見出し画像

靴づくりPJの進捗 04回(工具)

個人の趣味として靴づくりを楽しむ。
そのために必要な道具は複数あります。

今回はその一部として
主要な工具・道具、個人的なオススメを紹介いたします。

すくい縫い用(9本撚り)、出し縫い用(5本撚り)
職人さんは自分で糸をよる方が多いと思います。
私は手間を省くためにも、こちらを愛用しています。

チャン

丈夫な縫い糸(チャン糸)を作るために必要です。
チャンをいい感じに煮込んで(炒めて)油を足して、冷やして、、、その工程は別の機会に。

すくい針

ハンドソーンウェルテッドなどで、すくい縫いをするための針です。
左二つは日本製。右は最近購入したイタリア製です。感覚的には日本製が使いやすかったですが、今度ちゃんと研いで比べてみます。

出し針

出し縫いするためのもの。ポキポキポキポキ折れます!!泣きたくなるくらい!私が下手くそなのが原因なのですが。

それを克服するため、最近菱目パンチを導入してみました。反則技に近いですが、安定して穴を空けられるプラスピッチも揃うのでちょっとオススメです。


吊り込みの際に使うシューネイル、
かかとの積み上げに使うシューネイル、
かかとのアッパーやハチマキを留めるタックス。

長さによって複数使い分けます。

ボンド

マモルさんに親切に教えて頂いて購入。
ノーテープ9820は革同士の接着に便利。本底を貼る場合などに使用してます。
ノーテープ4400はアッパーのかかと芯に使用。
スリーダインはアッパーの先芯に使用。
ダイアボンドは、鉄シャンク接着などに使用。

ワニ

お待たせしました。ワニです!
吊り込みに必須。
靴道具界のプリンス!ちなみに海外製はこれと形状が少し違います。

革包丁

革を切る作業全般に使います。

砥石

包丁はこれで研ぎます。
水で濡らしてテンポよく。

キヤスリ

でました!!
靴道具界のアイドル、キヤスリです!!
コバやヒールの形を整えたり、ボンド接着面を毛羽立てたりと大活躍。
キヤスリに限りませんが国産の工具を作る職人さんも減って入手困難なものがあります。国産の工具はやはり優秀。応援したいです。

穴ぼこ

私の宝物。浅草の職人さんが引退される際に師匠経由で譲り受けました。30~40年は使用されたらしいです。
中底や本底をこの穴に乗せてハンマーで叩いてクセをつけます。

釘抜き

吊り込みひ使った釘をぬきます。私はえんま(トップリフトを剥がしたりする工具)の代用としてもこちらを使用。

深く打ち込んだ釘は、下の釘抜きで浮かせて抜きます。

ハンマー

製甲用カナヅチ。
釘をうちこみます。
吊り込みの際にアッパーにくせをつけるハンマーはポンポンと呼ばれ、釘を打つのとは別に用意するらしいのですが、私は兼用してます。。

わげさ

膝の上で靴を固定するために使います。
長い革を、ベルトのバックルで留めました。

台金

おもに修理のときに活躍します。
ここに靴を乗せてトップリフトを剥がしたり、ヒールをうちつけたり。
紳士用、婦人用、ヒール用の3つの用途があります。

追い込み

ヒールの積み上げに釘を打った際や、トップリフトに化粧釘を打った際、釘の頭を埋めるために使います。
最近気がついたのですが、釘を打つ場所に事前に追い込みをかけておけば楽チンです。

木型抜き

アッパーから木型を抜くときにつかいます。
こちらも引退した職人さんから譲り受けました。
木型を抜くのは一苦労です。
わたしは師匠に教えてもらった技(木型にビニールを被せて吊り込む)を使ってます。

メインどころを中心に紹介いたしました。
具体的な使い方などは今後靴づくりプロジェクトのサイト(作成中)で細かく紹介したいと思います。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?