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鳳詔頂戴式を初公開 御忌大会、勅命から500年

※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。

 浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)は18日、法然上人の遺徳をしのぶ御忌大会(ぎょきだいえ)=用語解説=を開白した。法然上人の忌日法要を毎年開くよう伝えた後柏原天皇の勅命「大永の鳳詔(ほうしょう)」が下されて500年を迎えたため、これまで非公開で行われてきた「鳳詔頂戴式」を記録史上初めて御影堂(みえいどう)に集まる大衆の面前で行った。(大橋学修)

 鳳詔頂戴式は、御忌大会の19~25日の日中法要で法然上人の遺徳を賛嘆する7人の唱導師が、足付きの漆塗りの箱、唐櫃(からびつ)に納めた「大永の鳳詔」を礼拝する儀式。例年の御忌大会では、開白法要の前に大方丈で行う。

 知恩院門跡以外に立ち会うのは、数人の関係者のみで、知恩院職員でさえ儀式の内容を知る人は限られるという。

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