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【Smoke Sprite(feat. RM of BTS)】の画面に満ち満ちていたもの


パクチーA(以下A):こんにちは!パクチーです!
パクチーB(以下B):Bです!
パクチーC(以下C):これなんなの。
A:何って…。
B:RMくんのフューチャリングした【Smoke Sprite】だよ。ねえ。
A:その和訳を漫画でしようとして、力尽きただけだよねえ。

A:この曲聴いて、もう最初に思ったのは、あれよ。
B:RM【Closer】のアンサーだわああああ!!!!!
A:と、↑ここで、おもむろに自分の翻訳動画張っちゃって。
B:やらしッ!!
A:なんつうんでしょう…【Closer】に精神体を引っこ抜かれた身としましては。
B:ガーンとなっちゃって。うわああってなっちゃって。気付いたら【Closer】翻訳動画作ってたという。上記無意識。
A:我に返ったらYouTubeに新しい動画が上がって…あ、あたいが作ったんかーーいっていう。
C:んな訳あるかい。
A:こりゃ耳かっぴらいて聴かなきゃなあと思ったんだけど。
B:うん。
A:エロくない。
C:エロくない。
B:巷でエロいと評判だが。
A:エロくないんだよ。
B:むしろ重い。

A:【Smoke Sprite】聴いてから、この楽曲のアーティストSo!YoON!さんの他の曲も聴いてみたんですよ。
B:10曲くらいは聴いたよね。
A:あのね、そしたら【Smoke Sprite】以前と、【Smoke Sprite】で、ものすごくレベルが上がってるんですよ。彼女の歌唱。
C:ほう…。
B:なんというか…アート寄りというか、表現者の人だね。
A:うん。日大寄り。
C:その例えはおかしい。
A:Vaundyくんとかみたいな。
B:わたしねー、この雰囲気、他の作品のMVの雰囲気、すごい、知ってる感じと近いんだよねーーーー!!!!すごい、トラウマがえぐられるエリアだな〜〜〜〜!!
C:知らんがな。
A:…Cちゃん今日ちょっと冷たいよねー。
B:ねー。やな感じー。
A:一番トラウマ背負ってんのCちゃんじゃないの。
B:だねだね。
C:ごめんね。わたしを癒すようにしゃべってよ。
A:あのねー。このSo!YoON!さんは、すっごい、エロスのある人だと思うんですよ。エロスを描けるというか。表現に使えるタイプというか。
C:ぐっ…ごはっ…。
B:たいへん!Cちゃんが!
A:でも基本的にはシャイ?っつうか繊細?っつうか…なんか、なんかひっかかる。日常生活の中では何かがひっかかるタイプ。
C:憶測じゃん。妄想妄想。
A:わたしはさあ、これ、RMくんのバースがね、あの…フィリア。フィリアだな〜と思ったの。
B:フィリア。エロス。アガペー。
C:友愛ね。
A:BTSのメンバーがアワードで女性とハグする時、背中に回した手を浮かせるでしょ。そういう感じ。
C:包んでる。
A:So!YoON!さんのコーラスはね、これ、もう、なんつうか…このフューチャリングの打ち合わせって感じ。コラボの。
B:「Don't run away, run away」が、自分に言ってるように聞こえる。
A:「逃げちゃダメだ、いや逃げろ」
B:バースの部分は、「自分に言ってるのかなあ…」と。
C:「you」は自分だと。
A:この楽曲発表するの、めちゃめちゃ勇気要ったと思うんだよ。
C:まあ、発表前と後では人生変わり得るよね。
A:自分の過去の作品もクローズアップされるし。
B:片田舎に住む日本人に10曲くらい見られるし。
C:確かに世界中のありとあらゆる人に、過去を遡ってあらゆることを言われ得るよね。一夜にして。
A:今回作品のタイプも、MVの作りも、これまでと大分違う。そんで、彼女ものすごく努力したと思う。この楽曲のために。
B:これ命かけてるよ。
A:うん。アーティスト生命かけてる。
B:誰が発起してコラボが企画されるのかわからないけど、RMくんとお互い、「こういう人がいますよ」ってなって、互いの作品を知って、すごく共感とか、こう、脳内にびびびっとなるものがあったんだと思うだよね。
A:一緒に作品作るってセ〇〇〇と同じだからな。
B:同じ。
C:同じ。
B:手法が違うだけ。
A:【SEXY NUKIM (feat. RM of BTS)】が、セクシーを冠した「なんやこれ」だったでしょ。
B:踊るRMくんは「ごっ、はっ…セクシーやんごとない…」でしたけど。
A:【Closer】がセクシーを売りにしない、超どぶどぶのずぶずぶにエロスでしたでしょ。
C:それは人によるだろう…。
B:そうそう。それ言うと怒る人もいるから。
A:一方こちらは、セクシーを売りにした、「超真面目」。
B:何となく、あれだね。RMくんの中に、「韓国内のアーティストを、自分を通して世界に紹介しよう」というキャンペーンを、自分に課している可能性はあるかもしれないね。
A:うーん…そう、だとしたら、どういうアーティストを選ぶかと言えば、トレンドを追って消費音楽を作る国内受けの良いアーティストじゃなくて、あらゆるカルチャーに対して通用する共通言語を、作品の中に一定以上の強度で持っている人。若手の。あるいは若手に限らず。という感じになるんじゃないでしょうか。
C:うーん。それを、彼がこつこつ育てた審美眼で選んでいる訳ね。一定の強度の共通言語=アート性を、作品の中でちゃんとアピールできるアーティストを。
A:例えばそうやって、自分が世界に紹介する目的でフューチャリングするアーティストを、ずっとRMくんが国内で探していたとして。
C:それがかつて語ったこともある、「自分が持ってるプラットフォームで、自分だから出来ること」の一部かもしれない、と。
A:どこかの段階で、So!YoON!さんを知って、それで実際に会ってみて、【Closer】のような深い交感が、あったかもしれないよね。
B:あって欲しい!
A:あって欲しい!
B:むしろあってくれ、頼む!!
A:その方がわたしがエモいから…!!!!
B:んー!!
A:…悶えるね!!!
C:ずずず…(お茶を飲んでる)
A:最初のコーラスは、その、「コラボしましょう」ってなって、「じゃあどんなことができるか」「どんなケミストリーを生めるか」、というコミュニケーションの過程で、

