見出し画像

【能登半島地震】復興祈願のいけばなも 嵯峨天皇奉献華道祭

※文化時報2024年4月26日号の掲載記事です。

 真言宗大覚寺派大本山大覚寺(山川龍舟門跡、京都市右京区)で12~14日、「嵯峨天皇奉献華道祭」が開かれた。「シン・日本をいける」をテーマに、いけばな嵯峨御流華道総司所が主催。2026年の大覚寺寺号勅許(開創)1150年に向けて機運を高めた。

 14日には嵯峨天皇奉献華法会と、華供養写経奉納が行われた。大導師の山川門跡を中心に、境内で華やかなお練りが繰り広げられ、伊勢俊雄執行長はじめ本山役職員、辻井ミカ華務長や華道師範らが金剛華菩薩前で法楽し、心経前殿前の石舞台で献華・献茶の儀を行った。

石舞台で行われた献華の儀

 今年の献華は師範らで組織する司所のうち、富山、富山春陽、北陸、能登の4司所が担当した。能登半島地震の前から決まっており、被災した関係者もいて辻井華務長らは心配したが、師範らは自ら志願して献華に臨んだという。境内には復興祈願の思いを込めた大作を展示し、被災地の人々に深く寄り添う気持ちを表していた。

 辻井華務長は「シン・日本をいける」に込めた意味について「寺号勅許1150年の記念事業として、未来に向けた環境保全に取り組みたい」と語る。全国の司所が協力して、先人から引き継がれてきた美しい日本の風景を守り、いけばな嵯峨御流発祥の地でもある大沢池から自然の大切さを発信したいとしている。

 体験コーナーでは、次世代を担う小学生たちがいけばなにチャレンジした。

【サポートのお願い✨】
 いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。

 私たちは宗教専門紙「文化時報」を週2回発行する新聞社です。なるべく多くの方々に記事を読んでもらえるよう、どんどんnoteにアップしていきたいと考えています。

 新聞には「十取材して一書く」という金言があります。いかに良質な情報を多く集められるかで、記事の良しあしが決まる、という意味です。コストがそれなりにかかるのです。

 しかし、「インターネットの記事は無料だ」という風習が根付いた結果、手間暇をかけない質の悪い記事やフェイクニュースがはびこっている、という悲しい実態があります。

 無理のない範囲で結構です。サポートしていただけないでしょうか。いただければいただいた分、良質な記事をお届けいたします。

 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

サポートをいただければ、より充実した新聞記事をお届けできます。よろしくお願いいたします<m(__)m>