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ちいさなお祈り(ぶんサポ便り・第4回)

みなさんこんにちわ。
ぶんぶんサポーターズクラブのはらだあさみです。

ぶんぶんフィルムズの配給する作品に共感し、鎌仲ひとみ監督の行動力にすっかり魅了 され、ついには移住された辰野まで魅了された都内に住まうサポーターズメンバーです 。

「推し」のためならと、「インディペンデントリビング」公開時は大阪の劇場まで出向 き、すっかり楽しませていただきました。 ぶんサポの「推し活」お世辞抜きに楽しいですよ、文化祭の乗りの気持ちでやってます 。

こちらのnoteでは、ぶんぶんフィルムズの応援メンバーが日頃思うこと、感じているこ となどを気軽に書いていいということですので、自己紹介のような、身近なことを書き たいと思います。

私は2種類の仕事、アルバイトをしています。 ひとつは保育施設で保育補助のお仕事。

もうひとつは障害者の方が通う就労支援B型作業所、こちらは成人した大人ばかりで年齢も幅が広いです。 軽作業の補助をしたり、「自主製品」といって、ミシンや手縫いで寄付されたタオルや 生地を利用してぞうきんやランチョンマット、布製の袋をゆっくりペースで縫っています。

どちらも人と接する仕事で、曜日を決めて勤務しています。
よかったら、来ませんか?
と お誘いしていただいて、ほんのお手伝いのつもりでしたがなんと、どちらも10年近く続いてしまいました。

小さな子どもから大人たちの間で働いていると、ちいさないい出来事や残念に思うこと 、楽しくてちょっと微笑ましいこと、深く考えてしまうことなどいろんな出来事が起き ていることを日々感じています。

今日は一つ目のしごと「保育の仕事」その場であったことについて書いてみたいと思います。

お世話している子どもは、三才から六才、小学校に上がる前の年齢層です。 私は自由遊びの見守りです。その合間に家庭で起きたことや、興味のあることをよく話 してくれます。

子どもたちは母親のお腹から出できて数年だけど、本当によく見聞きしていると驚くこ とが多いです。 (たぶん、これをお読みになっているかつては子どもだったあなたもそうだったことで しょう)

ほんの数時間一緒の私(保育者)ですが「よく聴く」ように心がけています。 余計な解決策などは言わずに、「よく聴く」。

キリスト教の教会運営の保育施設ですので、オヤツを含め食事をするときはその日、決 めた子どもがみんなの前にでて。お祈りをすることがルールになっているのです。

世の中のニュースなどにも時には敏感で台風や地震などの自然災害や戦争のこと、感染 病のことなどを取り上げて 「はやく助けてあげてください」と言葉に出してお祈りをしてくれます。

難しい単語が並ぶニュースでもよく理解しているものです。 その日病気で休んだ友達のことを気にしていたり、 「友だちとこんな遊びをして楽しかった」と楽しい気持ちを含めたお祈りもしてくれま す。

数分で済んでしまう「お祈り」ですが、小さな子どもでも世の中の不穏な空気を感じ取 っていることがわかっていて共にいるのだと気づかされています。

3月は卒園の時期で年長さんは4月から小学生になります。ほとんどが地元の公立に通う ようになりますので、お昼ごはん前の「お祈り」はしない習慣となります。 ほんの数分の自分の気持ちを出して言葉にする習慣から離れていきます。

少々寂しい気にもなりますが。 たぶん、その習慣にすぐに慣れていくでしょう。 卒園式まであとわずか、笑顔で送りだします。塩辛い大海かもしれませんが泳いでくれ ることを願っています。

都内在住 ぶんサポメンバー はらだあさみ

上映イベントの経費など、ぶんぶんフィルムズの土台をサポートするための費用に使わせていただきます。