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人生の棚卸しをした人は無敵だ

記念すべき最初の投稿は、親友である、ライターのほしゆきに執筆をお願いして素晴らしい記事を公開出来たので、いざ、自分で投稿するのにちょっぴり勇気が必要でした。

ここは、彼女が私にギフトしてれた”何も考えずぶちを残す場所”だから、大切に温めながら欲張らず投稿していきたいと思います。どうか、お手柔らかに読んでいただけるとうれしいです。

改めて、ほしゆきありがとうっ


早速、タイトルにある無敵の定義だけれど、毎日ハッピー!落ち込んだことない!傷つかないぜ!なんてイメージの無敵ではなく、色んなことから這い上がってきた泥臭さと覚悟を持ち合わせている人が纏う、無敵を指したいと思う。


そして最近の私自身は人生を棒グラフにするなら下がり調子で無敵とは程遠かった。すぐに自信を無くしては、何をすることも怖くなるし、しないことはもっと怖いしで、心の底から安心して癒される時間を久しく過ごせていなかったのだ。

フリーランス人生スタートしたばかりの赤ちゃんの自分と、毎日、毎日、「初めまして」をして、もうメンタルが狂いそうだった。そんな時に救ってくれるのは、もうどこにも逃げないたった一つの自分で歩んできた人生だけなのだ、と。

実感したことをここに残していきたいと思う。この体験が誰かの人生のヒントになりますように。



私が人生の棚卸しをしたのは26歳の時だった。

生まれて初めて自分の夢に向かって、
銀行員という職を捨て、
故郷を出て生まれ変わった歳だった。

ウェディングプランナーになりたい!
その夢だけで毎日がむしゃらに頑張れていた私に降り注いだ

・なんでウェディングプランナーなの?
・どんな人生だったの?
・これからどんな人生を歩みたいの?
という、問いたち…

何一つ答えられなかった。
自分のことなのに、自分の人生なのに。

一時停止な私を見かねて、東京の母(当時の上司)つよぽんさんが教えてくれた。

自分の人生の棚卸しをすると、今の自分の夢への納得感とか、大切にしていることを言葉にできたり、潜在的なコンプレックスを知れたり、何より、辛くて蓋をしている記憶にこそ、人生のヒントが隠されているというらしいのだ。

東京の母、つよぽんさん



それならばすぐに棚卸しをしてみよう!と

いざ、向き合ってみると幸せな記憶が脳内を駆け巡り、なんて素晴らしい人生なんだろうと涙が止まらなかった。

実家はいつも人が集まる場所で、両親が共働きでもひとりぼっちになったことがなかったなぁとか
初めて赤ちゃんの誕生に立ち会った12歳、この世の中で一番美しいと思って泣いたなぁとか
仲間たちと喧嘩しながらも優勝を勝ち取った瞬間、最高だったなぁとか
具体的に沢山の実体験が頭の中を巡った。

人生の棚卸し用に買ったノートは、綺麗な字で、美しい人生を表す言葉で埋まっていった。

それを翌日、つよぽんさんに伝えると、うんうんと幸せそうな表情で聞いてくれた。そうでしょ、こんなに人生と向き合ったのは初めて!と清々しい気持ちでいた。

でもつよぽんさんは「ぶち、もっともっと奥のところにあるよ」と、言葉を残していったのだ。

辛かったこと、嫌だったこと、逃げてしまったこと、そんな部分も今のぶちを作っているから、もっと奥に触れてみて、とのことだった。

蓋していた辛い記憶…
意外にも、沢山あった。

些細なことから、
人生を変えた出来事も。

その日のノートは大荒れだった。
色んな感情になり殴り書き、人には見せられない程の言葉たちで埋まった。
ついさっきまで美しいと思っていた自分の人生の中に、実は誰にも言えなかった葛藤があったこと、逃げてきたこと、好きだと思っていたモノが好きだけではなかったとこと、心に蓋をしていること、自分を認めてあげられないコンプレックス。それを知るたびに、なんで自分のことなのにわかってあげられなかったんだろうと、猛烈に悔しくって、それから数日何をしていても涙が止まらなかった。

辛い時間だったけれど、つよぽんさんのいう「もっともっと奥」の部分に触れた時、見えている全ての世界がもっと色がはっきりするような感覚だった。あ〜これが私の人生なんだと。

そして、奥に隠していたモノと全身で向き合った先には、最初に感じた「私の人生って素晴らしいんだ」を越えた、自分に対する壮大な納得感があった。

これが私だよね、と。
自分の人生に太鼓判を押したくなる気持ちだった。

人生の棚卸し後、夢を語る当時の私



今でも私がメンタルダウンしている時、ちゃんと根っこから回復してくれるのは、酒でも友達でも仕事でもなく、棚卸しをして捉えなおした自分の人生なのだ。

人生の棚卸しをしていると、幸せな記憶も悲しい記憶も点と点が繋がって線になる瞬間がある。その瞬間に全身からもうれつに込み上げた叫びのような言葉たちが、今でも変わらずに、大切な人生の核となってくれている。

本を読んだり、誰かと対話をしたり、1~ 2時間考えたくらいで出た言葉ではなく、人には見せられないような表情で、姿で、自分の人生を殴りにいって、傷ついて悔しくて辛くて、でも美しくて、自分から込み上げてくる言葉たちは、何にも変えられない回復薬なのだ。

「そんなこと生きてたら誰でも経験するよ〜」
「悲劇のヒロインぶって」
なんて言葉で蓋をしてきた感情が溢れてきて、生まれて初めて、悲しかったね、辛かったねと過去の自分を抱きしめ、決してそれを無かったことにするのではなくて、だから私今があるよと感謝する時間がある。

この時間も私の強い味方でいてくれる。

当時も今も変わらずに核となる言葉たち



だから、人生に迷った時だけではなくて、未来の自分のためにも人生の棚卸しをしてみてほしい。きっとその時の猛烈な時間の効力は何よりも強く長くあなたを救ってくれるから。どん底にいても思い出したら無敵になれるから。


挑戦しない人生はない。生きていたら、怖かったり、逃げたくなることと対峙する瞬間が訪れる。どんなに小さくても、誰もが日々挑戦しているはず。

辛いことから逃げない、傷つくことを恐れない、美しいチャレンジャーのみなさまへ

私なりのエールを。

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