Take on my knees
うっわー…参ったです
Stuck with you in your dreams
そのイメージ、ずっと考えちゃって頭から離れないもんなあ
Tell me more, I could die
え、もっとヤバいのあるんですか
Take on like a beast
や、自分アニマルみたいな扱いで大丈夫なんで
Fire
さいっっっこうっっっ!!!
To the low, lower, low, ah, yeah
あ、内緒ですね、内密に、内密に
Don't run away, run away, yeah
わー逃げちゃだめだ、逃げたい、うわあ
Come to the low, lower, low
誰にも言わずに、水面化の、じっくり、はい、
Drown in you
これは絶対実現させる
All the way, all the way, yeah-ah
凄すぎる、絶対すごい

B:何一つエロくないな…。
A:アタイかて、皆んなみたいに、エロさに酔いしれたかったな〜ん。
C:ちょっとあまりに訳が体育会系すぎない?
B:日大だから。でも芸術科か。
C:違う。
A:一応年齢的には年下だったから、RMくんの。
B:歌詞中の「Fire」が、アメリカのhip-hopのリアクション動画たくさん見たおかげで、ブラックアメリカンの男性たちが感嘆詞として使っているのをよく見たので、その学びの成果で。
C:やっべ〜〜!!すっげ〜〜!!みたいな。
A:分からんけど。
B:パチっとした理解までは行ってないんだけど。
A:【Closer】が、わたしは、詩の中のRMくんにはよぅぉ、首根っこ掴まれて、そのままぶるんぶるん振り回されて、そのまま遠心力で投げ飛ばされて、ビルの3階にぶつかって、そのまま外壁を伝って滑り落ちて、地面に打ち崩れて、曲が終わったらぐったり、という。
C:瀕死じゃない。
B:瀕死よっ!!!
A:それは、わたしの意思ではどうにもならないことなの。でもこっちは、

Honey, what you doin' in my bed? Yeah
Uh, baby, welcome to my favorite place, yes

A:自宅の寝室のベッドに、なぜか女子がうつ伏せで、足をぱたぱたさせていて、「…何してんの?」と言うこのRMくんは───扉の前から動いてない。
C:何を根拠に…。
B:脳内スクリーンよっ!
A:そうよっ。わたしの意思とは関係ないのよ。関係ないんだけど……たぎらないのよっ……!!!
B:…たっ…たぎりたかった…。
A:わたしだってたぎりたかった、しとどに…。
C:何か、お枯れ遊ばされてるわけではなく?
A:…Cちゃん意地悪だね〜。
B:冷たいね〜。

