2018/04/29 高校中退

もう四半世紀以上前の話になるが(そんなに経つのか!)4月に入学した高校を2週間で退学した。ちょうど今頃、すっかり腑抜け状態になっていた。学校がなくなり、家(というかお寺)にも居場所がなくなり、人生はやくも詰まったな〜と一人屋根の上でオトンのタバコをくすねて吸っていた。

おそらくお寺の長男に生まれたことを「こじらせたランキング」があったらベスト10ぐらいには入るんじゃないか、と思えるほどにしんどかったのが15歳のこの頃で、「あれ」を乗り越えることができたのだから、ちょっとやそっとのHARD THINGSはどうってことないわ〜と「今なら」思える。

いよいよ追い込まれ、逃げ込んだお寺の本堂の屋根は本当に高くて、そこから眺めたお墓の景色は強烈だった。お墓だからまあいいのか?とも思ったけど、きっと空を飛ぶほどの覚悟?追い込まれ?はなかったんだろう、自分のことを思ってくれる人たちが悲しむのはなんだか嫌だな、という気持ちがギリギリのところで踏みとどませてくれた。

屋根の下には仏さまがいてくれて、(今でも変わらず御本尊さまとして導いてくれている)今となっては、仏さまに救ってもらったんだ〜と思えるまでに自分の信仰が進んでいるから仏縁とは不思議なものだ。

それから色々なものがズレていく人生を送ることになったが、こうしてなんとかやっていけているんだから世の中捨てたもんじゃない。いや、出家者としてはある程度世の中のことを捨てなきゃいけないんだけど、捨てないで関わることも支えてもらうという意味で大切なことなわけで。

明日は若い子たちがお寺で「死」を考える時間を作ってくれている。ただの「おっさん」として参加する予定だが、季節柄学校に行きたくなくなった子どもたちに足を運んでもらえる場所にしていくことが仏さまに救われたものの一つの役割なのかもしれない。


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Seirou Matsushima

坊さんが経をこいた

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