温かくて優しい方たち

職場に行って、やめたい考えを伝えてきた。
1週間ぶりの職場だったが雰囲気は特に変わっていなかった。
社長さんと40分ほどお話をした。
特段しつこく引き留められたとかそういうことは全くない。

どちらかというと「どうしてやめたいと思ったか」を今後のために聞きたいというようなことだった。
それに対してハッキリ分かりやすく答えられた自信は全くない。
実際、自分でもどうしてやめたいのかはそれほどハッキリしていないからだ。
ただ最後の勤務日の夜に両親の前で「仕事つらい」と泣いてしまったことが決め手になっていると思う。
なんでつらいのか、今になってみると思っていたほど明らかではないのだけれど。

そんな曖昧な理由で辞めることに対しても、あまり責められることはなかった。
総じて事務所の方々は温かくて優しい方たちばかりだった。
「なんでやめちゃうの? まあ気が向いたら戻ってくればいいよ」と言ってくれた。
すごくいい人たちなのだと思う。

それでも結局は職場をやめることには変わりなかった。
説得されて「やっぱり続けます」ということもなかった。
自分でもそこはなぜかハッキリしていた。

どちらにしても、仕事探しは今後きちんとやっていきたいと思う。

#エッセイ