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切り取るんじゃない、啓くんだ。

撮ってていつも思うのは

「写真って、切り取りじゃないわ」

っていうこと。

スマホでとても綺麗な写真が撮れるようになってこのかた撮影専用機(えっなにそれ)の売上がどんどん落ちてるし、SNSに上がってる写真なんてほとんどスマホ由来だろうし、写真好きのボクにしたって撮影枚数的にはiPhoneで撮ってる方が断然多いのは確かだけど、そこをKPIにしちゃっていいんだろうか?と。

Vanity Metrics(虚栄の指標)ってやつじゃないんだろうか、それって。

インスタバエがブンブンと小煩い昨今、日常の何気ない一コマをカシャッと切り取って世間にPing打ってるだけみたいな写真ばっかり目にするけど、まさしくPingでしかないというか、到達性だけ確認してどうするんだろうみたいな一時的UX×24×365。

はい、おつかれさま。

ボクがリスペクトする日本2大ニシワキの一人、エバンジェリストの西脇資哲氏が「プレゼンで大事なのは伝えることではなくて相手を動かすこと」って常々仰ってるけど、プレゼンに限らず全てのコミュニケーションにおいていちばん面白いところってそこなんじゃなかろうか。

切り取ってハッシュタグつけて放り投げるぐらいで人が動くわけがないし、そもそもが "切り取る" という言葉自体にせっかくの視覚情報への愛も畏怖も感じられない。

見たまえ、私には私も含む膨大なネットが接合されている。アクセスしていない君には、ただ光として知覚されてるだけかもしれないが。

あいったー。

で、どう動かすかっていうところは実はどうでもよかったりするけど、もちろんそれは「いいね!」とかじゃなくて、写真を見た人がソワソワしだして急に恋人に会いたくなりました、新しいクルマで海に向かいたくなりました、ぐらいのことは起こらないとそもそももったいないんじゃなかろうか。

そこんところを、モノゴトを脳みそつかってちゃんと考えてる生活者の人たちにジワジワ分からせてあげられるような累積的な何かを創らないと、もう本当にカメラ売れなくなっちゃう。カメラメーカーさんにも「私たちはカメラメーカーではなくトータルイメージンググローバルエクスペリエンスビジョニングイノベーションカンパニーを目指します」とか言ってほしくない。

なので頑張って写真を撮ってこんなこと書いてるわけですけども。

結局、写真的な何かを通じて相手の心のitchyなところをつついて何かを拓きくさるのが楽しくて、もちろんそれはとても邪な動機だけど、まあそんなことでずっと写真を撮ってるんだなボクは、ということに改めて気付かせてくれたのでFUJIFILM X-T2はどうみても良いカメラです。

それにしても、Makro-Planar(Touit 2.8/50M)の、だんだん分かってくる感じ、指の感触がシンクロしてジワジワ斬れてくる感じが楽しくて楽しくて。

もっとも、帰ってきて見てみたらほとんど失敗してるんですけどね。衰えた撮影筋を呼び覚ますのには時間もかかるし、なんだかんだ、この歩留まりの悪さも大事なKPIです。ズームレンズ?買うの忘れました。

あはははは。

(あれ?118dってパドルシフトついてたっけ?に関してはまたいずれ)


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Bunmei OHTA

公私織り交ぜての徒然コラムをノージャンルで書いてます|デザイン思考家|株式会社アイ・エム・ジェイ Service Design lab. シニアデザインマネージャー|常葉大学 非常勤講師(インフォメーションデザイン)|NPO法人 人間中心設計推進機構認定 人間中心設計専門家
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