期限を見る視点を変える

安全に食べられる期限の、消費期限。
美味しく食べられる期限の、賞味期限。

食品には、この2つのどちらかの期限が記載されているものが数多くあります。私が知ってる範囲内では、野菜とアイス以外は記載されてるような気がします。

私は、肉や牛乳、納豆にパン…だいたい一日しか期限は変わらないのですが、それでも日付が遅い方をわざわざ選んでいました。遠くの奥の方に手を伸ばしてとるということまではしていません。あくまで手前付近の話です。
(割引シールは最優先です。)

そんなある日、いつものように買い物をした時のこと。
期限を確認するのは買い物ルーティンのうちの一つ。
しかし、その日は深く考えごとをしていたのか(夜ご飯何にしようかな…)、いつもと同じ牛乳の一番手前のものを無心でカゴに入れていました。

期限の確認をしなかったからといって、一日くらいしか変わらないはず。
「確認しなかった」、そのことさえ、普段なら思い出さないはず。

では、なぜ、私が牛乳の期限を見なかったことに気が付いたのか。

それは、いつもの半分くらいの期限しかなかったからです。

いつも同じ牛乳を買っているので、買った日からどのくらいの賞味期限があるかは、だいたいですが分かってるつもりでした。

ですが今回は、期限がいつもよりあきらかに早く来る。
私は、なんか損した気分になっていました。

長い付き合いの友達に、その出来事をLINEで報告しました。
些細なことも全く気にせず、なんでもかんでもLINEし合えるありがたい仲です。その友達には、名前以外にあだ名があります。
私は、名前とあだ名を半々の割合で呼んでいます。
あだ名を、のんこちゃんといいます。

すぐにのんこちゃんから返信がきました。

『地球を救ったね。』

私は、その言葉を一瞬で理解しました。

送られてきたLINEの画面から目が離せませんでした。
のんこちゃん、ありがとう。

損したと思っていた気持ちが一瞬でぶっ飛びました。

私があの時買っていなければ、あの牛乳は売れていなかったかもしれません。期限を見る人なら、他の牛乳を買うのではないでしょうか。(私のことです。)
これはあくまで予想ですが、あの牛乳だけが賞味期限が近かったのだと思います。お店側が廃棄処分をするつもりが、一本忘れてたのかも…。

このことがあったから気づいたのですが、牛乳って、賞味期限ギリギリで売ってることって見ない気がします。明日、明後日が賞味期限の牛乳って置いてない…ということは、もっと早くに廃棄処分をしてしまっているのでしょうか。

そう思うと、ちゃんと全部私のお腹の中に入っていった牛乳。
(短かったった期限ですが、無事、飲み干せました。牛乳って消費期限かと思いきや賞味期限なのが助かりますね。)

大切に作ってくれた生産者さん、
売上があがったお店屋さん、
そして地球。

良かったね。

それからというもの、私の期限を見る目が変わりました。

今まではなんでもかんでも、一日でも長い期限が記載されてるものを選んでいましたが、一変。可能な限り、一番期限が近いものを選ぶようになりました。(割引シールが貼ってあれば言うことなしです。)

廃棄処分を一つでも減らすために。



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