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完成できない病

 文です。自己紹介を軽く。趣味でオリジナルで絵を描いています。目標は、自分のサイトを作り、そこに漫画やイラストなどを公開することです。長編漫画を描きたいと思っています。(あくまで趣味で)

 今回は、先日の短編(「心配症な男」)を完成させ、無事公開できたため、自分の中での一つの区切りとして書きました。

完成させられない癖

 長編を描こうとしても、自分で描いたものに納得がいかなくなり、途中で描くのを休止してしまう。これを過去二回やっています。完成できないという失敗の理由は、以下のようだったと思います。

①完結するまで長すぎる。
②そのときの全力を出そうとして、前の話数の出来に耐えられなくなる。
③簡潔なコマ割りなど、そもそも漫画の描き方を知らない。

 いきなり長編を描こうと思ったのは、描きたい気持ちが時間が経って冷めないように早めに描きたかったからです。しかし、走り続けることができなくなってしまいました。一旦諦めて、短めの漫画を描こうと決めました。

ボツになった短編

 そして短編を描こうとしますが、約一年間いじっていた40Pほどの短編を悩んだ末結局ボツにしてしまいました。その理由は、以下の通り。

①絵をリアルに描こうとしすぎた、描けないコマが多発。
②話の見せ方が難しく、成功していると確信できなかった。

 長編を描けず、短編すら描けない。初めての長編漫画を途中放棄してから、ここまで約5年、長すぎるよ。(2020年秋)

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(画像は、そのボツにした短編の清書から抜粋)

短編「心配症な男」

 ここまで来て分かるように、自分が持っている力以上に、難しい作画や複雑な話をやりたがる癖があり、そこで突き進むことができれば良いのですが、納得行かず自沈するというのを繰り返しています。更にハードルを下げる必要があると思いました。そのため、思い切ってもっと短い短編を、気張り過ぎず描くことを決めました。これが短編「心配症な男」を描いた背景です。

 いくつか話の案を考えて描けそうな話としてこれを採用しました。「自信のない司令官」がいたら面白そう、というのが発想のスタートだったと記憶しています。制作に関しては、今までの反省もあり、意識したことは以下の通り。

①なるべく短いページで描く。続かず、それだけで完結するものにする。
②絵を描くときに、服の設定や細かいことを気にしない。
③絵を必要以上に凝ったり、リアルに描かない。

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(本編5P目) 

 計画を建てて上手くいった試しがありませんが、今回は以上を守って描くことができました。初めて「完結」ができた漫画なんじゃないかなと思っています。

 が、これまでシリアスな漫画を描いていたことや、絵もかなりデフォルメして違ったりしていたため、公開するのは不安でした。しかし公開だけはしなければ…と思い、頑張って出しました。その後、ものすごく沢山の反響をもらえたことは、予想外でした。話が上手く描けているか、はとても心配だったので、「面白かった」という感想をいただけたことが嬉しかったです。

変わったこと

 この漫画を描いて、確実に自信になりました。また、漫画の制作に関しての考え方が少し変わりました。

①画力の余裕を残すくらい、苦痛になりすぎない程度の力で作画をする。
②絵よりも、話の見せ方や面白さを優先する。

 絵に関して、現実的な考え方にやっと移れたと思います。あまりにも時間がかかる描き方や、理想を高くしすぎることは完結することができなくなるため、戒めたいです。全力疾走するのではなく、余裕を持って走れるようにするのは大事だとやっと納得しました。(もちろん絵は上手くなりたいです。)

 また、趣味の創作だとしても、漫画である以上「面白さ」というのは大事にしたいと思っていました。漫画は、絵よりも話で読まれるということを、(一般的に言われてはいますが)自分でも再確認しましたし、少なくとも絵よりは重視すべきだと思いました。

これから

 次回ですが、また短編を描きたいです。前回のような感じになるのか、全く違う感じになるのか、長さはどうかなどは未定です。今のところ、年内にあと一作を目標にしています。今回の漫画の反響は特殊なケースと思って、変にプレッシャーとならないよう気を付けたいです。最終的に漫画は全て、自サイト行きにするので大丈夫です。数を描いて「完結できた」という自信をつけていきたいです。

 長編に関しては、もう少し経験を積んで、描けそうという自信がついたら再挑戦します。一次創作の民としては、一番良いのは漫画の本編で見せることだなと痛感したので、なるべく早く漫画で描けるようにしたいです。以上です。

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