文章読本

書店で「悪文」というタイトルの文庫本が店員さんの紹介で展示されていた。
パラパラと眺めてみるといろいろな文章が取り上げられていた。

実は以前にもパラパラと眺めたことがある。
その時はkindleの試し読みだった気がする。
でも結局買わなかった。
多分その時は「こういうのがよくない」ではなくて「どうしたらよいか」を知りたかったのだと思う。

今改めて眺めてみたら結構おもしろそうだった。
ためになるとかではなくて、読み物としておもしろそうだった。
やっぱりその場では買わなかったけれどAmazonの欲しいものリストに入れておいた。
家に帰ってkindle版で試し読みしてみた。
なんとなくおもしろかった。
値段を見ると850円とかそのくらいだったので勢いでポチった。

もったいないのでさっそく読みはじめる。
あれ、おもしろい……。
普通に読み進めてしまった。

そしてなんだか笑ってしまった。
取り上げられている文章が雑多で整えられていないというのもある。
でもそれよりも漫才の掛け合いのようで笑ってしまった。

「~とあるが、このままだと…という意味になってしまう」とか、取り上げられている文章を書いている人はそんなこと全然意図していなかっただろうに、訳わかんないシュールな意味になってしまっているのが可笑しかった。
ボケとツッコミのようなリズムで進んでいく。

「悪文」はロングセラーらしい。
ためになるからだろうか。
気になるのは「著者は読者を笑わせようとして書いてもいるのか」ということだ。
それともこれを読んで笑ってしまう自分は変わっているのだろうか。

さっきも電車で読もうとしたがやはり笑ってしまって読むのを諦めた。
もういっそギャクマンガみたいなものだと考えて笑いながら読んでしまおうか。
もちろん本の内容がくだらないと言う訳ではない。