見出し画像

【靴の話】そのカレーライスの作り方は間違っている

ケース1

カレーライスの自炊。
ちょっと思いつきでバナナを投入したとします。
コクと甘みのため。これが意外においしい。
さっそくblogやレシピサイトに投稿。
あんまり反応は得られなかった。
でもいいや。自分は美味しかったから。

ケース2

カレーライスの自炊。
同じようにバナナを投入。おいしい。

ふと思い出す。どっかの地域の名物に似たのあったよな。
確か北海道の長沼だ。カレーにいろいろいれるんだった(※フィクションです)
さっそくblogやレシピサイトに投稿。

すると、長沼カレーファンから抗議や訂正依頼。
長沼カレーは揚げバナナは入れるが生バナナなんていれない。それは長沼カレーなんかじゃない、
とのこと。

ケース3

靴を自作。
セメンテッド製法だけでは本底の固定に不安があるから、木釘を打とう。
ああ結構上手く行った。しっかり固定されてるぞ。
Twitter投稿しても誰も楽しくないかもしれないけど、自分は楽しいから何の問題もない。

ケース4

靴を自作。
セメンテッド製法だけでは本底の固定に不安があるから、木釘を打とう。
ああ結構上手く行った。しっかり固定されてるぞ。
木釘を打ち込む製法はホルツナーゲル(ウッドピン)製法と呼ぶんですね。
でもなんか、自分のやり方はちょっと違うな。
一般的な製法とは呼べない。
ま、いいか木釘使ってるし。ホルツナーゲル「製法」で底付けしました!

以上

まとめ

ケース4に行きつつあることを自覚した時点で、
自分がやってることを「ホルツナーゲル製法」とは呼ばないことにしました。

https://twitter.com/Wani_Fumihiro/status/1039840742498127872?s=19

「靴作りの伝統や文化を正しく後生に伝える役割」
は自分にはありません。
ただ楽しむだけの素人です。間違った情報を発信することもあります。

私は、やり方(靴の作り方)に正解はないと思っています。

試行錯誤してみる。または情報を取捨選択して、自分のものづくりに生かす。それだけです。

しかし
名前の定義には正解があります。

長沼カレーじゃないものを長沼カレーと呼ぶことでイヤな思いをするひとがいるのは知ってます。

おしまい

ちなみに長沼ではカレーに揚げバナナはいれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?