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150年ぶり、悲願の宸殿再建祝う 天台宗曼殊院門跡

※文化時報2023年6月2日号の掲載記事です。

 天台宗京都五箇室門跡の一つ、曼殊院門跡(京都市左京区)で5月21日、昨年10月に第43世門主に就任した西郊(にしおか)良光大僧正(81)の晋山式と、約150年ぶりに再建された宸殿(しんでん)の落成法要が営まれた。大樹孝啓天台座主をはじめ、有縁寺院の僧侶や檀信徒ら約170人が参列。新門主の就任と歴代門主の悲願だった宸殿復興を盛大に祝った。

 晋山式と落成法要は、西郊門主が導師を務め、ヒノキの香りがする真新しい宸殿で厳修。職衆が散華(さんげ)した後、西郊門主が法要の趣旨と新門主の決意を伝える表白を厳粛に読み上げ、一心不乱に真言が唱和された。

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