新アルバム『Music,Dance&Love』からの2曲を含めさまざまな曲を聴かせてくれました。「Music,Dance&Love」では"シュッ"が聴けたし、「帰りのバス」では"帰りましょ"って歌詞があるんだけどそこを2回"帰りましょ帰りましょ"って繰り返してたのが可愛かったし、「Bird」ではラララ〜♪の部分を皆で歌おうと誘って皆で歌いましたが東京では声があまり出てないらしく「東京が一番照れ屋さん」との評をいただきました(笑)

あとどの曲だったかな?「太陽を背に」だったか「ゼロセット」だったかでめちゃくちゃ観客にクラップを煽ってました。お題コーナーでは苦戦してる田島さんを応援しようと思ってか観客が始めたクラップを「ここではしなくて大丈夫だから、後で!」と止めていましたが、やって欲しい時とそうでない時といろいろあるんでしょうね、タイミングが。

というところで本編終了。いつもの通りアンコールを求める拍手が起こります。それに応えてステージへ再び登場してきた田島さんに「キャー!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)」とか「たじまさーんっ!!」って黄色い声が飛んでいました。これってやっぱり嬉しいものなんでしょうね!曲は「好運なツアー」。これは『白熱』というアルバムの最後の曲でメロディも良いですが歌詞もすごく良いです。ワイゼンボーンの音色がホールに響き渡ってとても美しかった…!やっぱり弦楽器っていいなあ〜。

今回使ってた楽器はこの時のワイゼンボーン以外では「接吻」でエレキ、「帰りのバス」でリゾネーター、それ以外は全てアコースティックギター(多分)。そしていつもどおり両足でキック&タンバリン、という常人離れしたプレイスタイルでありました。ちなみに今回の弾き語り最終公演は3月29日の仙台公演でしたが、その前まで寒さが続いていたのがその日は急に暖かくなり、まさに田島さんが春を運んできた公演となったようです。

ということで今回も弾き語り東京公演の感想レポを長々と書かせていただきました(なぜかどうしても長くなる(笑)。新曲を引っ提げての夏のバンドツアーや各種フェスへの出演もすでにいろいろ決定している田島さん(個人的にはフジロックのジャズトリオでの出演が気になるところです)、今年の活躍も楽しみです!!


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