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初めての抗がん剤④(AC療法)副作用まとめ

はじめに…
抗がん剤の副作用は人によります。
抗がん剤のお薬の種類によっても違うし、
年齢によっても違うし、体質によっても違う。
“参考まで“にみてみてください。

私がはじめて投与した抗がん剤はAC療法。

ドキソルビシン(A)
すごく綺麗なザクロみたいな赤い色の薬剤。

シクロホスファミド(エンドキサン)(C)

この二つを同じ日に投与していくAC療法。

3週間に一回のペースで投与。✖️4回で約3ヶ月。

3週間を1クールとし、4クール行う。

1クール、2クール、3クール…
あれ、クールって何?とゲシュタルト崩壊してくるのは私だけか。笑

がんセンターではお年寄りが多いからか、
“クール“って表現をあまりしない。

1回目、2回目と投与を回数を重ねるとどうかよく聞かれる。
私の場合は1回目がやっぱり1番辛かった。

初めてでどんなことが起こるのか不安もあったし恐怖もあった。

回数を重ねると自分も周りも対応もわかってくるから
そいういう意味では良いけど、吐き気などの副作用は3日から5日間くらい割とあった。

蓄積して強くなることはなかった。
反対に軽くなっていくこともなくて、
私の場合はその時の体調によって辛く出たり、楽だったりした。

回数を重ねるにつれて同じ症状が出てることに気づいて
確認するとこれも副作用だったんだと後から知ったものもあった。

投与直後 当日から数日
①吐き気、悪心、食欲不振

投与当日のお昼ご飯の量によって左右された。
お腹が空いて小さいおいなりさんを3つ食べた時は
気持ち悪くてその後の数日も後を引いてしまった。

また吐きそうになるかもと食事を制限すると元気も出なくて
調子が悪い日が続いてしまった。

②点滴を受けたところの腫れ、痛み、赤み https://note.com/bunbun8210/n/ncac1e8976088

③便秘
食事が取れてない時はあまり気にならなかったけど、
ご飯が食べれている時は便が出てないことに少し経ってから気づき
硬い便に苦しむことがあった。
次のクールの時に2、3日目あたりを狙って酸化マグネシウムを内服。

数日から数週間
①脱毛

丁度2回目の投与くらいから頭髪の脱毛が始まって、
約10日間くらい怒涛の脱毛ライフを送り、一旦、ピークは落ち着く。
(ころころしたりお風呂の掃除が大変なやつ)

脱毛、最高記録

脱毛は頭髪だけじゃなくて、
鼻毛や耳の毛全ての毛が対象で毛のサイクルによって時期は様々。

・耳掃除をして細い耳の毛が抜けたのがびっくりした。
・めやにを拭ってまつ毛がごそっと抜けた。
・楽しみに伸ばしていた脇は引っ張るとプツンと抜けるけど
4ヶ月経つ今も少しまだ残っている。
・眉毛は最近減ってきたけど全部なくなったわけではない。

②だるさ
その日の天気とか頭痛とかそういうのに左右されている程度。
動かないから体力も落ちてだるさは割と常にある。
(副作用なのか自分次第?)

③頬の紅潮
3日目から数日でなくなるけど地味に気になる副作用。
湿疹とかではなくて赤ら顔になる感じ。

分裂が活発な表皮の細胞に影響を受けて、角質が薄くなってしまう。
本来のバリア機能が低下して皮膚に症状が出ることもある。

④口内炎
熱い飲み物や食べ物でうっかり火傷したり、口の中を噛んでしまったりして治りが遅いのもあって口内炎ができてくる。
常にあるわけではなく数日で治ることがほとんどだった。

がんセンターで歯科衛生士さんから口内炎からの感染もあること、侮ってはいけないと教えてもらい、口内炎になってもならなくてもうがい薬で頻回にうがいをした。(一日5回以上)

⑤関節痛
AC療法でも私は毎回あった。
ドセタキセルよりは数日で収まるけどこれも地味に不快だった。
脇、肩、顎の下、首の後ろリンパが腫れているような筋肉痛のような…
大体投与から5日位経つと起こり、数日でなくなる。
肩を回したり、ストレッチをすると気持ちよく少しマシになった。

⑥感染症、発熱
AC療法中は結局3回くらい発熱した。
投与から1週間から2週間目くらいは感染に注意する。

数週間から数ヶ月
①めまい

はじめの方動きすぎてよくめまいを起こしていた。
自分のキャパシティがわからないから、たくさん動いてしまうとよくめまいを起こしていた。

スーパーで買い物すると商品がたくさんあって、
メモを用意しても考えることもたくさんあってぐるぐる目が回った。

あんまり無理しないのが1番と気づいて
調子の悪い時はじっとしている。
じっとすることに焦りや申し訳なさがあって辛かったけど
今は人に頼ってもいい!と、休むことを覚えた。

②味覚障害

③目の乾燥
コンタクト2ウィークタイプのをいつも使っていたけど、
だんだん目も血走り、充血、乾燥感が我慢できなくなった。
主治医にヒアレインを処方してもらった。

コンタクトは1DAYタイプに変えてほぼメガネ生活に。

④爪の変化、皮膚の色素沈着

抗がん剤によってメラニン細胞が刺激されてメラニン色素の生成が亢進する。皮膚の乾燥で掻いたり擦ったりするとまた色素沈着を起きやすくなる。

うっすら親指だけ黒くなってきた

爪は無印のネイルオイルで気づいたら保湿をしている。
それでもうっすら親指の爪だけ黒くなってきた。

肌もいつもの冬と比べると元気な小麦肌色になっている。
顔の頬の辺りにあったシミが増えて濃くなった。
目を擦りすぎたのか、下瞼のところに変な色素沈着を起こしている。

手も写真の通りガサガサですが、足の裏はウミガメの足のよう🐢


乳がんになって、片胸がなくなり、髪の毛がなくなって、
体力もなくなって、スーパー銭湯に気軽に行けなくなって…

あげれば悲しいことたくさんある中で、
抗がん剤の副作用で何が1番嫌かと言われたら
私はこの最後に挙げた皮膚の色素沈着かもしれない、と思った。

吐き気も辛かったけど、過ぎてしまえば笑い話。

といっても美容家とかではなく、
夜に毎日パックをしてクリームを塗るくらい。
メイクは肌に負担が少ないように日焼け止めとおしろいだけ。

今まで自分が気にかけて大事にしてきたものだから、
これは人によって全然違うものだと思う。

スーパー銭湯に気軽に行来たいなあ、とも思う。
昔はよく1人で朝から行ってリフレッシュしていた。
(化学療法と放射線と治療が落ち着いたら行こう。)

肌のことだって、日々また丁寧にケアしていこう。




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