「せつなさ」をつくる逆説連パンフルボッコ
ここ一週間、元気がない人多すぎやしませんか・・・!
体調崩してる人も多いし、なんだか「元気をなくしてる人」が多い、気がする。
やっぱり気候が手のひら返したように、一気に冷えたからなのかなあ。。
かく言うわたしももれなく「元気をなくしてる人」のうちの一人で、先週末は料理中に指を火傷して(レンジで20秒チンするところを2分チンして気づかずガシッと取り出してしまった)、誕生日の前日には起きたら右目の白目がぶよぶよになっていて眼帯をつけて独眼竜文子おめでとうと言われ(見た目のグロさのわりに大したことはなく、もう治りつつある!)、週の後半はだいたい胃腸の調子が悪く頭は孫悟空のように痛かった。。。
こう書いてみるとやっぱり気候だけのせいじゃない気がする、地球の磁場が歪んでいるに違いない。
そんなハイパーハードボイルド的な昨今なので、今日は心温まるCMをひとつ紹介させてください!!!!
【アクエリアス】 TVCM 『見えない「がんばれ」』篇
※一度、ちらっと観てみてほしい・・・。
公開されるや否や、泣ける…!とTwitterトレンドの1位にもなって、会社の若手の間でもめちゃくちゃバズってた。
青春時代を部活に捧げてきた人、親に素直に感謝の気持ちを伝えられなかった人ほど共感性は高いんだろうな。
このCM、一度イベントのPRをお手伝いさせて頂いた方がクリエイティブを担当してたのだけれど、今回uruさんがカバーしているthe pillowsの 『Funny Bunny』がその人にとっては人生でもっとも支えられた曲で、すきな曲で、いつかCMで起用させてもらいたいとずっとずっと温めていたそう・・・。
そうした作り手側のストーリーだけでもワイはぐっと来てしまうし、自身もバチバチの体育会系吹奏楽部出身なので、このCMにはかなり心を掴まれてしまった。
このCMが人の心を揺り動かす所以はいずこに?
もちろんファニバニ自体が持っている歌の力や「懐かしさ」から来るセンチメンタル、理由を挙げたらキリがないのだけれど、わたしが思ったのは、せつなさを作るのは逆説なのでは?ということ。
嫌いになりたいのにすきとか、会いたいのに会わないとか、、、
やっぱり、「なのに」は強いのだ。
人の心を動かすクリエイティブには、間違いなく細部に工夫が凝らされている。 わたしはこのCMをエモCMたらしめる要素として、歌詞・テロップと台詞との逆説があると考えた。
『Funny Bunny』が聴く人を泣かせるのは、何と言ってもサビの「キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで走ってきた」という歌詞だと思うのだけれど、勝者がインタビューで「応援してくれた人たちのおかげです」と語るように、勝利の裏に「応援してくれた人たち」の存在があるのことは皆承知の助で、それを理解していないといけないし、感謝の意を示さないといけない空気がある、と思う。
そんな世の中で、「夢が叶ったのは他の誰でもなくキミの努力の賜だろう!」と自分の努力の過程を認めてくれる優しさに、おいおいあんちゃん優しすぎるよ泣いちゃうじゃんよおおおとなる。
そしてこのCMでは、「夢が叶うのは誰かのおかげなのか?問題」についてめちゃくちゃ優しい解を提示してくれている。
涙腺が満潮をむかえて決壊するのはきっとこのあたり、、、
(1'25あたり~)uruがサビの「キミの夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで走ってきた」を歌い上げながら
↓
雨の車内で、不器用なサッカー少年がためらいつつ「毎日、ありがとうございました」と言い、お母さんが「こちらこそ」と返す。
↓
「ありがとう、のためじゃない。ただ、君のために。」と親の無償の愛を表したテロップ。
↓
アクエリアスが入った水筒を少年が「ありがとっ」と笑顔で受け取る。
↓
「見えない『がんばれ』が詰まってる。」、アクエリアス。
(アクエリアス・・・すきーーーっ!!! なんちゅう恐ろしいブランディング。。。)
親が「ありがとう」を期待してやっているわけでなくても、子供はその「陰ながらの応援」から確かに愛を受け取っていて、それが「ありがとう」と言葉として表われることもある。
決して誰かのためじゃない。自分が、応援したいからする。自分が、がんばりたいからがんばる。でも、その背後にはいつも「誰か」への想いが潜んでいる。
この、「誰かのおかげ(ため)じゃない」と「ありがとう」の逆説いったりきたりが切なくて、胸が苦しくて、泣けてしまうのだ。(これを「エモの暴力」と名付けたい。)
もちろんその他にも、「起こしてって言ったじゃーん!」や「いいよ、見に来なくて」という心当たりのありすぎる台詞だったり、バレー少女が飾られた写真に向かって「お母さん、行ってくるね」と言ったり、泣けるスパイスがふんだんに鏤められていて舌ビリビリもう無理ですという感じなのだけれど・・・いいクリエイティブは細部に宿る、を再確認したCMだった。
昨日は、週1noteで出会ったしょうこちゃんのお茶会に参加してきました。(結局、仕事が入ってしまって30分しかいられなかったけれど・・・)
でもそのたった30分が、本当に心安らぐ時間になった。心を込めて入れてもらったお茶を口にした瞬間、あったかいお風呂にちゃぽんと浸かったように、嘘みたいに心がほぐれました・・・。「苦くないですか?」と何度も聞いてくれたけれど、めちゃくちゃやさしいお味でした。
そろそろ、地球の磁場が正常に戻ることを祈ります。今夜はラグビーだ!築地のお刺身買って見るぜいえ!!
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