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「わたしのPR」を自力で拡げるために、創作活動としてD2C事業を立ち上げた。

※この記事は、#PRLT Advent Calendar 2020】の9日目(12月9日分)にエントリーしています。


はじめまして、新規事業立ち上げ支援をやってる株式会社LboseでCOO兼PRをさせてもらってる、椿原ばっきーです。熊本在住で、この5年くらいはフルリモートで、複数の都心のスタートアップのPRを担当しています。

今回は、私が「どうしたら自分のPRとしてのスキルや経験を拡げていけるか?」と悩んだ結果、D2C事業として「熊本クラフトコーラの素」を立ち上げた話を、キャリアやスキルアップに悩む方の参考になればと書かせていただきます。

なにを、なぜ、どのようにやって、その結果どうなったか?みたいな話ですね。

◆ちなみに「熊本クラフトコーラの素」とは?
炭酸で割るだけでクラフトコーラを楽しめるコーラの素。
コーラナッツやナツメグをはじめとする世界中のスパイスや、和ハーブ・国産の柑橘類から作られる、完全無添加の天然生コーラのレシピ。そこに、熊本の柑橘や黒糖などを取り入れることで、健康的で美味しいドリンクができました。
炭酸で割った後、バニラアイスをのせて、クラフトコーラフロートもオススメです。
熊本クラフトコーラ オンラインストアより

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(ちなみに、熊本クラフトコーラの素は、720mlのボトルを600本弱作って、3300円(税込)で販売していたのですが、個人販売分は先日完売しました。購入してくださった方、ありがとうございます。)



地方&独学で感じた悩み。

「自分のPRとしてのスキルや経験を拡げたい」って想いと、それがクラフトコーラの事業立ち上げが繋がるためには、まず、私が感じた課題がありました。

まず、熊本を拠点に、独学でPRをやってる中で生まれた、大きく3つの悩み。


1つ目。PRについて、認知されてない。

私は、5年前くらいに「PR」って概念に出会って、めちゃくちゃ気に入って、熊本でPRディレクターとして活動してきましたが、PRに対しての認知度がまじでほんとになくて。

「PRって、こういうものなんですよー、こんな効果を生むんですよー」って話をめちゃくちゃしてきたんですが、私の伝え方が下手なのもあるんでしょうけど、価値が全然伝わらなかったんですよね。笑

特に家族に伝わらないのがつらいですね。真面目に仕事してるつもりではあったので、妻の親族とかに何やってるか伝わらないのつらい。。。


2つ目。PRについて、話す人がいない。

これは1つ目に関連する部分もありますが、PRの認知度が低いってのは、要するに、それを仕事にしてる人がいないんですよね。ほぼ。

私、5年くらいの経験の中で、1人それっぽい方にお会いしたくらいなんですよね。(「それっぽい」ってのは、そのときだけ県外からきてたような感じだったので。

なので、社会でのPRのあり方とか、いろんな企業のPR関連の取組みとか、自分のPRとしての動き方とか、自分で書籍やネット記事とかで勉強はするんですけど、それを話せる相手がいないので、考えが深まっていない気がするんですよね。。。

(オンラインコミュニティとかもありますが、、、私、不特定多数の初対面の人が集まる場って苦手で、、、居心地がわるく、、、オンラインでも苦手で、、、すいません。。。)


3つ目。PRについて、経験の幅が拡げれない気がする。

私は、PRとして同時に関われるのって最大3社くらいが頭の限界なのですが、なんだか経験に偏りがある気がするなーと。特定の領域で良い結果を出すと、近しい領域での依頼に繋がることはありがたいのですが、領域や手法の経験に偏りがでてきそうな気がしたんですよね。

それに加えて、2つ目の悩みに関連する部分ですが、PRについて話す相手がいないので、ただただ「自分は全然成長できてないんじゃないか、、、」という不安に陥りまして。

話す相手がいないので、どの程度できるのか、どの程度できないのか、全然わからないなーと。。。



PRパーソンの創作活動。

そんな悩みある中で、こちらの記事を見つけ、「ポートフォリオワーク」という考え方を知りました。

◆「ポートフォリオワーク」とは?
クリエイターがクライアントワークとは別に取り組む創作活動のこと(プライベートワーク、サイドプロジェクト、マイ・プロジェクト…さまざまな名称で呼ばれている)。


