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青春味チョコミントシェイク

いきなりですが、
「チョコミントシェイク」を作ります。
何故かというと・・

忘れ去られたいにしえのミントリキュール

 冷蔵庫を開けると・・餅と梅干し入れの間にすっかり忘れられたミントリキュールが・・・
「冷静と情熱のあいだ」に的な・・・どんな内容か全く知らんけど・・あれだ、ミポリンが出てきてなんかzoo的な何か・・愛は貰えたのでしょうか。
 このリキュール、以前次号用に作ったお菓子の余りです。というか大匙数杯しか使わないので結局はめちゃ余ります。

シルエットにしたらめちゃ謎感出た次号のお菓子

 困ったなあ・・とリキュールを無駄に見つめていたら冷蔵庫から
「いつまで開けているのですか?あなた!いやらしい!!」的警告音!!
厳しい・・世の中も厳しいですが最近の機械もとても厳しい・・保険会社から借りてるドラレコも運転終了時に
「今日は急ブレーキがありましたけど人としてどうでしょうか。」
とかドラレコと私の吊し上げ学級HRも開催される始末。
 メタクソ話がそれましたが、このままではこの10年後に発掘されて学会に発表されるコース・・ならばいつかやろうと思っていた
「チョコミントシェイク」をやりますか!

 時はさかのぼり数年前「原田オサム展」に行った時久しぶりに「チョコミントシェイク」を飲みました。もう久しぶりすぎてめちゃくちゃ美味しく数分で飲み終え、その時一気に高校時代を思い出しました。

数年前の弥生美術館のミュージアムカフェの原田オサム展のコラボシェイク

 時は更にさかのぼって鎌倉時代になります。高校の同級生の中で一番情報最先端の使い手、電気屋の娘Mちゃんが、
「ぶんちゃんもこれ食べてみて」
と差し出したのが外国製の四角いチョコ「ミントチョコレート」でした。
一枚食べてみると・・うおお!ミントの強烈な爽やかさにチョコレートのがっつりした甘さがブレンドされ素晴らしいバランス!美味しい!!!
 感動した私はすぐさまMちゃんにこれはどこで買ったのか?キンカ堂か?(昔存在した市内一番の大きなスーパー)などと質問した所、
「大宮のソニープラザで買った。」とのこと。

多分その時食べたミントチョコレート


 そうなのです、今でこそ田舎でもそこそこ輸入食品は売っていますが、当時は県一番の栄えた都市にしかそのような舶来物を求めることは叶わなかったのです。
 そして「ソニープラザ」は当時今よりも輸入雑貨が多く、「アメリカンファーマシー」と並ぶ二大輸入シャレオツ店だったのです。(雑誌でしか情報を得られなかった田舎娘から見た感想)
 ・・・く・・流石にチョコだけで憧れの地大宮までは行けない・・
とかなんとか思ってたら、どうやら当時チョコミントが流行り始めていたらしくミスタードーナツでチョキミント味のシェイクが出たとのこと。もち早速飲みました

ズゾゾゾゾゾゾ~~!!!!

「ぐえええ・・めちゃくちゃうめええ・・」
シェイクになるとさらに美味しさUP!やばい、やばすぎる・・ズルズル・・
とめちゃ美味しさに浸っていましたがその後、流行が過ぎ去りあっという間に店から無くなり私自身も弥生美術館で飲むまですっかりチョコミントシェイクの存在を忘れていたのです。

 そんな青春の思い出チョコミンシェイク、作りますぞ!
ではまず昔の本からレシピを探しますか・・・・と探しましたが、
「意外とチョコミントシェイクのレシピがない」
ことに気づきます。というのも、そもそもシェイクという名前は日本では1980年代くらいまで本にはあまり出ておらず、その前まではシェイクのような材料で作る飲み物はほぼ「セーキ」でした。「セーキ」は日本独特の名前です。

昭和卅一年発行「喫茶店読本」のミルクセーキ

 実は今回調べるまで
「卵を入れたものがセーキで、無いものがシェイク」
と思い込んでましたが、どちらもセーキと書いてあったりする本もありどうやら昔はほぼ「シェイク」類は「セーキ」とよんでいたようです。
 なのでマクドナルドのシェイクが浸透してきた同じ頃から「セーキ」の表記が無くなります。
 とか、まさか気まぐれにチョコミントシェイクを作るのにこんなに調べることになるとは思いませんでした、マジで。
 結局無かったので料理フレンド「MERU」に載っていた
「バニラアイス+牛乳+フレーバー(カルピスシェイクから)」を参考に作ることに。

1984年メル

生クリームや牛乳をメインにしてしているものもありますが、アイスなら失敗が少なさそう・・リスクを避けた資産運用です。ゲヘヘ
てなわけで材料はこちら!

写真撮る時砂糖入れるの忘れた。それがこの後の悲劇を生むことに

手順は至極簡単。「ただ混ぜるだけ」!
その前にチョコ切りま~す。

 最初はめんどいなあと思いましたが、サクサク切れる感触に酔いしれてしまい、丸々一枚無駄に切ってしまいました。サクサクイイ!!

 まずはボウルにミントリキュールを好きな量だけ入れます。画像でも分るように
「そのままでは色めちゃ薄い」のです。なので

食用色素投入!私は古い人間な為「ガッツリ色がついてないとテンション上がらない派」なので入れちゃいますが色だけなので要らない人は省いて下さい。
大体 付いてる匙1に対し、緑3:青2 という所でしょうか。

そして牛乳投入。アイス伸ばす為なので好きな量を入れて下さい。

ビチビチビチ!!!

ひいいいいい!!
アイスを丸々一個投入しましたが、硬かったせいかアイスがびちゃびちゃ飛びまくってプチパニックになったので深いボールに変更。

そして砕いたチョコをまぜて盛り付け・・

完成! 

うひょ~!久々のチョコミントシェイク!!!!

いただきます~!!!ズズズズズズ~~!!
うひ~めちゃウマ!爽やかなミント味とチョコレート、最高です。昔の記憶も相まって青春の味!!

・・・

「クリームの塩味をのぞけば・・・」

そうなのです・・砂糖をホイップギリギリまで忘れて慌てて調味料入れから出したつもりが塩を入れてしまいました・・塩でもホイップできるものなのですね・・

青春とはいくらかしょっぱいものなのかもしれません・・

※補足 昭和12年発行の「家庭で出来るお菓子の作り方五百種」には「シェイク」がありましたが全く乳製品を使わないものでした。

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