UAE🇦🇪からイラン🇮🇷へ船を使って行くロマン溢れる航路について、ネットで調べてもそれらしい情報がほとんどなかった。日時や具体的な発着場所に関する情報もどれも曖昧なものばかりである。唯一信用できそうだったのは、シャルジャ🇦🇪とバンダレアッバース🇮🇷間の航路を、イラン系のAl Hili marine services LLCという会社が運行していて、そのチケット窓口がシャルジャのAl Ikhlas Towerにあるということだけだった。

ドバイからバンダレレンゲというイランの都市への航路もあるらしいが、自分はバンダレアッバースに行きたかったので今回はパス。ということで飛行機でドバイに到着後、シャルジャのオフィスへ直接足を運んでみることにした。

チケット購入まで

早速中にいる人に尋ねてみると、イランに船で行くことは可能で、シャルジャの港からは毎週火曜と金曜の運行しているとのこと。火曜日がバンダレレンゲ行きの540ディルハム(約21600円)、金曜日がバンダレアッバース行きの590ディルハム(約23600円)だそうだ。イランの会社なので支払いはビザやマスターカードのようなクレジットカードは使えない。ここでは現金のみである。そしてドバイからの便は現在ないと言われた。(ここの会社がやってるのかどうかは不明、聞き忘れた)

さてこの日は金曜日だったので、最短で行けるのが4日後の火曜日のバンダレレンゲの便。さあどうしよう。

うーん、悩む。。

にしてもかなり便数が少ない。個人的にはバンダレアッバースに直接行きたいので、金曜日の船に乗るべきだ。しかし流石に1週間後まで待っていられない。非常にまよったが、4日後火曜日のバンダレレンゲ行きの便でイランに行くことを決めた。

一旦近くのモールなどで現金をATMからキャッシングするためにチケットオフィスを離れ、再びチケット購入のため戻った。そしてイランビザとパスポートのチェックをされた後、無事シャルジャ🇦🇪からバンダレレンゲ🇮🇷行きのチケットの購入が完了した。

午前10時に出港するから朝の7時に港に来い！と言われ、港の場所が伝えられた。

↑マップ参照
港はKhalid Portと伝えられたが、当日行くべき場所は、道路をあと1kmほど奥に進んだところにあったので要注意。

港は結構変な場所にある上に朝早すぎる。急にめんどくさくなってきたが、海路でイラン入国するためにUAEに来たんだから行くしかないのだ(使命感)

チケット購入も完了したので外に出ようとしたら、奥から別の人が出てきて何やら言い出した。

「到着の港がバンダレレンゲかバンダレアッバースかどうかはイランの港から連絡が来るまでわからんよ、今日は金曜日で向こうのオフィスが休みだから、前日の月曜日に連絡をする。」

ということらしいのでその場でwhatsappを交換。いやいや結構適当じゃん、そういうもんなのか。でも購入済みのチケットには、目的地バンダレレンゲと書いてあり、値段も540ディルハムしか払ってないけど、バンダレアッバースに行ける可能性もあるのだろうか。あわよくば目的地バンダレアッバースになってくれ！と祈りながらドバイへ戻った。

出国前日の月曜日

言われた通りwhatsappにメッセージが届いた。しかし内容はまさかのキャンセル。

「翌日の航路はキャンセルになりました。しかし明後日にバンダレアッバース行きの便が出ます。もしあなたが望むならその便に振替ができます。」

といった文面だった。これはキャンセルというよりかは変更？よくわからないが、迷わず振り替えを希望すると返信をした。ラッキーだ、バンダレアッバースに直接行ける✌️

とはいえ毎週火曜と金曜に運行してるとは言われたが、実際毎週どこまで予定通りにいくものなんだろうか。もし時間や日程に余裕がない場合は、この航路は最初から辞めておくのが無難なのかもしれない。

当日朝

朝の6時にシャルジャのホテルをチェックアウト。港まで5kmほど歩いて行く。道中は歩道が消えたり、工事現場の脇だったりとなかなか大変だった。ここは車社会のUAE、そう本来そこは車で行くところなのだ。しかしGoogleマップで確認した感じ歩けそうだったので自分は最後まで歩いてしまった。(ケチ)
タクシーを使いましょう、、

UAE出国

港の建物内でチケットとビザのチェックをされ、パスポートコントロールへ向かった。しかし自分は例外的な外国人であるため、一番最後にまわされてしまった。まあこれは仕方ないか。

そして時間はかかったが、UAEの出国完了！スタンプゲット！ドバイ国際空港では自動ゲート化されてUAE出国スタンプが押されなくなっているので嬉しい。

実はこの時点で時刻は12時。10時に出航すると言われていたが、すでに予定の2時間遅れ。乗客の大量の荷物の積み込みやら手続きやらあってか、やたらと時間がかかっていたのだ。出国後にギュウギュウ詰めのシャトルバスに乗せられてから船へ乗り込み開始！

船は2フロアあって、乗客はおそらく150人くらいで皆イラン人。船内食も出たので、シャルジャでの食料買い込みは不要だった。

船内から外にも出れて非常に楽しかった。

イラン到着

そんなこんなでバンダレアッバースに到着！時刻は21時過ぎ。約9時間の航路だった。船内に数人いたヒジャブをつけていない女性もヒジャブをつけ始め、イランに来たことを実感。(イラン旅行ブログの決まり文句)

船から降りてイミグレへなら並ぼうとすると、いきなり呼び出され別室へ。とはいえ尋問とかではなく、外国人入国の手続きのため。自分の他にひとりのパキスタン人もいた。我々2人だけがこの船に乗っていた外国人らしい。

個人情報やら滞在場所やらを色々と紙に記入し、晴れてイラン入国が完了した。しかし入国時の待ち時間もやたらと長かったせいで、港到着からここまで1時間以上かかっていた。時刻はまもなく23時になろうとしている。そしてここの国際ターミナルではsimカードが買えない上に、両替もできないらしい。

夜遅くによくわからない港に到着し、simなし金なし知識なし。足元見られてしまうが、タクシーに目的地伝えてホテルまで行きました。(UAEディルハムで支払えた。)

情報まとめ

○船会社:Al Hili Marine Services LLC
○チケット購入場所:シャルジャ首長国🇦🇪Al Ikhlas Tower1階
○値段:540 or 590ディルハム(現金のみ)
○曜日時間:火曜・金曜のAM7時集合、AM10時出航(大幅に前後する)
○出航場所:Khalid Port
○所要時間:約9時間