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電動キックボードの試乗会に行ってきた

 日本でも最近やっと、たまに自転車のシェアサービスを見かけるようになったが、アメリカやフランスの都市では最近電動キックボード(スクーターボード)のシェアサービスが流行っているらしい。
 その中でもLimeの名前でライドシェア事業を行うNeutron Holdings, Inc .のCEOのBrad Bao(ブラッド・バオ)氏は「早ければ今年中に日本市場に参入する」と発言し、私個人としては注目していた。
 そんな時、私の地元の福岡で電動キックボードの実装実験を行うということを偶然広告で目にし、興味本位で実際の実装実験に参加して電動キックボードに乗ってきた。その体験を書くついでに電動キックボード周りの話を調べたのでまとめておく。

Limeのライドシェアサービスについて

 Limeは2017年に設立したアメリカに拠点を構える会社で、電動キックボードだけでなく、自転車や自動車のシェアサービスも手掛けている。Limeの管理する車両はすべてGPSで位置が把握されており、ユーザーのスマートフォンアプリでユーザー周辺の利用可能な車両を確認できる。ユーザーはアプリで利用できる車両を探し、車両のQRコードをアプリで読み取ることで車両のロックが解除される。ユーザーはアカウントにクレジットカードを事前に登録しておき、利用を終了するときに適当な場所で車両をロックし、利用した時間分の料金が自動で支払われる。
 利用可能な都市はこちらで確認できる通り、アメリカとヨーロッパ諸国で広く利用されている様子である。
参考:https://www.li.me/en-us/home

体験の内容

 実際の体験では車両の構成と操作方法の説明を受け、実際にインストラクターに従って公園を3周往復するというものだった。走行の前には配られたビブスとヘルメットを着用。実際に試乗した車両がこれ ↓

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 右手のハンドルについたレバーはアクセルで、走り出してレバーを回すと加速する。事故防止のために、車体が静止している時は加速しない。左手側にはベルとブレーキハンドルがある。左手のブレーキは前輪を止める役割で、後輪を止めるには後輪の上の泥除けのような部分を踏めばよい。ハンドルの中心にある画面は充電の残量とスピードが表示されるようになっている。
 スピードは意外と速く、時速20-30km/h程度まで出せるという。実際に乗ってみると自転車程度のスピードは出ていた。一度加速すると電動なので漕ぐ必要がない分、幾分も楽で、風を感じる余裕すらあり乗っていてとても気持ちが良い。これが町中に転がっていたらさぞ便利だろう。自転車や車のシェアサービスの様に必要な時に全て貸し出されているというような心配はなく、何より車の渋滞を気にする必要がなく疲れない。更には立っているだけで良いのでどんな服装でも気にせず乗ることができる。

電動キックボードの法律上の解釈

 道路交通法上では、電動キックボードは原動機付自転車に該当する。というのも、法律上は原動機にはガソリンエンジンだけではなく電気モーターも含まれるようである。じゃあ電動自転車はどうなんだ?と思って調べた結果、道路交通法の原文によればどうやらペダルをこがなければモーターが動かないタイプの電動アシスト自転車は、要約すると
  ⑴原動機が電動機
  ⑵(人力:電動アシスト)の力の比率が所定の範囲内
  ⑶24km/h以上の速度では電動アシストされない
  ⑷安全かつ改造が困難
という四つの条件を全て満たしており、これによって「原動機付自転車」ではなく「自転車」に分類されるため、原動機付自転車では必須の運転免許やヘルメットの着用、自賠責保険への加入が必要なくなるようである。その一方、人力が不必要でモーターの力のみで走行可能な「フル電動自転車」はこれらの条件を満たさないため原動機付自転車に分類され、今回私が試乗した電動キックボードも、このフル電動自転車と同様の扱いを受けているということが分かった。
参考:道路交通法施行規則
   いわゆる「電動キックボード」及び「電動スクーター」について

現状

 現状では、電動キックボードは購入しても私有地以外のほとんどの場所で乗ることができない。公道での走行のためには
  ⑴車体が原動機付自転車の保安基準を満たしている
  ⑵運転免許が必要
  ⑶ヘルメット着用の義務
  ⑷車道を走行、歩道は不可
  ⑸自賠責保険の加入
  ⑹軽自動車税の納税
が必要であり、普及には法整備上ハードルが高いと言わざるを得ない。

緩和に向けた取り組み

 福岡市にはパーソナルモビリティとして電動キックボードは有用であるとの考えがあるようで、法令上原動機付自転車に分類されることによる電動キックボードの「手軽さ」の喪失を解決しようという動きがある。
 福岡市は一定の要件を満たすシェア型電動キックボードを「自転車」とみなすことで手軽に電動キックボードに乗れる環境を整備しようとしている。より具体的には出力が⼩さく危険性が低い電動キックボードに限り、事業者が貸し出す場合に限定する事で「適切な管理」を担保し、歩道上の走行でも十分な安全を確保しようという考えである。
参考:【福岡市】電動キックボードの公道⾛⾏について

おわり

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