Show your dance tonight
So I could kill you alright
I swear to God, you don't need to be
Mine just hit you right
Take you next level, next level
Just give me your best level
That space level

A:これRMくんのバースね。
C:DeepLが韓国語も翻訳してくれるようになってるね…!
B:パチパチパチ。
A:これも、フツーに、「大丈夫だから。自分を俺よりも雑なものに扱うことは決してしなくていいし、絶対にいい作品に俺が仕上げる」
C:…クリエイターを信じてサポートする愛だ…。
A:君は、もっと自分を引き上げろ。出来ること、足りないと思うこと、全部やれ。このバージョンの宇宙で、最高の自分を展開しろ。俺を使って。

C:…何それ!!!!!素敵やん!!!!!(号泣)

A:そうそう。ここでわたしの漫画を、まあ見てみてよ。
B:わーCちゃん元気出てきた。

B:わ〜〜重〜〜〜い。
C:この解釈は、地球上でただ一人なんじゃないの。

If I can't make you awake
I know you'll be right back
I just know I understand your body and soul
I know how they work
So don't be ashamed
It's not all over
Keep chasing after
It makes me lower
You already know I'm not pretending
Yeah, I'm doing what I want
I always pull a stunt, ah
I apologize to your babe, ah, ah
Hey, read my lips somehow
You should tell me the truth
Don't lie no lies

A:「これまでの作品で、私は馬鹿みたいなことばっかりやってきたけど、嘘は付かなかった。彼と確実に交感したもの、それは自分の何かを確実に変える。良く?悪く?結果は分からないけど、本心では無茶苦茶興奮している」。
C:イメージね。
A:翻訳しようとすると一文一文の意味は分からないんだけど、全体のイメージはこういう印象だなあ。
B:人生が変わるかもしれない恐怖。今人生に持っているもの、これを手放していいのか。
C:でも「自分は自分のことを誰より分かってる」。作品を通して嘘のない自分を自分で探求してきたから、どんな批評を受けても、自分を信じる拠り所を持ててる実感があることが、彼女の決断を支える訳ね。

Step close to what's fantasized
Yeah, it's time to go off site
Smoke sprite

もっと妄想に手を伸ばせ
現実を忘れろ
き え る

A:葛藤に打ち勝って、現状維持と安心を、つまり保身を望む自分を、ファンタジー、イマジネーション、ビジョン、理想を希求する力を使って、消せ。
C:「smoke sprite」は人が消える漫画の効果だそうですが。
A:spriteが妖精らしいので、わたしはティンカーベルとかが消える時の感じかなあ〜と想像しましたが。
B:しゃらん、と。
C:あら、かわいいわ。
B:この曲の発表以前の自分に執着する自分を、消すのね。

A:というわけで、10人いたら9.5人は「エロい!」と評するこの詩をですね。
C:おかしいおかしい小数点。
B:パクチーはエロいと思わなかった0.5人ですね。
A:一緒に歌うコーラスも、これ、RMくんの視点で読むこともできるのよ。

Take on my knees
おお、さすがだね!
Stuck with you in your dreams
そのイメージ、全然頭の中から離れないもん
Tell me more, I could die
もっとすごいやつがありますか?
Take on like a beast
僕はケモノの着ぐるみ着たっていいよ
Fire
最高だな!
To the low, lower, low, ah, yeah
あ、内密です。内緒に、内緒に。
Don't run away, run away, yeah
逃げないで下さいね、辞めるの?
Come to the low, lower, low
水面化で、じっくり、そっと進めましょう
Drown in you
やらないなんてあり得ない
All the way, all the way, yeah-ah
どうあっても絶対良くなる

