見出し画像

どうして文春で特ダネが書けたのか?記者が明かすネタを取るための重要なポイント

特ダネはどうしたら取れるか

 あっと驚く特ダネは一体どうやったら書くことが出来るのか?
 これは全国で活動する記者の共通の課題だろう。

 私は1月に新聞記者を辞めて独立し、現在はフリージャーナリストとして活動しているが、先日、文春オンラインに以下の2つの記事を寄稿した。
《立憲民主党“離党ドミノ”の始まりか?》“松原仁衆院議員が離党届”のウラで蠢く「元県知事」と「維新」の“ホントの距離感”
「悪者扱いされたくない…」松原仁衆院議員が立憲離党届で、蓮舫氏(55)の“衆院鞍替え”案が完全消滅!?《解散風が吹いて、儲かったのは…》

 どちらも立憲民主党の松原仁衆院議員が離党を表明した背景を浮き彫りにした記事で、松原氏が上田清司氏や維新と接近していたことや、蓮舫氏の衆院鞍替え案があったことなど、テレビや新聞が一切報じていない内容を、具体的な情報と共にスクープした。
 一時は文春記事のランキングにも入っていたことから、それなりの反響があったのではないかと考えている。

 この特ダネはどうして書くことができたのか。
 今回はその裏側を明らかにし、記者がどのように「ネタを取るのか」という一例をお伝えしたい。
 政治だけでなく、さまざまな取材に応用できる話も含まれるので、記者の方々も参考にしていただければと思う。

きっかけは統一地方選直後にあった

 実はこの特ダネは1ヵ月以上前から狙っていたものだった。

ここから先は

2,578字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?