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【Builds CEO橋本のつぶやき】学生起業のリスクの低さについて

「いずれ起業したいが、学生のうちは不安だから一回就職してから起業を考える。」

こういったキャリアを思い描いている方は多いと思います。

このように、学生起業はビビられがちですが、想定してるよりもリスクは高くないと考えています。


よく挙げられるリスクや不安は以下のようなものがあります。

①事業が失敗したら、借金まみれになって地獄の日々が始まるんじゃないの?
②起業をしたら忙しくて学業に支障がでるんじゃないの?


今回は、それらの質問に普段どう回答しているかを書いていきたいと思います。




①事業が失敗したら、借金まみれになって地獄の日々が始まるんじゃないの?

→”やり方”によっては、想像している「借金」は負いません。

会社を立ち上げてサービスを立ち上げるには資金が必要です。

しかし、いきなり学生がまとまった資金を準備できることはめったになく、そのための資金を誰かに借りることになる場合が多いです。

ここで多くの学生は踏みとどまります。

 ”借金地獄が怖い”

と。

たしかに、やり方によっては借金地獄の日々が待ち受けていますが、それはお金を貸してもらう方法に依拠します。


具体的には
A)融資(デッド)なのか? 出資(エクイティ)なのか?
B)融資の場合、個人保証付きか?

この2点が大きく関わってきます。

A)融資(デッド)なのか? 出資(エクイティ)なのか?
よく混同されやすい融資と出資です。

ザックリ説明すると

 融資=元本の返済義務がある。
 出資=元本の返済義務がない。

という違いがあります。

詳しくは以下の記事などを参考にしてみてください。

https://kigyolog.com/article.php?id=210

出資のみで資金を調達している限り、

 「会社がつぶれる=借金地獄になる」

ということはありません。


*補足
ここまでくると、融資より出資のほうがいいじゃん!!!と思うはずなので補足します。


気をつけなければならないのが、出資の場合は、投資家の方にお金をいただくかわりに、株を渡します。

つまり、経営権の一部を渡すことになります。

会社を大きくすることが、社長・社員・投資家にとって嬉しいことになるので強力なサポーターになってくれるというメリットもあります。

しかしその一方で、経営において重要な決定事項(上場や売却のタイミングなど)を社内の人間のみで決めることができなくなります。

こういったことを知らずに、大人にいいように言いくるめられて、創業して間もなく株式を過半数以上放出し後悔している学生は多いので、色々な起業家に相談しながら融資と出資の塩梅を決めてください。

B)融資の場合、個人保証付きか?
融資=返済規定がある=いわゆる借金 を受けた場合の、保証をどうするか?がポイントになります。

断然オススメなのは、
 
 無担保・無保証

どういうことかとういうと、会社がうまくいかずに借金を返済出来ないときの責任が代表者個人に及ばない、ということです。

日本政策金融公庫が、無担保・無保証の融資をしているので一度参考にしてみてください。

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html





②起業をしたら忙しくて学業に支障がでるんじゃないの?

→休学をするのが安全策

結論からいうと、

 創業期は死ぬほど忙しくストレートでの卒業は難しいです。

創業期は、資本金もない、売上もない、人もいない、という状況でなんとかサービスを回し売上を立たせなければいえません。

そこでどうするかというと
 
 人の2倍以上努力する

これしかありません。

よっっっっぽどスキルや経験やセンスがない限り、労働時間で押し切るしかありません。

そのため、創業期の社長が忙しいのは避けられないでしょう。(1日15-18時間働いてる人が多いです)

多くの学生起業家は1年ほど休学をする方が多いです。


ここで多くの方は

「卒業が1年遅れると、事業が失敗したときの安全策である就活において不利になるのではないか?」

と不安に思います。

しかし、その1年は就活において誤差にすぎません。

むしろ、サービスに本気で向かい合った経験をした学生は採用においてスーパー人材として扱われることが多いので、就職先の選択肢は増えます。

本気で事業を回す場合において、休学のデメリットは比較的少ないといえます。


補足①
学生起業で有名なCandle創業者の金さんなどはストレートで東大経済学部を卒業しており、時間の使い方次第ではストレートの卒業も可能でしょう。


補足②
忙しくて大変そう。。。怖い。。。という方へ

「忙しくても楽しい」

です。

自分が死ぬほど努力して作ったサービスで、ユーザーが喜ぶ瞬間を実感できたときの楽しさは、ディズニーランド20回分の楽しさをもはるかに超越します。(個人差が非常にあります。笑)

逆に、サービス作りをして、ユーザーの課題を解決する瞬間のために身を粉にして努力できないならば、起業はコスパの悪い働き方になるので避けたほうが良いでしょう。




まとめ

①事業が失敗したら、借金まみれになって地獄の日々が始まるんじゃないの?
→やり方次第では、借金まみれにならない

②起業をしたら忙しくて学業に支障がでるんじゃないの?
→支障が出る確率が高いが、休学により回避すれば良い


 「いずれ起業したいが、学生のうちは不安だから一回就職してから起業を考える」

という方へのアドバイスは、
 
「とりあえず学生のうちに小さくてもいいから会社を立ち上げたほうがいい」

と伝えています。

社長としてのスキルは社長を経験しないと身につきません。



学生起業のリスクが低いことから考えると

学生起業をし経営の経験値をためる→一度就職してスキルアップ→起業

というキャリアを描くのが最も安全策なのではないかと考えています。

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