Measurement
「Measurement(Paul Lockhart)」の1章を読んだ。すてきな絵と分かりやすい英語で書かれていた。内容的には、図形の角度や長さから入って、対称性とかに触れながら、三角比とか円錐曲線に触れて、射影幾何学なんかにも触れながら終わった。
これこれの分野について学ぶというわけでなくて、数学全体について語られていた。そういう意味では「オイラーの贈物」や「Burn mass class」っぽい。
あとは、著者だけでなく、書籍のデザイナーもいたらしく、1章も2章もどちらもちょうど30 節から成っていたり、図には極力文字が書き込まれていなかったりと、工夫がされていた。本のページも400ページと結構分厚いのだけれど、文章量はそうでもないように思う。おそらく読みやすいように行間や余白がゆったり取ってあるのだろう。
全体的に、この本がとても好きだ。本を持った感じもそうだし、文章と図の割合もいい。そして文章自体も堅苦しくなくて語りかけてくるように読める。きっと現役の先生だからだろう。さすがだ。
今は2章を読んでいる。1章は「図形」について書かれていた。2章は「時空間」について書かれているみたいだ。こちらも楽しみだ。
そういえば、ところどころに以前読んだポアンカレの科学シリーズの影響が見られる。「幾何学と現実をつなげているのは私たち自身だ」のように書かれていたりする。
この本に関連して「What is mathematics?」や「Burn math class」なども読みたくなってきた。でもまずは「知的生活」や「パンセ」が先かな。