わかったとか言ってんじゃねえよについて

つまり「分かることが何のゴールなのよ」的な話

なんだか改めて見渡してみたらおまえの代わりに分かってくれる屋さんばっかりじゃないかと思えるぐらい世の中オーバーデザインな今日このごろ、それを読んだり聴いたりした人たちが「なるほどそういうことだったんですね!」とか「シェアさせてください!」とか「資料共有してください!」とか、もう見てるこっちは「逝ね!」ボタンを押したくなるような惨状をよく見かけます。

考える機会奪い業の人たちはなるべく死ねばいいのにと常々思います。

私たちデザイン思考家、あるいはUXデザイナーでもサービスデザイナーでもなんでもいいんですけど、つまり私たちの仕事は「時をデザインする仕事」でもあるわけですよね。UX白書とかよく読んでみましょう。

「なるほど、Time Spans of User Experience ですね?」

はいダメです。校庭十周してきてください。

すごくメタというか再帰的な話をしますと、相手に何かを分からせる、という間違ったJTBDしか見えてないのでは、表層的に相手が何を分かったとしても本質的に分かる価値を提供したことにはならないわけです。そもそもその人のProgressはなんでしょう。なんで「分かりたい」んでしょう。それを「分かっ」て、どうなりたいんでしょう。そうなったら次はどうなるんでしょう。

次の分かるのために、
次の次の分かるのために、

分かるを分からせることをしないとダメなのではないでしょうか。

でないと、分かりません分かりません、ああ分かりました分かりました、のループを切るだけの簡単なトラックメイクしかできませんし、いつまでたってもマイクロマネジメントが必要な人ばっかり集まってきます。

どうすればよいのでしょう?
正解は指名解雇のあとで。(はい募集はいりまーす)

これじゃ組織として困るわけです。まともな組織なら歩留まり100%のイケてる人材育成を目指してるはずで、そして自律的に活動できる攻性の組織を作ろうとするはずで、もしマネージャーが難病で突然ぶっ倒れて1Qまるまる消えてしまうようなことが起きても仕事(≠作業)に雄々しく楽しく立ち向かってくれる可愛い部下がほしいはずです。

マジでどうすればよいのでしょう?

成長機会を奪うサイコパスがいる

ここは決して(自分の考える)正解を開示せず、分かりにくい(でも本質的だったり根っこ的だったりする)情報だけを投げ与えればよいのですね。パズルゲームではなく画用紙とペンを与えるようにすればよいのですね。ピッコロさんが悟飯くんを鍛える時にやったアレみたいな感じですね。

タチコマが自我を獲得したプロセスを思い出してみましょう。
あれは決してバグではなかったですよね。

そしてゴーストを宿したタチコマが2nd GIGでは何をしたんでしたっけ。

僕らはみんな生きている 生きているから歌うんだ

うまく回るようになると毎週泣けます。

もちろん放置プレイとは違うのでとてもむずかしい仕事になります。
ぜんぜん終わりません。
もしかすると専門家より難問家が育ってきます。
そっちの意味でも毎週泣けます。

けど、

世界じゅうを僕らの 涙で埋め尽くして
やりきれない こんな思いが 今日の雨を降らせても
新しいこの朝が いつものように始まる
そんな風に そんな風に 僕は生きたいんだ 生きていきたいんだ
(樋口了一「1/6の夢旅人2002」)

そう、もう、一生どうでしょうするしかないのです。

逆パターンのマイクロマネジメントが好きな人のほうが多いみたいですけど、それって逆に手抜きです。忙しいフリしたコンフォートゾーンからのお便り。犯行性に気づいてないので間違いなくサイコパスです。全力で様子見するというリーダーとして一番大事なスキルもなさそう。それはマネジメントが若い世代の子たちの成長機会を奪い続けることと同義。

ほっとくと自分と世界が死にます。

デザイナーならデザインをデザインできるはず

実はこの育てゲー化はセミナーだろうがプロジェクトだろうがぜんぜん同じで、とにかく人と関わって何かを創造しつづけることが求められる以上は「そのために成長する時間のデザインを、仲間への愛あふるるデザインを」と毎朝毎晩唱え続けることがデザインマネージャーとしてとても大事なのではないかな、と、思うことが最近とても増えました。そういう宗教なんだな、と思うようになりました。宗教なので「常に!常に!」です。

もっとデザインを!

なので、ボクと一緒に仕事をしている若い人たちは「ああわかった!」とか口走るとものすごい怒られます。一時的にはたいへんにお気の毒ですけど、累積的にはきっと成長機会マニアに育ってくれるものと思っています。

そもそも「分かる」ことで稼いでるやつには会ったことねえよ。
分からせる屋さんに搾取されるだけの単なるゼロサム商売じゃねえの。

時と愛を司るデザイナー集団としてそんなのはゆるさーん!ということで、ボク達はセミナー1つ企画するにもかならずそういうところをきちんとサービスデザインしてお届けしております。

デザインをデザインするこの感じがとても好きです。

そういえばこれはセミナーレポートなのだった

ということで、ジョブ理論早分かり実践セミナー、いかがでしたか?

グラレコひとつとっても、単に「分かる」だけを考えて実装されてはいませんでしたよね。むしろ分かりにくかったところもたくさんありましたよね。でもって、Hope Canvas、グラレコ、Memory Canvas、すなわちこれら "体験の前中後を余白たっぷりに可視化するセット(TKNZCGYHTPKSK-Set)" の写真を撮って振り返ったりして、思わずブログなど書きながら「ちきしょう次は上手くやってやる(仕事で)」って思えるような何かが、あったのではないでしょうか?

だといいな、と思ってます。
みなさん、お会い出来て嬉しかったです。またいずれ。

参考:「わかりやすくしない」ということビジュアルファシリテーターの阿呆な研究(和田あずみ/株式会社グラグリッド

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Bunmei OHTA

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