B:So!YoON!さんに、けものの着ぐるみのMVがあったんだよ。
C:それにしてもドライすぎない?もうちょっとウェットでも…。
A:うーん。テキストにしちゃうとね。会議室みたいだけど。お酒が飲めるお店で、目を見合わせて話したらどうでしょうか。それなりにエロスが感じられるかと思うんですけど。
B:目見て話したら脳内がきもちいって感じだね。
C:それが全てだもの。クリエイトって。スパーク。交感。
A:だから、この曲を「9.5割エロ談義で行く」というプランも、二人の会議に含まれていて、そこも併せて彼女にとっちゃさぞ勇気の要ったところだと思うよ。
C:若いしね。
B:RMくんも、そのプラン(エロ)は面白い、面白い作品が作れる、と。
A:みんな大好きRMくんのエロスを、「引き出してやる!」というのが彼女が自分にかけたプレッシャーだったかもしれないしね。
B:うん、そこにクリエイターの意地を見せた可能性はある!
A:かなりビジュアルも意識してるし、何より歌。これまでとさらに違ったタイプのボーカルトレーニングを、しっかりやった感じがする。
C:努力が見える。
B:声、すごい魅力ありますよ。これ、こんなに良くなるって、気づいてたのかな。ポテンシャルに誰か気づいてたんだろうか。
C:彼女のこの宇宙バージョンの、最善に手をかけたんだ。
B:「出来る、大丈夫」

C:だから、背中に手を回して、手を浮かせたハグなのね…(号泣)

B:Cちゃんが癒されてる。
A:Cちゃん癒されてる。良かった。
C:エロスという芸術を自分のエゴで消費物にしようという奴はもげ千切れればいい。
A:あ、癒されてない。
B:なんかそんなトラウマあったっけ。
C:自制心で「消費しない」って、とても素敵なことよ…愛よ…博愛…誰しもが現時点で持てるものではない…。
B:なんだなんだ。
A:なんか始まった。
C:それは全ての女性に対する、癒しのアティチュードよ…男性はすべからく、女性の宇宙を解放するのをサポートする機能を持っていて、発揮するかどうか…それがその男性のレベルを上げる…
B:Cちゃんは誰と交信してるの?
C:彼、RM氏はこのビデオを通して、全宇宙の女性性を癒しているのです…

I swear to God, you don't need to be
女性たちよ…誓ってあたなはそんな扱いをする必要はない…

Mine just hit you right
的確に適量サポートするのは僕たちの役目だから…

B:わ〜〜〜すっげ〜〜!!
A:すげ〜ね〜〜!

C:この宇宙は進化する必要があります…抑圧されていた女性の宇宙が、一人一人解放されていくでしょう…

Take you next level, next level
もっと解放して、もっと、もっと

Just give me your best level
あなたの世界をもっと開いて見せて

That space level
この宇宙のバージョンで最高の自分を

A:わ〜〜〜。
B:そんな風に聞いてた?
A:いや。全然。
C:守られていると安心していられるから、初めて女性性は自由に発揮される。消費しない男性がいてこそ。
B:ここまでとは思わなかった〜〜。
A:ふか〜〜い〜〜〜。
C:ナムジュン氏の愛が深いのです。人間に対して。性別を超えたところで、アートが、世界に、この地球に、宇宙に出来ることを、信用しているのです!
A:わ〜〜〜。
B:パチパチパチ。
A:Cちゃんの人格がよく分かんない感じになっちゃったけど。
B:でも元気になったみたいで良かったね。
A:良かった。
C:ナムジュ…ッッ………くっ、はごっ……。
A:もちろん、エロく感じる人は、エロで。
B:そう感じる感性は財産ですからね。大切に受け取って欲しいです。この楽曲の中のエロスというプレゼントを。
A:羨ましい。
B:そうじゃない場合も、そうじゃない場合で、また違うものを受け取って。
A:壮大だったね。予想外に。
C:彼女の力よ。
A:本当にそうだね。
B:素晴らしい、努力と覚悟と、色々せめぎ合った、この時この瞬間にしか生まれないアートだと思いますね。
C:本当よ。
A:ビジュアルの努力も、意識高かったと思う。
B:あの感じはヨーロッパの人とか好きそうだよ。髪の長さとか。
A:オリエンタル。エキセントリック。
C:グローバルにアピールする手法。意識してる。
B:これまでの彼女はもうちょっとポップだったし、シティ寄りだった。あれはあれですごく似合うし格好良かったけど。
A:あのヒダヒダはちょっとビョークを彷彿としたな。
C:彼女は…並べたら全く別物よ…ひだの量が…。
A:結局、うん、とても美しかったと思う。
B:うんそう。
A:曲も。音も。
B:声も。
C:そうよ…女性は美しいのよ…
A:RMくんの佇まいも完璧だったよ。
B:最高。
C:女性に対する慈愛が画面に満ち満ちてるから…
A:そういう、高位の癒しMVだったと言うことで。
B:……。そうかなあ……。
C:それでは皆さん、また!

おまけ

A:よっ…良い……。
C:慈愛よ…完璧よ…フィリア…!!!!




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