モノをつくるようなクリエイターさんだと、クライアントワークとポートフォリオワークって分け方も1つあるかもしれません。

ですが、私としては、本業や副業と違った形で、PRパーソンとしての「創作活動」「作品づくり」「実験」のようなようなものができないか?と考えるようになりました。


しかも、ポートフォロオワークのやり方次第では、さっき書いた3つの悩みも一気に解決できるのでは?とも考え始めたんですよね。

PRについて、認知されてない。
→私が、周囲にもわかりやすい結果を出して、PRの認知を広げればいい。

PRについて、話す人がいない。
→徹底的に実践から学んで、自分で考えるために、手数から増やせばいい。

PRについて、経験の幅が拡げれない気がする。
→自主企画だからこそ、興味がある領域に好きに挑戦すればいい。

(これぞ、一石三鳥。)



創作活動のために決めた2つのルール。

で、この活動を始める前に、2つだけ自分でルールを決めました。

ルールっていうより、ゲームとか遊ぶときに制限をつけることで難易度をあげる「縛りプレイ」みたいな感じですかね。

自由になんでも!って、やっぱり難しく感じるのと、制限があるからこその面白さってあるからですね。いいアイディアもでやすいかなと。


その1。仮想クライアントを決めること。

個人的に、これがめちゃくちゃ良かったやつなんですけども。PRって課題解決のための1つの思想であり手法だと思ってますし、自分のPRのために企画やっても、PRの価値を伝えづらいというか、モチベーションも上がらないなと。笑

なので毎回、自分の中で勝手にですが、関わってもらう人達の中で仮想クライアントを決めて、その人のPRになることを目標に企画を考えるようにしてました。


その2。3ヶ月程度の短期プロジェクトにすること。

本業は別にちゃんとありますし、これを本業にしようとしてるわけでもなく、シンプルにやってみたいことに挑戦するって感じなので、時間をつくりつづけるのも限界ありますしね。

長々と時間を使わず、企画開始から終了まで約3ヶ月で期間を決めて、爆速で走り抜ける!という感じ。



PRとして創作活動を始めて得たもの。

個人的に、PRとして活動してきて「できてるモノを買ってもらうためにPRする」という仕事の相談は多いのですが、PRのノウハウを活かして、モノのコンセプトづくりや企画の上流から入れるようになりたいなと思ってたんですよね。

ただ、その必要性やメリットを先に認識してもらう必要があると思ってい田中で、PRの経験を活かした商品の企画や作り方を実験でき、多数のメディアでの紹介や、商品の完売につながったことは自分の仮説が証明できたところもあり、自信につながりました。

例えば、商品選定の段階で、こんなことを考えてみたりですね。

・「コーラなのに、完全無添加。」って、気になる感すごい。コーラって、少なくとも「身体にいい」ってイメージはないと思うけど、クラフトコーラはもはや身体にいい説すらある。

・数年前から「クラフト」って言葉がブームにもなってる中で、「クラフトコーラ」のキャッチーさ、すごい。

・ともコーラの「元祖クラフトコーラ専門店」って、「元祖」とかあるんや。気になる。

・ここに地域性なども加えたら、展開の幅も広がるのでは?

それと、PRって、KPIなど目標を数字に落とし込みづらいという話もよくある中で、「モノを販売する」という直接的な数字に向き合う経験をできたことは、自分のPRの幅や厚みをを大きくすることにつながったと思います。


で、ここまで書いたのは良い面ですが、失敗もありました。

例えば、データではなく、物質がある「ものづくり」「受注」「発送」みたいなものが初めてだったので、二度手間になったり、時間をかけてしまうことが多かったり。。。

初期の企画設計の檀家で、自分が見えていなかったコストや手間が意外と多く、細かいとこまでコストを計算して単純な「利益」を考えてしまうと、黒字ではあってもお小遣い程度になってしまい、事業としての設計はまだまだだなーと感じました。

ただ、熊本クラフトコーラを作って販売したことをきっかけに、PR関連の仕事の相談もいただくこともかなり増えたので、そこまで含めると、事業としての利益もトントンかなーとか思ったりしています。笑



最後に。

2020年は新型コロナウィルスの影響で働き方が変わった方、今後のキャリアを考える企画になった方も多いんじゃないかと思います。

例えば、時間の余裕ができた方、思い切って別の地域に移住を考え始めた方、いろいろいると思いますが、PRとしてスキルアップの方法を考えたとき、副業とかも良いですけど、「PRとして創作活動をやってみる」ってのはいかがでしょうか?という、私からの提案でした。笑

ニッチな話かもしれませんが、誰かの参考になれば幸いです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


※この記事は、#PRLT Advent Calendar 2020】の9日目(12月9日分)にエントリーしています。



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Twitterもやってます。(次の創作活動はこれかも?↓


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