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Review - 2,000km (+13,000km)

これは心のスポーツ。

ハードウェア的なことはもう世界中で言い尽くされてるわけで、つまり新しい面白いことなんて何も言える気がしない。体験すればするほどその思いは強くなって、こんなところで何か書いてる暇があったらスイッチ捻ってどっか行けやと思わないでもない。

けども、この991.2と暮らすようになってから色々なことが変わったし、そのあたりを人々に向かって書くのはオーナーの務めかもしれないので書く。

早起きになった

ポルシェで渋滞にハマるのは社会的損失。

どうせ燃料を燃やすならせめて自分が幸せになって社会にコミットしていきたいと思うので、とにかく空いてる道、走れる道を考える。と、どうしたって早朝になってしまう。深夜も楽しいけど、やっぱり暗い道は怖いしせっかくのポルシェが勿体無い。

エンジン始動はご近所にちょっと気を遣ってしまうけど、アイドリングが落ち着くタイミングでそそくさと車庫を後にして走り出す瞬間、ああこれだよこれ、って思う。初っ端からグイグイ攻めてくるじゃないか。

ナビを使わなくなった

ポルシェでどこかに行きたいわけじゃない。

箱根、あるいは南房総、いやいや静岡、いっそ山梨、とにかく色々なところを走りまくってるけど、ナビで目的地というものを設定するのは帰路につくとき。車庫を出たら気分にまかせて、疲れるまで、逃げるように走る。

行きたいんじゃなくて、走りたい。

クルマは楽しみに行くために走ってたんじゃなくて、
楽しみながら走っていたの。

っていうのは映画「カーズ」でサリー(Sally Carrera)が言ってたセリフだけど、これはサリーが言うからジーンときちゃうんだな、って今更ながら思う。なんたってサリーはポルシェ、しかも涙目の996じゃないか。

音楽を聴かなくなった

ポルシェで聴くべき音は他にいくらでもある。

前のオーナーさんもたぶんそうだったんだと思うけど、せっかく装備されてるオプションのBOSEシステムはほとんど使ってない。純粋なオーディオシステムとして楽しめる音で鳴ってくれるのはさすがだと思うけど、楽しく走ってる時に「音楽、邪魔だなあ」と思うようになってきた。

で、音、消しちゃう。ナビの音声案内も消しちゃう。

これは18歳でスタートした車歴の中でも初めての経験、むしろ車載オーディオにはずっとお金をかけてきた自分としてもすごいびっくりな出来事。

エンジンの機械音、エグゾーストの音、ロードノイズ、風切り音、そしてもちろん、外界のいろいろな音。全部が乗ってる時の体験としてのライブ感とグルーヴ感をとても高めてくれる。

音楽なんて帰ってから部屋で聴けばいいじゃないか。

写真をたくさん撮るようになった

ポルシェで伝えたいことがたくさんある。

どうだすごいだろ、みたいな威張りと自慢の世界と紙一重ではあるけども、とにかくめっちゃ楽しんでます感を伝えたい、できればもっとたくさんの人にこの奈落に落ちてきて欲しい、という気持ちが湧いてくる。

クルマとカメラっていうのは(主にパートナーの女性にとって)最も警戒すべき男の趣味と言われてるけど、ボクはぜんぜんそう思わない。単にお金の話で言えばそうかもしれないけど、どちらもお金をかけようと思えば青天井、やりたいことをやりたいなら、もう仕事を頑張るしかない。それは社会にとっても本人にとっても、とてもヘルシーなことだと思う。

ああ、オオタはクルマというよりクスリを買ったんだな、と思ってくれてる友人が多いのは誠に光栄の極み、慶賀の至り。

なに、女や博打に現を抜かすことにくらべたら可愛いもんじゃないか。

そしてお金を使わなくなった

ポルシェで全ての楽しみが事足りてしまう。

やれレジャー施設だ美味しいご飯だと、小銭でミクロ経済を回していたのも今は昔、近頃はひたすらガソリンとオイルで可処分所得を溶かす日々。

我ながらこれでいいのかと思わないでもないけど、いやそれにしても、ポルシェで走ること以外の楽しいことってほかに何があるんだろう・・・?

いや、走らないときですら、

こいつがこんな顔で待っててくれると思うと幸せしか感じない。

よくこんなの買えますね、って色々な意味で言われることがあるけど、そういう人達には真顔で大きな声で申し上げたい。

買えたんじゃない、買ったんだ。



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Bunmei OHTA

公私織り交ぜての徒然コラムをノージャンルで書いてます|デザイン思考家|株式会社アイ・エム・ジェイ Service Design lab. シニアデザインマネージャー|常葉大学 非常勤講師(インフォメーションデザイン)|NPO法人 人間中心設計推進機構認定 人間中心設計専門家
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