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ショートニングを使っていないビスケットが食べたいのに、日本のスーパーで探すのは難しい。でも輸入物スーパーではショートニングを使っているビスケットを探すのが難しい。

もうずいぶん前からトランス脂肪酸の危険性というか、安全性を疑う研究結果が世界中で発表されている。

一方、日本ではどうなのだろうか。

農林水産省の見解はというか主張はちょっと解せないところもある。

そもそもトランス脂肪酸反対派のバイアスがかかっているからそう思えるのかもしれないが、ちょっと気になる点は次の5点だ。

ちなみに厚生労働省も概ね同じような見解のように見受けられる。ホームページには農林水産省より情報が少ないのは気になる。

①トランス脂肪酸は天然にも含まれている。

②トランス脂肪酸といっても種類がたくさんあり、全てが健康に悪影響を及ぼすかは証明されていない。

③日常的に摂りすぎると心臓病などのリスクが高まるなどの悪影響はある

④がポイント。トランス脂肪酸が健康に悪影響を与えるとされる研究報告は、日常的に脂質を多く摂る欧米人を対象としたもので、脂質を摂る量が少ない日本人に影響があるかは不明である。

まるで、必ずしも影響があるとは言えないのだ、というような論調。

しかし、もしそうだとしても問題は日本人の食の欧米化にあるのではないだろうか。

脂質の摂取が少ない日本人とは言え、最近では脂っこい食事が多いのは多くの人が認めるだろう。

そのとおり油の摂取量が少ないのなら、日本人は総じて油に対する耐性がもともと低いのではないか。

そこへ欧米食の普及による油脂分摂取の増加、とくにトランス脂肪酸の摂取増加は油耐性の低い日本人にとっては更に危険なのではないか。

⑤食塩だって取り過ぎればカラダに悪影響を及ぼすのだからトランス脂肪酸も同じだ。

少なければ問題はないというスタンスのようにだがそんなことはあるまい。

単に話をそらしている印象にも見受けられる。

トランス脂肪酸の説明項に食塩の摂りすぎ注意の主張が少なからず幅をきかせているのは不自然な感じがする。

トランス脂肪酸の使用に対する規制がある欧米に比べて、日本には規制が何もない。隣の中国や韓国でさえもトランス脂肪酸の使用量表示義務が課せられているのに、寂しいかぎりだ。


そもそもショートニングとは、簡単に言うとマーガリンを濃縮して高純度にしたもので、マーガリンにトランス脂肪酸が含まれていれば、当然濃縮される。

だから、わたしはマーガリンを日常的に使用しないだけでなく、マーガリンやショートニングを使用した菓子やパンに手を出すこともまずない。

我慢するわけではなく、気持ち悪いのだ。

そのようなものを摂取すれば自分の体がかわいそうになるから。

人間は口から何か入れれば、内臓は総動員でアクションを起こす。そこに、得体の知れない科学物質が飛び込んできたらどんな反応を示すのだろう。

とにかく、分解できるまで分解して吸収したり排泄したりするのだろうが、もし有害物質が体内に取り込まれると体内でまた大騒動が起きているはずだ。

どこで分解するのだろう。分解して何に使うのだろう。

そんなことを考えるとやはり自然のものを口にしたいな、と常日頃思うのだ。


コンビニでも実はショートニングやマーガリンを使っていない商品を探すのは結構大変だ。というか、まずない。もちろんおにぎりなんかには含まれていないが。

特に悲しいのは、健康やダイエットを謳っているシリアルバーの類いだ。

これらにも多くにもショートニングが堂々と使われているのは本当に悲しい。

少なくとも健康を謳う食品には使わないで欲しいものだ。本末転倒というか、いってることとやってることが違うじゃないか状態だ。

わたしなんかは、そんなに健康を謳うのなら数十円ていどなら高くなってもイイからしっかりした素材で商品を作って提供してもらいたい、と思うのだが商業的にはそうもいかないのだろう。


ところで、国はなぜトランス脂肪酸使用の規制をしないのだろう。諸外国では多かれ少なかれ規制をしているというのに。

そもそもトランス脂肪酸がないと製品が製造できないのだろうか。おいしく仕上がらないのだろうか。

そんなに重要なものなのなのだろうか。濃度の高い油だけにカリッと揚がるのが特徴らしいが、なにもショートニングなど使わなくても。と、素人には思えて仕方がない。

現に外国製のビスケットなどはソートニングなど使わずにおいしくカリッと仕上がっている。

そうなると考えられるのはコストの問題か。恐らく相当安いに違いない。

となると、やはり油屋さんの陰謀か。

たとえばショートニングが規制されて売れなくなるとどうなるのだろう?

困る会社があるのだろう、か。


こういうことで、やっと主題に入るが、

日本のスーパーでショートニングを使っていないビスケットを探すのはかなり難しい。

輸入物スーパーでショートニングを使っているビスケットを探すのはかなり難しい。

というのが、アンチトランス脂肪酸のバイアスががっつりかかったわたしの持論だ。

日本製はショートニングにマーガリンまで使っている製品がとにかく多い。トランス脂肪酸のダブルパンチだ。

ビスケットだけでなく、パンやクッキー、スイーツまで。

ショートニングもマーガリンも使ってない食パンなどに出会うと、それはそれは愛おしく見えてしまう。

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