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長沢芦雪展|九州国立博物館

広告にどんっ!と使用されている虎の絵に惹かれて行ってきました。

本展示の主役、長沢芦雪は、円山応挙を師匠として絵を学んでいた絵師。
同時期に活躍していた画家の中には、伊藤若冲、池大雅、与謝蕪村らがいて、その方達の作品も展示されていました。

芦雪の作品といえば、龍・虎図襖だそうで、前期に虎、後期に龍が展示されます。
(私は、犬が斜め座りしてる絵でピンと来ました;)

今回の一番の目的、虎図襖!
虎のまるんとした輪郭が可愛らしい◎

虎図襖の裏側には、『薔薇に猫図』が描かれていて、その一部に猫が泳いでいる魚を狙っている様子が描かれているそう。
その魚視点からみた猫の姿を虎図襖に描いているのではないかと解釈されているみたい。
確かに、猫のような可愛らしさを感じる表情だよね。

裏と表を何気なくリンクさせて描く…
こういう手法は、18世紀からあったんやね。

他の動物の絵もどれも可愛くて可愛くて。
滲みで毛のふわふわ感を表現する手法、好きっちゃんね〜´`*
ユーモアも感じられて、観ていて楽しい展示でした。

平日だからかそんなに混雑もしていなくて、観やすかった◎

今回の購入グッズは、龍・虎図襖ファイルと犬のポストカード。

ファイル裏面に龍図襖が載ってるよ

このポストカードの絵、『梅花双狗図』は後期に展示されるみたい。

芦雪の印

この印の意味も面白くて。

芦雪がある日、氷の中に閉じ込められている魚を見つけたことが魚印誕生のきっかけ。
その後氷が溶けて自由に泳ぐ魚の姿に驚き、そのことを師匠の応挙に話したところ「師に従って学ぶ苦しい修行時代も、次第に氷が溶けるように、いずれ画の自由を得られる」と論され、氷の枠に入った魚の印が誕生した。
後年の印は一部欠けていて、自由を得たことを意味しているという見方もされているそう。

印に込められた意味を知ってると、作品の見方も変わるよね。
実際に展示品の中には印の一部が欠けているものもありました。

後期も行くか迷うなー!
牛図とか他の動物シリーズも観たい。

梅の花も咲き始めていて、満開どきを狙って行くのもいいかもしれない◎

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