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落ちたら浮上する(7月11日~17日)

先週分の日記は歯抜けだけれど、書きたい気持ちがだんだんと戻ってきた1週間だった。

何もしたくないときは「そんなときもある」と言って、じきに前を向くときを待っていたら本当に前を向いている。焦る必要は、ないのだ!

7月12日(火)雨のち晴れ

先週は、どうしても日記を書き上げることができなかった。世の中で予期せぬショッキングな出来事があるたびにひどく落ち込んでしまって、そんなひ弱な自分がいやになる。さらに、自分自身の将来も迷いが大きく、言葉にすることが難しかった。

週末から、仕事以外の時間はひたすら漫画に読み耽っている。自炊も控えめ。ご飯にじゃこやら卵やら、のっけておけばとりあえず旨い飯になるナントカ丼で満足している。日記も書きたくない、走りたくもない。そういうときは、「そんなときもある」を合言葉に心のままに過ごして、また動きたくなる波を待つ。

恋人に「あれ、今週は日記書かないの?」と聞かれ、「今週は書かないよ」と答えると、彼は「えーーー!」と驚いた後に、「そうだよな…尾田栄一郎先生でも休載するんだから仕方ないよな😼」とぶっ飛んだ励ましをしてくれた。こういう彼の理屈っぽくないところに、私は幾度となく笑わせてもらっている。

7月13日(水)曇り時々雨

岡山に移住するきっかけのひとつにもなった男友達は、いつも突然やってくる。それも決まってナイスなタイミングで。ちょうど恋人がお休みの日で、3人でマルエフを開けた。

恋人の近くに、いつも冷静に、俯瞰的な視座で助言をくれるクレバーな友達がいて、本当によかった。これからも頼りにさせてもらおう…!

7月15日(金)曇り

「同じ未来が見えていないんじゃないか」と同じくらいに「私のために無理をさせているんじゃないか」という二種類の不安が渦巻いていて、そんな予感はとても孤独。勝手にひとりで寂しさを抱えるよりも、無理が来る前に私は話し合いたい。話してもわからないかもしれないけれど、話さないと何もわからないから。思い込みで想像ばかりが膨らむことはとても危険。

今夜は恋人とゆっくりと話すことができて、不安要素がひとつずつ薄まっていった。パートナー間の問題はもちろん相性の良しもあるけれど、コミュニケーション不足によるものがかなり大きいと感じる(特に私の場合は)。それはコミュニケーションの「量」ではなく、一緒に居続ける上で浮かび上がる問題、すなわち“めんどくさい話”を避けないこと、相手から逃げないことではないかな…。

当たり前だけれど、彼の幸せは彼が決めることだ。私が勝手に彼にとっての幸せを想像して二人の未来を遠慮することはお門違いで、それは自分の弱さから来るものだと痛感する。彼が伝えてくれる意志や望みを、そのまま受け取ろう。

7月16日(土)曇り時々雨

日常を離れたくて、高松に逃避行。岡山と香川を結ぶ快速マリンライナーは、本気で世界に誇れる列車だと思う。車窓から広がる果てないブルーに、きらめく漣。何度見ても、最高の景色だ、と感じる。

高松の街は、たのしい。商店街にはジャズが流れ、イカした本屋さんが点在する。ここにない新書はなかなかなさそうだと思わせる頼もしい宮脇書店も、店主のセンスが光るルヌガンガも、「本」というものへの愛着が増す本屋さんだ。特にルヌガンガは、ずっと行きたいと思っていたけれど、予想以上にすばらしく居心地のよいお店だった。距離感がちょうどいい、素敵なおもてなしだったな。

うどんはやっぱり竹清が最高。半熟卵天がないのが残念だったけれど。仏生山温泉で整ったら、夜は恋人が働く宿でごはんを食べ、一緒に帰宅した。

同棲しながらの、「日帰りひとり旅」は最高の贅沢だ。日中、一人でわがままに旅をしてうんと心を満たして、夜は好きな人と一緒に眠りにつく。待つ人がいること、帰る家があることに、ひとりの時間とは比ぶべくもない幸福を覚える。私自身が元気じゃないと、大切な人に元気を分けられない。一人で自分を満たす方法はいくら持っていても損はないね。

7月17日(日)晴れ

今日はアネゴの女友達と喫茶店でおしゃべりした後、玉野競輪場へ。彼女は「うんうん」と聞くだけで、滅多にアドバイスもしないから、何でも話してしまう。聞き上手とはこういうことか…。

他人からの“心配”や“助言”って、本当に相手のことを思っているか、それとも僻みや妬みなのか、あるいは軽率にジャッジされているのかってまあすぐにわかる。なるべく人の言葉を疑わず素直に受け取りたいと思ってきたけれど、傷ついたと感じたら堂々とNOと言いたい。

それにしても、鍛えられた身体でスレスレのレースを繰り広げる競輪選手も、暑い中全力で旨い飯を売る出店の人たちも、かっこよかったなー。声をかけてくれたアネゴに感謝だ!

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