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【能登半島地震】高野山真言宗、要請受け支援本格化

※文化時報2024年3月12日号の掲載記事です。写真は今川宗務総長のあいさつを聞く出席議員ら。

 高野山真言宗の今川泰伸宗務総長は2月27日の春季宗会冒頭で行ったあいさつで、能登半島地震の被災地に対し、宗として近日中に支援活動を本格化させる意向を明らかにした。

 高野山真言宗は能登支所に所属する38カ寺全てが被災し、大半が全壊または半壊の壊滅的な被害を受けている。宗は地震発生の翌1月2日に対策本部を立ち上げ、支所長らのお見舞いに赴いたが、断水が続く地域が多く積極的な支援活動を行っていなかった。

 今川宗務総長は「ようやく数カ寺から支援の要請があった。近日中には現地入りする」と述べた。また、真言宗智山派から1千万円の支援金を頂いたと報告し、謝辞を述べた。

 長谷部真道座主は開会式の垂示で「わが事のように思われてならない。胸が痛んでどうしようもない」と述べ、被災地の人々に心を寄せた。「私たちは悲惨の中から立ち上がった歴史を持つ。方便の限りを尽くして救済・支援に当たらなければならない。能登半島だけの問題とせず、列島全体の苦しみと受け止め、対応していただけるよう希望する」と語り掛けた。

 議事に先駆け、議員一同で般若心経一巻をささげ、物故者を追悼する一幕もあった。

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