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出版サービスヴィレ〜10年前を振り返って

出版サービスヴィレ活動2ndステージが4年経ちました。来年はセカンドステージC(※Continiuatin ケイゾクの意味)と称し、新たなるステージに立ちます。
↓以下、10年前の出来事を書き込みしました。

‥‥‥早いもので、会社員生活に別れを告げてからちょうど10年が経つ。

2008年が終わる頃、勤め先の会社が傾き始めた。安定企業と呼ばれていた会社終焉の序章だ。
5年後にはリストラされるに違いない。
そこで「自費出版制作業で自営独立する!」と決意した。
会社員の傍らプライベートで準備を始めることになった。
5年間あれば何とかなるだろう。退職後は更に準備のシメを1年間行い、開業届を出して独立するというビジョンを描いていた。

しかし思わぬ事態に直面することになる。
2011年2月、以前から肺癌を患っていた母が余命宣告を受けたのだ。
突然の準備中断。頭をハンマーで殴られたようなショックだった。
ほぼ同時期東日本大震災が起きたが、豊田家はそれどころではなかった。
9月には母の余命カウントダウンが始まり、10月21日に他界した。
この前後はやるせない日々が続いた。

気持ちが落ち着くまで翌年の5月までかかった。
準備再開しようと意気込むも、梅雨時の7月上旬、勤務中にギック
リ腰で倒れてしまった。
2〜3ヶ月で状態は良くなったが、開業準備のモチベーションが
中々上がらない。もやもやした日々が続いた。

そこで急展開を迎えることに。

2012年12月上旬、希望退職の説明会が行われたのだ。
ついにこの時が来た!
迷わず退職希望を決めた。

5年後または6年後にこの会社にもリストラが起こるだろうと思っていたが、想定外の4年後だった。
結局開業準備期間はたったの2年でしかなかった。
母の他界から一年、次は父の番だ。あと10年は保つだろうか。
だったらそれまでに仕事を軌道に乗せないといけない。
焦る訳ではないが、とにかく急がないといけない。
この時40代半ば。文章の学校に通うのはいいが、修了後に実務経験を積むとしたら時間がない。今の時代、年齢的な採用のハンデは少ないとはいえ、事はスムーズに運ばないだろう。
なので早めに独立開業しないといけないと考えた。
おそらく5〜6年の間はあまり稼げないだろう。だからそれなりの蓄えは用意している。
上乗せ退職金等、優遇措置がある希望退職の時を待ってたのもこのためだ。

新卒で勤続20年以上、バブル後期に新卒入社した頃には思いもよらなかった事態へ突き進んでいた。
以前にも書き込みしたが、関西系の出版取次会社に就職したのも元はといえば、出版クリエイターの人脈作りが目当てだった。
だが全くの的外れ。
目標のないサラリーマン人生にウンザリしていた。
30歳を過ぎた頃から「会社辞めてクリエイターとして起業したい!」と思うも、妄想レベルを超えることはなかった。

‥‥‥あれからブレずにここまで来たつもりだ。
退職時は「開き直るしかない。なんとかなる!」と思いながら10年間やってきた。
トラブルに見舞われた時もあったが、とにかく楽しんで自費出版制作に打ち込めた。総じて幸運だった。
世の中がコロナ禍に陥ってから3年。そして今年4月21日、突然訪れた父の他界。
さらなる憂いが降りかかってきた。
とにかく乗り越えないといけない。

そこは自分の心がけ次第だ。日々心身を整え、心折れることなく肯定な気持ちで行動することが大事。
まだまだ道半ば、結果は自ずからついてくるはずだ。
そう信じて生きるしかない。

‥‥‥苦難は人生の糧、幸福への門なのだから

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