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天台宗僧侶、性加害か 被害尼僧に聞き取り調査

※文化時報2024年3月12日号の掲載記事です。

 四国にある天台宗寺院で約14年にわたり住職から性暴力や恫喝(どうかつ)を繰り返し受けたとして、尼僧の叡敦(えいちょう)さんが宗に住職ら2人の僧籍剝奪を求める申し立てを行った。これを受けて宗は4日、叡敦さんから聞き取りを行い、本格調査に乗り出した。

 申立書によると、叡敦さんは2009(平成21)年から住職に「坊主に逆らうと地獄に落ちるぞ」などと脅され、寺に住むよう強制されたと主張。精神的に支配されて繰り返し性行為を強要され、意に反して剃髪(ていはつ)を行うなどの暴力を受けたとしている。

 叡敦さんは、住職を紹介した親戚の大僧正に相談したが取り合ってもらえず、「私の言葉は仏の言葉。住職の言葉は私の言葉と思って聞け」などと恫喝されたという。19年に住職を刑事告訴したが嫌疑不十分で不起訴処分となった。

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