「丹波篠山」のトレンド

Google Trends」では、その単語がGoogleでどれだけ検索されているかというトレンドを見ることができます。

ここでは、期間を2017年4月1日〜2022年4月29日に設定し、「丹波篠山」ののトレンドを調べてみました。

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縦軸は、「人気度の動向」です。

人気度の動向
数値は、特定の地域と期間について、グラフ上の最高値を基準として検索インタレストを相対的に表したものです。100 の場合はそのキーワードの人気度が最も高いことを示し、50 の場合は人気度が半分であることを示します。0 の場合はそのキーワードに対する十分なデータがなかったことを示します。

全体的に右肩上がりのグラフになっており、上昇トレンドを維持しています。

2018年11月18日の住民投票を経て、2019年5月1日をもって、篠山市から「丹波篠山市」に名称が変更されましたが、「丹波篠山」というワードも定着してきたと言えます。

また、観光客数が増加している(丹波新聞HP)ことも、このトレンドと整合していると考えられます。


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上のグラフは、月ごとの平均の人気度の推移を示しています。

検索回数が圧倒的に多いのは10月です。特産の黒枝豆の旬のシーズンであり、年間を通して観光客数が最も多い月でもあります。

丹波篠山の観光資源として、春は桜、秋は黒枝豆などの特産品、冬はぼたん鍋があり、夏の弱さを指摘する方もいらっしゃいますが、検索回数で言えば冬よりも夏の方が多い傾向にあるようです。

このグラフでも、検索回数が年々増加していることが確認できます。ほとんど全ての月で前年度を上回っており、全体的に底上げされてきていることが分かります。


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1つ目のグラフを再確認すると、10月以外にも、いくつかの特異点があります。

2018年の10月のあとに大きな山がありますが、これは11月18日の市名を丹波篠山市に変更することについての賛否を問う住民投票の時期と一致します。全国ニュースでも多く取り上げられたこともあり、その年の10月を上回っています。

2021年の5月にも大きな山があります。どの年も5月の検索回数は多い傾向にありますが、2021年は特筆しています。新型コロナウイルス感染症の1回目のワクチン接種、東京オリンピックの聖火リレーなど、いくつか大きなニュースがあった時期ですが、ここまで大きく増加するものなのか、やや疑問です。


このように「Google Trends」を使うことで、トレンドの規則的な特徴や特異点を見つけることができました。

丹波篠山市では、昨年「GAP調査(市場意識調査)」が行われており、市名変更の前後で「丹波篠山市」の認知度やブランドイメージが向上しているという結果が出されています(丹波篠山市HP)

性別や年代、居住地ごとのデータは、こうした調査を実施しなければ分かりませんが、全体的な傾向はGoogle Trendsでも把握することができそうです。

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