あの日の効力ができるだけ長く…
もう2023年も終わるなぁと
担当させていただいたお客様のことを思いながら帰路についた12月30日
そんなタイミングで
7月に担当させていただいた新婦さんからDMが届きました。
この一年の全てが報われたような気持ちになったのでここに残したいなぁと思います。
◇
りょうとさん、みさきさんは
約三ヶ月で結婚式準備をしたので、毎週のように打ち合わせをさせてもらい、短く濃密な時間を過ごしたお客様でした。
好みが違うふたり
一つのことを決めるにしても、それぞれの意見を卓上に出し、絶対これがいい、それは譲るよ、こっちはどうかな?と、お互いの大切なことを理解し合うからこそ、思いっきり伝え合える関係性の素敵なおふたりでした。
そんな中、
ふたりと私の間でずっと話題に上がっていた
新婦中座のエスコート役
いつもの通りの掛け合いの中で、
半ば強引に決まったみさきさんのエスコート役は、
みさきさんのお兄さんでした。
何があったわけではないけど疎遠になってしまっているお兄さんとの関係性に、「結婚式で向き合わないとこれから何も変わらないよ」りょうとさんの後押しがあり、「緊張する、どうしよう〜」と言いながら、迎えた当日。
用事があり挙式には参列できなかったお兄さん
披露宴が始まるタイミングで会場にお越しいただいたその時から、
この日をどんな気持ちで迎えているのだろうか
楽しんでくれるのだろうか
そんな緊張感を勝手に抱き、視線を送るわたしたち。
いざ、中座のシーンがきて
「自分の言葉で素直な気持ちを伝えておにいを呼びます」と決めたみさきさんへ、マイクを渡す。
〜
だから今日一緒に歩きたい人がいます
…おにい!
想像もしていなかったサプライズに
まじか〜と表情で立ち上がるお兄さん
それでもぎこちなく組む腕とそれでも幸せそうにハニカムふたりの姿に
お母様は誰よりも涙をしていて
りょうとさんは幸せそうに見守っていました。
そう、いただいたDMには、
結婚式が結んでからお兄さんとの関係性が更新され
時たま会うようになり、今日家族で外食に行ったという報告と
たった1日の結婚式からこんなにも幸せな時間が続くと思っていなかった
背中を押してくれて温かい雰囲気をつくってくれたからこそ今がある
という想いが綴られていました。
結婚式の効力が続いていることに、とても嬉しくなって
しあわせだ〜と涙がでた帰り道でした。
◇
新郎新婦のおふたりも、ゲストも表現者ではない。
結婚式の伝える・伝え合うを
瞬時に言葉にしたり、行動することは、とても難しい。
それでもそれを乗り越えて伝え合うことの後押しを頑張ることが私の役割なのではなく、
瞬時に感じた何かよりも、
その後もずっと思ってしまう何かをそっとギフトしたい
その場で伝え合い完結できることよりも
人生をかけて伝え合いたいと思うきっかけをギフトしたい
あくまでも決めるのも、向き合うのも、頑張るのもおふたりである
そうだよねと、大切なことを考えさせられた出来事でした。
これからも創り届けたいのは
結婚式=しあわせのピーク
なのではなく、
結婚式=一番効きめの長い、人生の特効薬
です。
結婚式が結んでも、ふたりの人生はまだまだ続くのだから
思い出したらいつでも・いつまでも背中をおせる
何年、何十年と続くかけがえのない日を、これからも創っていこう。
改めて考えるきっかけをくれたふたりへ
心からの感謝を。
これからもふたりらしく、思いっきり伝え合って、しあわせでいてね。
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