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キレイなものは遠くにあるからキレイなのか


東京湾にまたがるレインボーブリッジ、隙間なくそびえ立つビル群、てっぺんで点滅するあかい航空障害灯(高層ビル上の赤いライト、こんなふうに言うらしい)、ネオンのように光り流れるヘッドライト・テールライト。 


幼稚園に通いながら毎週楽しみに観ていた月9において、いいムードなふたりは大抵レインボーブリッジを眺めてた。
(当時、SMAPファンの母には「外では月9にハマってるなんて言っちゃダメよ」と躾られていたけど暴露。)

首都高で、父が運転する車から光瞬く大都会東京を眺めるたび、テレビの向こう側と同じ景色に胸は弾んだ。


その街は、いつの間にか暮らして、働いて、息をする場所になった。

かつて憧れたあの景色も、寝不足で疲れきった目には霞んで見えてしまう。友達とお酒を飲み交わしながら「東京ちょっと疲れたかも」なんて弱音を吐いてしまうのも本心からくるものだ。


けれど目の前の景色に見飽きた時、外に出て、高いところに上って、読んで字のごとく鳥瞰してみるとその眩さに驚くことがある。羽田空港に向かう飛行機から東京の夜景を見下ろせば、何度だって感動してしまう。

Superflyは大好きだけれど、「キレイなものは遠くにあるからキレイなの」を受け入れずに、キレイなものは近くにあっても尚キレイだと言い切りたい。


職場の人のありったけのやさしさを感じながら、そんなことを思いました。今日はいい日です。

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