気分を損なう食べ物

砂糖
気分が落ち込んでいるときには、ついつい甘いもの食べ過ぎてしまうと言うのは昔から言われていて、科学的な文献でもこの傾向は確認されています。ですが砂糖を多くとれば取るほどうつ病になりやすくなります。2002年アーサーオスとローレンマランゲルが砂糖を多く摂取する人とうつ病の間の深い相関関係を発見しました

 砂糖の摂取とうつ病発症の相関は、実に0.95。しかも6つの国を対象にしてこの結果でした。糖分を加えた飲み物を消費する人がうつ病にかかるリスクが高まることが確認されています。1日に1缶(1缶と言うのは355ミリリットル)のソフトドリンクを1本(この1本には砂糖およそ45グラム含まれています。)を飲むだけでうつ病のリスクは5%となります 1日に2本半だとリスクは一気に25%にまで高まります。つまり、砂糖をとればとるほどうつ病のリスクが高くなると言うことです。

ではなぜ砂糖がうつ病を引き起こすのでしょうか?脳が生存し機能するためには、食べ物から得られるグルコースと呼ばれる糖類の一種が欠かせません。働くために脳は24時間に62グラムのグルコースを必要とします。脳には少なくとも1000億の細胞があることを考えると、驚くほど少ない量です。 健康な自然食を食べていれば62グラム位簡単に賄うことができます。しかし焼き菓子やソフトドリンクなど精製糖や高果糖シロップなどが添加された不健康な加工食品を口にすると、脳が過剰な量のグルコースで溢れてしまうのです。

この糖分の洪水が、脳内に炎症を引き起こし、うつ病につながることがあるのです

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