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通勤電車で「今日は会社をサボって海を見たい」と思ってしまったあなたへのおすすめスポット2選 ~鶴見駅編~

会社員のみなさん、毎日の通勤ご苦労さまです。
混んだ電車で仕事に向かう、そんなあなたが日本を支えているのは間違いないところ。
しかし、そんな責任感の強いあなたも、ふとこんな考えが頭をよぎることがあるかもしれません。

「海がみたい」

とはいえ、湘南や鎌倉はちょっと遠い。横浜や横須賀は街なか過ぎる。
この記事は神奈川方面で移動中のそんなあなたにおすすめ、鶴見駅から始まる海への旅をふたつご紹介します。

■鶴見とは

横浜市鶴見区。位置的には横浜と川崎の間。
JR京浜東北線と京急電鉄のふたつの駅が隣り合っています。
駅の間にはバスロータリーも。

【初級編】

■JRなら駅ナカ乗り換え!日本で一番海に近い駅にレッツゴー!

JR鶴見駅は京浜東北線の駅ですが、実はもう一つ乗り入れている路線があります。それが鶴見線。

海岸沿いの工業地帯を川崎方面まで走ります。
車窓の景色は運河や倉庫、工場ばかりで駅舎もほとんど手が入らず古びたまま。
一部では「首都圏の秘境」とも呼ばれるマイナー路線です。

今回は鶴見線で「日本一海に近い駅」を目指したいと思います。

■11分で景色が変わる

鶴見線鶴見駅のホームはレトロっぽい雰囲気をまとった頭端式ホーム。
始発駅、終着駅にしかない作りのホームを見ると、いやが上にも旅情が高まりませんか?

鶴見線は行き先がいくつにも分かれていますが、今回乗るのは「海芝浦駅」
終点なので他の行き先の列車に乗ってもたどり着きませんのでご注意を。
鶴見駅を出発してしばらく列車は街なかを進みますがあっという間にあたりの景色が変わります。
やがて進行方向左手に海が姿を表します。

乗車時間わずか11分で到着。
ホームを降りたらもう目の前は海。
時おり小さな船が通り過ぎる気持ちのいい風景。
「日本一海に近い駅」という呼び名は伊達ではありません。

■外に出られない駅?

じつは海芝浦駅、普通のお客さんは改札から外に出られません。
改札の外はすぐに企業が持っている工場の敷地内。
繋がっている道路もありません。
なので工場関係者以外は改札の外には出られないのです。

その代わりと言ってはなんですが、ホームから直接繋がった小さな公園があります。
緑がたくさんあるしベンチもあるのでぼんやりと時間を潰すのにはピッタリ。
駅舎にはトイレや飲み物の自動販売機もあります。

ただしこの駅、朝の通勤時間帯は一時間に3本ほどの電車が来ますがそれを過ぎると一気に本数が減るのでご注意を。
二時間に一本程度の時間帯もあるので、帰りの時刻表はチェックしておきましょう。

【中級編】

■バスに乗って海に向かおう

海芝浦駅からの景色を見て「いや、でも、これ海じゃなくて運河じゃ」と思ったあなた。
カンのいい人はキライです。
そうです。海芝浦駅の前の海は京浜運河。
対岸は扇島という人工島でまあ風情はないかもしれません。

ではもっと雰囲気のいい海を見たい人におすすめのスポットをご紹介しましょう。
こちらは鶴見駅からバスで移動します。

JRと京急の間にあるターミナルから017系統のバスに乗って約30分。
降りるバス停は大黒海釣り公園です。

■働く海へようこそ

「海釣り公園」という名称ですが釣りスポット以外もかなり広い公園です。
ちょうど横浜港の出口にあって、目の前をたくさんの船が行き交っています。
天気がいいと海の向こうに千葉の山影が見えることも。

海の見えるベンチもあるし木陰の芝生で休むこともできそう。
天気にもよりますがお弁当を持ってピクニックとかにもよさそうです。
設備内にトイレがありますし、ちょっとした売店やキッチンカーもあってふと思い立って訪れてもあまり不便はありません。

ここ大黒ふ頭は荷物を積み下ろしするための港湾施設。
バスはその真っ只中を走りますので普段は見ることのできない景色を垣間見ることができます。
また最近では大型客船が立ち寄ることも多いので、運が良ければめずらしい船を見ることができるかもしれません。

いかがだったでしょうか。
見たことのない景色への扉は意外なところに開いています。
ちょっとした息抜きに、身近な絶景を探す旅に出かけてみてはいかがでしょうか。


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